【FX】デイスキャトレード記録「チャートパターンに騙されるな」
こんにちは。じゅんたんです。
今回は9/29(金)のトレードの振り返りを行なっていきたいと思います。
トレードの振り返りと言いましたが実際にはトレードは行えませんでした(笑)
ただ見事に危険予測を察知できたチャート分析で、ぜひ記事にしたいと考えていたのでご参考にしていただけたら嬉しいです。
今回持ってきたのは「ドルスイスフラン」です。
普段滅多にトレードしない通貨なのですが、この日は主要通貨があまりにもチャンスがなく、何となく見たスイスフランにトレンド転換のチャンスが来ていたのでチャート分析を行いました。
では早速解説していきます。
【1】エリオット波動から転換予測
9/29(金)のドルスイスフラン1分足チャート。
下降トレンドから上昇トレンドへと転換が起きており、伸び切っている状態でのスタートでした。
いつも通り相場環境認識から始めます。
まずは現在までのチャートの動きを見ていきます。
下降トレンドのあと長期MAの乖離を埋める形で上昇トレンドへと転換。
下降トレンド最後の戻り高値を上抜けた波を1波と仮定するとエリオット波動の綺麗な上昇5波がカウントできます。
これはわかりやすいですね。3波が一番勢いがあり伸びており、1波の高値を4波が割り込んでないためインパルス波動を形成していると思われます。
このカウントでいくと今見ているチャートがちょうど5波からの折り返しとなるため、このあとの予想としては修正3波が始まるのではないか?ということです。
以前にも解説したこの形を覚えていますか?
エリオット波動8サイクルです。この修正3波と同じ状況が来るのではないか?ということです。
エリオット波動は今現在見ているチャートからの予想だけでなく、既にできあがっている過去チャートからもいろいろと予測できます。
エリオット波動がチャート分析に使えると言われる所以はここにあると思っています。
シナリオとしては長期MAからの乖離を埋めたあとに上へ突き抜けていますが、トレンドが行きすぎているので下降の修正が入ると考えました。
正直ここまでの相場では教科書的なめちゃくちゃ綺麗な相場で、転換点ではダブルボトムや三尊といったチャートパターンが出現しています。
チャートパターンが効いている相場なので今後の展開でもチャートパターンが期待できる状況でした。
いつも通りの手順でトレンド転換を狙いにいきます。
まずはダウ理論で上昇トレンドが崩れたら最後の押し安値を見つけます。
抜けてきた波を1波と仮定し、押し安値に水平線を引きます。ここをトレンド転換ラインとします。
次にフィボナッチ・リトレースメントです。
フィボ38.2〜61.8までの間で反発を待ちます。
FR38.2で反発を確認したのでここも条件クリア。
さらに2波に切り上げラインが引けるため、このライン抜けを待ちます。
今のところ全てが順調です。
このままラインを下抜け短期中期MAも抜けてくればグランビル成立です。
そしてもう1つ絶対的な根拠として三尊形成がありました。
切り上げラインを抜けてきた地点で誰が見てもわかる綺麗な三尊を形成したのです。
しかもエリオット波動の5波が終了し天井圏で出現した三尊のため信頼性の高い三尊といえます。
利確目標はいつも通り1波と同じ値幅分のためFE100で設定。損切りは2波高値上あたり。
僕が下降3波を狙うシナリオを考えた根拠は2つ。
この2つがあったからです。
しかしそれでもうまくいかないのがトレード。
このあとまさかの展開に巻き込まれるのです。
【2】二つの懸念点
僕は今回のチャート分析で学んだことがあります。
それは「チャートパターンだけでトレードしても勝てない」ということ。
パターンだけを信じるなということです。
なんていうか長年の相場観から来る直感とでもいいましょうか。この分析は何か間違っているのではないかと思ったのです。
僕には下降2波形成時に2つの懸念点がありました。
1つは「長期MAがすぐ下に控えていた」ことです。
僕のエントリーパターンは「大局押し戻りパターン」と「大局乖離パターン」の2つです。
