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「電気のF1」で今シーズンのチャンピオンが決定!

「モタスポ!Park」では、アジアでいちばん人気のモータースポーツシリーズ、SUPER GT(SGT)を中心にレース情報をご紹介していますが、海外情報もお届けしています。中心はとなるのは「フォーミュラE(FE)」。このFE、8月13日にドイツで「シーズン6」の最終戦が行われ、年間王者が決まりました。

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盛り上がる電気のF1
電気自動車のF1という感じのこのシリーズ、始まってまだ6年ですがクルマの電動化トレンドに乗って世界的な自動車メーカーが次々と参戦を始めて盛り上がってきました。ニッサンをはじめ、メルセデスベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、ジャガー、プジョー・シトロエン、インドの自動車メーカーであるマヒンドラと、全12チームのうち8つが自動車メーカー系です。

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ドライバーも、フェラーリのF1で大活躍したフェリペ・マッサ選手(ブラジル)、ル・マン24時間で優勝経験のあるアンドレ・ロッテラー選手(ドイツ)やセバスチャン・ブエミ選手(フランス)などの実力者が多く参戦しています。ちなみに、ロッテラー選手はSGTなどでも活躍していたので、日本のファンも多いんです。ブエミ選手もル・マンなどではトヨタのマシンに乗っているので、日本には関係の深い選手です。

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年間チャンピオンが決定
さて、このFEはドイツ・ベルリンで「シーズン6」の最終戦が行われ、年間王者が決まりました。フランスの自動車メーカー「プジョー・シトロエン・グループ(PSA)」の高級ブランドである「DS」のワークス(メーカーが直接手掛ける)チームである「DS TECHEETAH(テチータ)」から参戦するアントニオ=フェリックス・ダ・コスタ選手(ポルトガル)が初のチャンピオンに輝きました。このチームは昨年もジャン=エリック・ベルニュ選手(フランス)が王座に輝いています。

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スケジュールが大きく変更された今シーズン
FEは他のレースと違って、もともと少し変則的なスケジュールになっています。今の「シーズン6」は、去年の11月にサウジアラビアで開幕し、今年の1月にはチリ、2月にメキシコとモロッコで第5戦までが終了していました。3月からの欧州ラウンド以降は中国、インドネシア、韓国のアジア戦を経て7月のニューヨークの後、ロンドンでチャンピオンが決まるはずでした。

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他の様々なスポーツと同様、FEも新型コロナウイルスの影響を受けて、このスケジュールが大幅に変更されました。約5か月にわたる長いブレークを経て、シリーズが再開されたのは8月5日。ドイツ・ベルリンの空港に設けられたコースで連日のダブルヘッダーを3回、つまり6レースを行って、8月13日に「シーズン6」のチャンピオンが決まりました。

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チーム選手権ではニッサンがメルセデスをおさえて2位に
モータースポーツでは、ドライバーに与えられるドライバーズ選手権とともに、チーム同士の戦いもあります。シーズン6にチャンピオンチームとなったのは、ダ・コスタ選手と昨年の王者ベルニュ選手を擁する「DS TECHEETAH」。日本のニッサンが2位に食い込む活躍でした。ちなみに3位はメルセデスベンツ。ニッサンがベンツに勝ったというのはうれしいニュース。来シーズンはトロフィーを日本に持ち帰って欲しいですね。

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マヒンドラは9位に食い込む
「モタスポ!Park」がお世話になる事の多いドイツの自動車部品メーカーZF社は、マヒンドラのマシンにサスペンション部品を供給しています。また、電動モーター、トランスミッション(ギヤ)、インバーター(バッテリーからの直流電気をモーター用の交流に変換する装置)を一体化した駆動ユニットの共同開発を行っています。

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今シーズンは、途中でドライバーの交代などもあって少し苦戦しましたが、9位でシーズンを終えました。過去には何度も優勝している、実力のあるマヒンドラ。こちらもニッサン同様、来シーズンの飛躍に期待です。

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今後もSGTを中心にモータースポーツ情報をお届けしていきますが、FEについても今シーズンの振り返りなどを予定しています。お楽しみに!1週間後(8月22~23日)は鈴鹿サーキットでSGT第3戦が行われます。

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写真:© FIA

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