我が家の画期的なサンタクロースシステム

あ、ピーマン1袋98円じゃん。
値上げラッシュの昨今にしては安いと思って手に取ると、3個しか入っていない事がある。
お前、通常は4個、ご機嫌なときは5個入ってる筈だろ。
サイズだって普通よ。いつもの、あの河野太郎みたいな形のやつよ。
河野洋平だったら3個でも納得だけども、いつもの河野太郎だもんよ。
これは何かしらの談話があってしかるべきだろ。

なんて思っていたらクリスマスが過ぎ去りまして。

僕はどうしてもサンタクロースが欲しい物をプレゼントするっていうシステムが納得いかなくてですね。
親のこっちが金出してんのに、どことも知らねえ赤爺に手柄取られんの許せないんですよ。ふぉ〜っふぉっふぉっふぉっじゃないから。苦労して働いた僅かな収入から捻出してんのこっちだから。
逆にサンタクロースは何を捻出してますかって話。何かしら捻出してんならまだしも、捻出しないんだからあいつは。捻出が足りないんだから。

だから我が家は、クリスマス当日にお菓子の詰め合わせをこっそり配置して、プレゼントは別途子ども達に買ってあげなさいとサンタクロースから委託されているっていう画期的なシステムを採用してる。
要するにサンタクロースは象徴の枠を出ていなくて、プレゼント実務はこっちが担うって設定。

これなら土壇場でプレゼントが変更になるとか、届いてみたら思ってたんと違うみたいなトラブルも無くて、手柄も奪われる事が無いんですね。なんせ名実ともに捻出してんのこっちだから。
子ども達も欲しい物を後日親と相談しながらゆっくり選べるし、良いこと尽くめ。
我が家は三兄弟いるうちの長男からずっとこれだけど、別になんのトラブルも無いし、悪いけどクリスマス攻略しちゃったかなって気がしてる。
夜更けを待たずに来ちゃった感じ。みぞれにすらなってない。待ち人すぐきた。山下達郎もびっくりなホーリーナイト。

ただね、過去にそれっぽいかなって思って、ヨーロッパのチョコレートをお菓子の詰め合わせに混ぜた事があったんだけど、後日長男を連れて西友で買い物した時に「あ、これサンタクロースから貰ったやつだ」って言われて何とも言えない気持ちになった事はあった。
お菓子のラインナップで攻めるなら、中途半端に西友とかで揃えちゃ駄目。
全部国内メーカーで揃えれば、サンタも郷に従うのかなって思えて分かりやすいんだけど。
浅くヨーロッパかます自己顕示欲サンタを出しちゃうと、妙な人間臭さが出ちゃってそこから疑問に繋がるのよね。
「お、おれ?サ、サンタだよー!」みたいな不自然さ。堂々としてりゃバレないのに。
「雨?なーんか、夜更け過ぎに雪へと変わるような変わらないような?ワンチャン雪?」
みたいな不自然さ。

もっとサンタは毅然とした態度であるべき。
「雨は夜更け過ぎに雪になるし、待ち人は来ないので、あなたは一人きりのクリスマスイヴ確定です。それは来年以降も同様。」
こんくらい明確に。
可能性残しちゃだめ。

西友事件が発端かは分からないけど、長男は小4の頃に自力でサンタを見破った。
だが、現在中1の彼はまだ信じている次男と三男には真相を伏せているのだった。
反抗期が来るのなら、この所持SSRカードが火を吹く事になるのかも知れない。

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