今回は「大局押し戻りパターン(戻り売り)」を狙ったわけですが、長期MAを超えてしまっており、今まさにその長期MAに戻ってきている状況です。
このままだとMAにぶつかり下支えされて跳ね返されるのではないか?と考えたわけです。
普段の大局押し戻りパターンと違い少しイレギュラーな形だったので注意する必要がありました。
つまりこんな感じ。本来であれば背にするはずの長期MAを上抜けてきているためトレンド転換しても進行方向の障害となってしまうのです。
この違いは大きいです。
いわば上昇の勢いを抑え下降に追い風を吹かせてくれるはずの長期MAが妨げとなり逆風が吹いている状態です。
こんなん無理ゲー。。。(;´д`)
そしてもう1つの懸念点が「上位足が上を向いている状態である」ことです。
1時間足を見ると絶賛上昇トレンド中なのがわかります。
そして一旦押し目をつけてまた上昇し始めているのがわかります。
さらに15分足チャートで見てみると高値と安値がともに切り上げている状態でした。
つまりダウ理論としては上昇トレンド継続中ということです。
デイトレーダーからしたら絶好の押し目買いチャンスであったということ。
この2つの懸念点から僕は危険を察知し予防線を張ることにしました。
それが下降のトレンドラインです。
このトレンドラインを上抜けてくれば静観し、さらに損切りラインである高値も超えてくればいよいよシナリオ崩壊としたのです。
【3】三尊否定からのダブルボトム
僕はトレードは車の運転と同じだと思っています。
常に起こりうる危険予測をしながら運転をするのと同じように、トレードも常に迫り来る「まさかの事態」に備えておかなくてはいけません。
そして今そのまさかの事態が来ているのです。
まず懸念点の1つである長期MAで見事に止められました。
やはり長期MAが逆風となっており、これまでの下降の勢いが一気に打ち消され上昇。
さらにトレンドラインも上抜けてきました。
危険予測が見事に的中したわけです。
さてこのあとチャートはどうなったでしょうか?
はい。瞬く間に上昇していきチャートパターン「ダブルボトム」を形成しました。
MAを見るとパーフェクトオーダーも形成しています。完全に上方向への勢いが強い状況。
つまり三尊は完全に否定され、ダブルボトムによって大衆目線は上方向へ一致したのです。
このパターンって意外と多くて、三尊やダブルボトムといった強力な反転パターンが否定された時は損切りを巻き込んで大きく動くことが多いのです。
今回も天井圏で三尊が形成されたことで売り手が見事に騙されたということです。
僕が先ほど言ったチャートパターンだけ見ても勝てない理由はこれです。
必ず騙しが存在し、信頼性の高いパターンほど騙しが発生した時には大きく動くのです。
このような大衆心理を逆手に取ったトレードをする人もいるほどで、安易にチャートパターンだけでトレードをするなと言われている理由はこれなんです。
今回でいうと上位足を見ているデイトレーダーなどは上目線、トレンド転換を狙うスキャルパーは下目線であり、
この構図があったわけです。
当然強いのは上位足なのでロング勢の勢いがショート勢を薙ぎ払ったのです。
まさに僕は下位足のショート勢にいたわけですが、最後の最後で危険を察知して回避できたということでしたε-(´∀`; )
【4】トレードで学んだこと
まとめに入ります。
今回トレードで学んだことは、
ということです。
僕のトレードスタイルはデイスキャルピングというデイトレードとスキャルピングの中間に位置します。
しかしいくら短期であっても上位足の存在は絶対であり、どれだけ強力なチャートパターンが出たとしても上位足で否定されていれば慎重にならなければいけないのです。
上手いトレーダーがこぞってMTF(マルチ・タイム・フレーム)分析を使う理由がわかりました。
今回のトレードをアウトプットして今後に活かしていきたいと思います。
今回の記事は以上となります。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた次回にお会いしましょう!٩( 'ω' )و
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