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純資産が減る時 レオパレス21

レオパレス21の株主総会が7月22日に開催され「社長が赤字を陳謝」したとのこと。レオ21は数年前から施工不良等で話題となり業績が悪化。見出しにあげた貸借対照表の推移では、この3月で純資産(赤い部分)がほぼ消滅。債務超過まで首の皮一枚。

純資産は、増資や自社株買いでも増減するけどレオ21の場合は昨年度来の業績不振から。PLを描いてみると、

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純損益は黄色の部分。チャートのマイナス側にある時は赤字を意味する。この赤字がBSの純資産の何を減らすかと言えば利益剰余金、俗に言う内部留保。純資産の部の株主資本に計上される。その明細をチャートにすると、

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PLの損益はその年度だけの成績。対してBSの利益剰余金は創業以来の蓄積。利益剰余金の厚い企業は多少赤字が続いても利益剰余金はプラスを維持できるが、レオ21は一昨年度の赤字だけでマイナスに転じている。

一部報道では大塚家具を救ったヤマダ電機が支援に乗り出すとの観測も。真偽はともかく債務超過寸前だと周りも何かと騒がしくなる。

財務諸表ハックでは、上場企業の財務諸表をXBRLからチャートに展開して無料で公開しています。このノートで取り上げたレオパレス21の経営分析チャートは以下のURLから参照ください。

チャートURL→ https://www.tukuttemiru.biz/mzhack/?code=E03943


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