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ビットコイン円、米SECによる不正投稿で乱高下。本日はETFの正式承認に期待

昨日の概況

10日(水)のビットコイン円相場は乱高下。(1)米SECによる「ビットコイン現物型ETFを承認した」とのXへの不正投稿を受けて、高値690.0万円(2021年11月18日以来、約2年2カ月ぶり高値圏)まで急伸するも、一巡後に伸び悩むと、(2)sell the fact的な事実売り(※不正投稿の為、実際にはfactで無いが、不正であったことが判明する前の段階でビットコインが売られていた)や、(3)米SECによる「ビットコイン現物型ETFをまだ承認していない」との正式発表(ゲンスラー委員長は「米SECのXアカウントに何者かが不正アクセスし、現物型ETFを承認したとの偽メッセージを投稿した」と指摘)、(4)短期筋のロスカット(上記2を受けて、sell the factが起きる可能性が高まった為、ロング勢による投げが加速)が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値645.0万円まで急落しました。もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、引けにかけて持ち直し、本稿執筆時点(日本時間1/11午前5時15分現在)では、667.7万円前後で推移しております。尚、米SECによる現物型ETFの正式承認は現時点で発表されておりません。

本日の見通し

ビットコイン円相場は米SECによる不正投稿を受けて乱高下(690.0万円へ急伸→645.0万円に急落→667.7万円に反発)するも、日足ローソク足が依然として主要テクニカルポイントの上側に位置していることや、強い買いシグナルを示唆する「強気のパーフェクトオーダー」「強気のバンドウォーク」「一目均衡表三役好転」「ダウ理論の上昇トレンド」が全て成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。こうした中、本日は、ビットコイン史上最大のメインイベントと言っても過言ではない「米SECによるビットコイン現物型ETF承認判断」が控えています。

市場では、日本時間午前6時頃に発表されるのではないかとの見方が広がっているため、仮に承認される場合には、ご祝儀的なビットコイン買い(お祭り買い)や、機関投資家マネーの流入期待、伝統的金融機関の新規参入期待などが組み合わさって、ビットコイン円相場がアジア時間早朝から急騰するシナリオが想定されます(否決は織り込まれていない為、仮に否決となった場合はネガティブサプライズで急落する公算大。発表が遅延する場合にも思惑主導で下落する可能性大)。

一部でsell the fact的な事実売りを警戒する動きも出てきていますが、昨日の不正投稿時に予行演習的なsell the factが発生してしまったため、実際の承認時には、sell the factが出てこない(出たとしても一時的な動きになる)のではないかと考えています。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の急伸をメインシナリオとして予想いたします(2021年11月に記録した史上最高値779.4万円に向かって上値を伸ばすシナリオを想定)。尚、オプション市場では本日17時にカットオフを迎えるオプションが135%レベルで取引されるなど、米SECによるETF承認イベント通過後の大荒れ相場が織り込まれています。

本日の予想レンジ:600.0万円ー750.0万円

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