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ビットコイン円、自律反発主導で堅調推移。一目均衡表三役好転も再点灯

16日(火)のビットコイン円相場は堅調な値動き。アジア時間朝方にかけて、安値617.2万円まで軟化するも、一巡後に下げ渋ると、(1)米ニューヨークのヘッジファンドであるスカイブリッジ・キャピタル社のアンソニー・スカラムーチ氏による「ビットコイン価格は来年17万ドル(≒2482万円)を突破する可能性がある」との楽観的な発言や、(2)ビットコイン現物型ETFへの資金流入期待、(3)アルトコイン相場の堅調推移(暗号資産市場全体に広がる楽観ムード)、(4)ドル円相場の大幅上昇(ビットコイン円連れ高)が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値638.2万円まで上昇しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、(5)オプション市場のダウンサイドを織り込む動き(リスクリバーサルのBTCプットオーバー継続)や、(6)米金利上昇に伴うドル買い圧力(リスクアセット下落→ビットコイン連れ安)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間1/17午前5時00分現在)では、635.2万円前後で推移しております。

本日の見通し

ビットコイン円相場は1/11に記録した約2年2ヵ月ぶり高値715.0万円をトップに反落に転じると、翌1/12に一時602.8万円まで急落しましたが、その後は幾分持ち直し、昨日は一時638.2万円まで上昇しました。日足ローソク足が一目均衡表雲上限に確りとサポートされて反発に転じたことや、21日移動平均線を上抜けしたこと、強い買いシグナルを示唆する「強気のパーフェクトオーダー」「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。
また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)現物型ETF承認を切掛とした機関投資家マネーの流入期待(米SECが承認を下して以降、現物型ETFへの資金流入は好調)や、(2)上記1を背景とした伝統的金融機関による暗号資産ビジネスへの新規参入期待、(3)半減期到来に伴うビットコインの上昇期待(ETF承認で需要拡大が期待される一方、供給側は半減期到来後に半減するため、需要と供給のまた裂きがビットコイン相場を一段と押し上げるのではないかとの期待感)など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。
以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の上昇トレンド継続をメインシナリオとして予想いたします。但し、足元では「米FRBによる3月利下げ観測後退→米長期金利上昇→米ドル全面高→リスクアセット下落」の経路が再燃している他、オプション市場も依然としてダウンサイドを織り込む動きが続いているため、突発的な下落リスク(リスクシナリオ)には依然として注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:610.0万円ー655.0万円


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