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〜女子高生はQoo10メガ割をチェックするのが常識!?〜【Z総研トレンド通信INTERVIEW Vol.19 『消費行動編』】

Z総研トレンド通信では、毎回テーマに沿ってアンケート&インタビュー調査から「Z世代のリアル」を発信していきます。noteではインタビューの内容を公開します。

今回のテーマは『消費行動』について。現役高校生2名にインタビューをして、商品を購入する際に利用する通販サービスや重視するポイントについて聞いてみました!

Aさん
■年齢:16歳・高校2年生
■住まい:鹿児島県
■好きなもの:K-POP、海外の映像を鑑賞すること

—よく利用する通販サービスで、『Amazon』『SHEIN』『Qoo10』『GRL』を選んでいただきましたが、それぞれどんな時に何を購入することが多いですか?
A:Amazonは、英検の参考書だったり韓国語の勉強本とか、本を買うことが多いです。近所に大きい書店がなくて本の種類も限られたものしか置いていないのですが、Amazonには良い本が沢山あるので利用しています。

—SHEINではどんなものを購入しますか?
A:SHEINは、もう本当にSHEINにあるもの全てをチェックするぐらいで、SHEINにあるものは洋服でも小物でも何でも買ってます。欲しい商品が値引きになってたり、ポイントが700ポイントぐらいまで貯まったタイミングで、まとめ買いしちゃいますね。

—Qoo10ではどんなものを購入しますか?
A:Qoo10は、CDショップも家の近所にあまりないので、K-POPアイドルのアルバムとか、あとはスキンケア用品を買ってます。ほとんどがメガ割の時に買ってます、メガ割が1番大事です。

—GRLではどんなものを購入しますか?
A:GRLでは洋服を買います。GRLとSHEINで比較をして、GRLの方が安くて良いなと思った時に買っています。

—『Amazon』『SHEIN』『Qoo10』『GRL』を利用することが多い理由は何ですか?
A:住んでいるところが田舎で流行りのものが全然ないので、通販サービスを利用することが多いです。Amazonって送料がほぼ無料じゃないですか?それはすごいありがたいですね。Qoo10はメガ割があったり、その他にもポイントが貯まると安く買えるので利用しています。

—通販サービスで商品を購入する前に、SNS等で情報収集をすることはありますか?
A:ほとんどがSNSや口コミを見てから買ってます。TikTokやYouTubeで「SHEIN購入品」のキーワードで調べて、ずっと見てますね。失敗したくないっていう気持ちがすごく強いので。

—商品を購入する際に重視するポイントとして、『品質の良さ』『価格の安さ』『コスパ』『トレンド感』『SNSでバズったなどの話題性』『ネットの口コミや評判』を選んでいただきましたが、この中で最も重視しているのは何ですか?
A:価格の安さですかね。高校生だから全部支出になってしまうので、できるだけ値段は抑えつつ、良いものを手に入れたいと思っています。

—SDGsやサステナブルである商品を『購入したことはないけどしたいと思っている』と回答して頂きましたが、その理由は何ですか?
A:環境にとってはすごく良い事だと思うんですけど、そういう商品って少し価格が高いので、学生の自分は正直手が出しにくいですね。

—購入するとしたらどのようなものを購入したいですか?
A:住んでいるところが歩いてすぐ海に行ける距離で、海が大好きなんですけど、海でプラスチックを魚が食べて死んじゃったとか、亀に引っかかっているっていうのがよくニュースになるじゃないですか。なので、マイクロプラスチックにならずに自然に溶けていくプラスチック製品だったり、プラスチックを再利用して作られた靴下や洋服を見ると嬉しい気持ちになるので、そういったものを将来的に購入したいなと思いますね。

—環境問題やSDGsについての意識はどのようにして生まれたのですか?
A:やっぱり海が近いからですかね。ゴミ拾いも地域の恒例行事だったり、父も海関係の仕事で、よくサーフィンとかダイビングもしてるので。

以上、『Amazon』『SHEIN』『Qoo10』『GRL』を利用することが多いと回答してくれたAさんへのインタビューでした。商品を購入する際に、参考書などの書籍はAmazon、CDや化粧品はQoo10、服はSHEINやGRLといったように購入するものによってショップを使い分けているようです。また、Qoo10でのメガ割やポイント付与などを活用されていることから、できるだけお金をかけずに必要なものを手に入れて支出を抑えたいという意識を伺うことができました。
Aさんの場合、SDGsや環境に配慮された商品への意識は、海などの自然が身近な存在で、環境問題のニュースを通じて意識するようになったり、地域での活動や父親の仕事から生まれているようでした。しかし、アルバイトをしていても自由に使えるお金には限りがあり、環境に配慮された商品は少し値段が高く手が出しにくいという背景があるようです。

続いては、Kさんへのインタビューです。

Kさん
■年齢:17歳・高校3年生
■住まい:長崎県
■好きなもの:ゲーム、アニメ鑑賞

—よく利用する通販サービスとして、『Amazon』『Qoo10』を選んでいただきましたが、それぞれどんな時に何を購入することが多いですか?
K:例えば、「ここにちょっとした本棚が欲しいな」と思った時とか、家具は色も豊富なのでAmazonで購入しますね。あとは日用品や洋服も多くて、洋服は今までAmazonで買って特に失敗したこともないです。

