本を消費する日々

本に線を引くようになった。
中古本だけだけどね。
勿論、能動的にやり始めたわけじゃなくて、なんかの本でそういう読み方が紹介されてたってだけ。

便利なフレーズとか、言い回しを勉強させてもらってる。
使い道はそれこそnoteだけなんだけど。
まぁ良いだろ。それでも。

最近線引いた部分を引用してみようかな。
オーストラリアの街を深夜、丘の上から見おろしたシーンの文章

夜更けても明りを消さない、いや消すことができないこの街自身の心理、というより生理がわかったと思った。この街の自己照明はまわりの、さらにその果ての、この荒地の、この大平原の荒涼たる闇に対する自己証明なのだ。
明りを消せば、周囲の広大な闇が忽ち人間の都市を呑み込むだろう。自然が文明の営みを覆い尽くすだろう。
ゾッとするほど恐ろしいことで、涙が滲むほど健気なことだった。

日野啓三「聖岩」


著者は1995年にこの本を書いたわけだけど、2002年に癌で亡くなってしまったらしい。
この本も闘病中に書いたものだそう。

生物に等しく訪れる、逃れようのない「死」と真剣に向き合った筆者だからこそ書ける、自然への畏怖に満ちた文書というか。

ところでこの本の題名の「聖岩」は、オーストラリアのエアーズロックのこと。
調べて初めて知ったんだけど、エアーズロックは世界最大の一枚岩じゃないらしい。
「マウントオーガスタス」っていうのがこれまたオーストラリアにあって、2.5倍の大きさなんだって。
すごいね。

あと、エアーズロックって実は大部分が地中に埋まってるんだよな。
地上に出てるのは5%ほどらしい。
なんか色々とすごいよね。

wikiより引用


地上に出てる部分だけで、高さ348mで、周囲は9kmあるんだぜ?
僕なんか高校の頃、3kmの持久走だけで憂鬱になってたのに。(関係ないか。)



最近はもうすっかり本を読む気力も回復してきました。愚痴ばっかのnoteはもうやめ(笑)!

そんなこんなで。

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