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国際機関が2021年経済成長率8.5%と予測する中国。総量、構造、政策から見える中国の自信

世界銀行はこのほど、今年6月期の『中国経済ブリーフィング(中国经济简报)』の中で、中国の2021年の経済成長率の予想を8.5%に引き上げ、3月の報告から0.4%引き上げた。これまでもFitchRatingsやS&Pなど多くの国際機関が中国の経済成長についてプラスの評価をしてきた。

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国際機関が中国の発展を見込んでいるのは、事実に基づいた判断であり、中国経済が感染症の衝撃から迅速に回復しているという積極的な表現の上に成り立っている。
2020年、中国は世界の主要経済体の中で率先してプラス成長を実現。今年以来、我が国の経済は引き続き安定した回復態勢を維持し、第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比18.3%増加。
生産の需要が持続的に増加し、製造業とサービス業が強靭性を示し投資、消費、輸出の「トロイカ」は比較的速い成長率を維持し、特に輸出の高い伸びは、経済を牽引する重要な力に。
同時に、就業と民生の「基本盤」がしっかりしており、企業の利益状況が改善。

これまでの数年間、中国はすでに実力で安定性のある底力と広大な前途を証明してきた。国際的な権威ある機関が「いいね」を押しているのも、中国経済の今後の持続的な好転の潜在力と活力を見ているからにほかならない。

総量

2020年中国のGDPは100兆元の新たな段階に立ち、総合国力は歴史的飛躍を実現し、世界経済におけるシェアは2019年の16.3%から約17%に上昇。この背後に頼っているのは、世界で最も規模が大きく、ジャンルが最も揃っており、セットが最も整っている制造業システムであり、超大規模な国内市場と強大な内需潜在力であり、人的・人材資源の豊富なボーナスタイムでもある。
多年来、中国の発展は世界に恩恵をもたらし、ここ5年間の世界経済成長に対する年平均寄与率は30%を超え。外商外資は実際の行動で中国のビジネス環境に対する認可と中国での長期投資に対する自信を表明。
同報告書によると、2020年、世界の外国直接投資(FDI)総額は3分の1超減少したが、中国からの資本流入は逆に6%増加。

構造

新たな原動力の成長が加速し、産業構造が持続的に最適化され、質の高い発展の道がより堅固に。
高速鉄道、嫦娥5号探査機などの大国重器からウェアラブルデバイス、スマートロボットなどの革新的な応用、3Dプリント、無人工場などの生産の新モデルから、デリバリー、ライブショッピングなどの消費の新業態に至るまで、中国の新たな原動力の育成と従来の原動力のモデルチェンジ・アップグレードが急速に進化
中国の世界イノベーション指数ランキングは14位に浮上し、一連の重要・コア技術がブレークスルー。
近年、低炭素モデルチェンジ、グリーン発展は中国経済の鮮明な背景となっている。中国は世界の3分の1の太陽光発電所と風力タービンを保有しており、新エネルギー車の保有台数は世界全体の約50%を占めている。

政策

中国は政策の道具箱が豊富で、さまざまな不確実性に対応する能力があり、深層改革を推し進める十分な余地がある。
昨年、中国国内の経済が感染症の深刻な打撃を受けながら安定的に回復できた理由は、自身が備えている強靭性に加え、一連の貧困緩和措置が速やかに打ち出されたことによるもの。
その他の主要経済体(アメリカ、日本等)が大規模な緩和刺激策を実施するのと比べて、中国の財政・金融政策は正常な操作空間を維持し、穏健で適度なものを維持し、精確なコントロールを通じて脆弱な部分と重点分野を支持するとともに、超緩和政策がもたらすかもしれない後遺症を有効に回避し、改革深化のために空間と自信を獲得した。

安定した状態で変化を考える必要がある。
現在と今後の一時期、我が国の発展が直面する国内外の環境は複雑で変化に富んでいる。
国際情勢をみると、海外での感染拡大が続いており、世界経済の回復見通しは不透明。
国内情勢から見ると、経済回復の基礎はしっかりしておらず、構造的問題は依然として重視する必要があり、改革と発展の長期的議題は勇気と知恵が試されている。
そのために、われわれは感染症の予防・抑制と経済回復の成果を固め、元本を固め、元を育て、勢いに乗って上に進み、安定成長への圧力が比較的小さい窓口期をうまく利用して、改革の障害点、難点を打開しなければならない。
100年に1度もなかった大きな変化の下で、中国経済は必ず風雨を恐れることなく、波を切って前進することができるとわれわれは確信している。


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