—日用品というのはどんなものですか?
K:家族で使うものはすべて親が買ってくれるので、自分で使う消耗品になりますね。気になった化粧水やシャンプーとかは自分で買うことが多いです。

—Amazonはどのくらいの頻度で利用しますか?
K:波があって、全く買わない時は買わないし、1個買い始めたらあれもこれもってカートに入れちゃいます。なので頻度自体は数ヶ月に1回なんですけど、買う時はすごい買います。意識してセールや割引の時に買う人もいると思うんですけど、私は本当に欲しい時に欲しいものを買うことが多いです。

—Qoo10ではどんなものを購入しますか?
K:Qoo10はコスメがほとんどです。買う時に1番安いものを探して選ぶのですが、メガ割の期間まで待つことはないですね。タイミングよくメガ割の期間だったりすることも多いです(笑)

—『Amazon』『Qoo10』を利用することが多い理由は何ですか?
K:私が住んでいる場所がすごく田舎なので、ネットショッピングの方が商品を探すのが早いのと、Amazonは品揃えが豊富だからです。Amazonギフト券の残高が常にある状態にしています。お店で実際に見るのも大事っていう人もいるんですけど、お店だとその置いてあるものしか見れないじゃないですか。ネットショッピングはいろんな商品を比較できるので好きです。
Qoo10はやっぱり、メガ割期間が魅力的ですね、何でも一番安いので。一応他のサイトと見比べてどこが1番安いか見るのですが、大体Qoo10に辿り着きます。

—それらの通販サービスを利用して商品を購入する前に、SNS等で情報収集をすることはありますか?
K:商品のことは結構調べてから買います。例えば、TikTokで紹介されているコスメを見て気になったら、その投稿のコメント欄を見るし、使用感がわかる動画も調べるし、Amazonだったらレビューも見ます。あとは商品紹介も見ます。何も調べずに買うことはないです。

—商品を購入する際に重視するポイントとして、『品質の良さ』『ブランドの知名度』を選んでいただきましたが、この2つを選んだ理由は何ですか?
K:品質の良さは長く使いたいし、良いものを買いたいからです。例えば、財布やスマホケースは、可愛いし安いものも沢山あるけれど、すぐに壊れちゃうじゃないですか。いろんなデザインのものを使いたい人はそれでいいかもしれないけど、私はずっと同じものを使いたいので質の良いものを買っちゃいます。知名度は、有名な方が持っていてちょっと嬉しい気持ちになるからです。

—SDGsやサステナブルである商品を『意識して購入したことがある』と回答して頂きましたが、どんなものを購入しましたか?
K:エコバッグを持っていてお店で買い物する時に使ったりもしますが、あまりそこまで考えたことないです。

—購入してみたいという気持ちはありますか?
K:SDGsやサステナブルな商品かどうかよりも、その商品が全体的に好きだったら買うし、好きじゃなかったら買わないかなと思います。

以上、『Amazon』『Qoo10』を利用することが多いと回答してくれたKさんへのインタビューでした。最初にインタビューしたAさんは、セールや割引のタイミングで商品を購入することが多いとのことでしたが、Kさんは欲しいと思ったその時点で比較検討をして、その時に最も安い商品を購入するようです。SDGsやサステナビリティに関しては、エコバッグを購入したり意識しているものの、商品の購入選択においては好みや使い勝手が優先されるようです。

アンケート調査と同様に、Z世代の消費行動において、価格の安さやコスパ、品質の良さの重要性がヒアリング結果からも浮き彫りになりました。『SHEIN』や『Qoo10』がZ世代に多く利用される理由として、手頃な価格で商品を手に入れることができるだけでなく、住んでいる場所に関係なくトレンドや流行の商品を簡単に購入できる利便性も人気の理由となっています。今回インタビューを実施した2人からQoo10の「メガ割」というワードが出てきており、Z世代にとってQoo10のメガ割がすごく身近な存在であるように感じました。また、購入前に商品をよく調べて比較検討するという点は2人とも共通していましたが、Aさんはセールを待ってから商品を購入する一方で、Kさんは本当に欲しいと感じた時にすぐに商品を購入するといった違いが見られました。このことから、同じZ世代でも個人の優先順位や価値観によって、購買行動が異なることがわかります。

SDGsや持続可能な商品への関心も高く、環境への配慮や持続可能性に対する意識も見受けられます。ただし現実問題、価格が高くてまだ手が届かないので実際に買うのは難しいという声もインタビューで話してくれました。今後、Z世代が社会に出て自由に使えるお金が増え、環境に配慮した製品が買えるようになることで、今の環境に対する意識が実際の行動につながっていくのではないでしょうか。

最後に…
Z総研は、国内初となる「Z世代」を研究対象としたシンクタンク組織です。シンクタンクとして機能すべく、調査結果や専門知識をレポートなどで企業やメディアに提供するのはもちろんのこと、従来のシンクタンクでは行われづらかった、その先のクリエイティブプランの提案まで行える組織を目指しています。

お問合せやその他の調査リリースなどはこちら▶︎https://www.zet.tokyo/

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