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Z総研トレンド通信Vol.1「漫画編」

Z総研とは、国内初となる「Z世代」を研究対象としたシンクタンク組織です。シンクタンクとして機能すべく、調査結果や専門知識をレポートなどで企業やメディアに提供するのはもちろんのこと、従来のシンクタンクでは行われづらかった、その先のクリエイティブプランの提案まで行える組織を目指しています。
Z総研トレンド通信では、Z総研が抱えるリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーにヒアリングを実施し、「Z世代」で今流行っていることをお知らせいたします。
第1回では、Twitterで話題になった「100日後に死ぬワニ(※)」を切り口として、「Z世代」の漫画に対するトピックスを深掘りました。
※「100日後に死ぬワニ」とは
「100日後に死ぬワニ」は、2019年12月12日から漫画家でイラストレーターのきくちゆうきさんのツイッター上で、4コマ漫画として連載が始まりました。漫画上に死ぬ日までのカウントダウンがされており、死が迫ることを知らずに生きる主人公のワニの平凡な日常を描いています。SNSではワニがどのようにして死んでしまうのか、や100日目の漫画からどのように死んでしまったか、などの考察や100日間読んできた上での感想、作者の意図をどのように読み取ったかなどを思い思いに投稿し、100日目には、Twitterのトレンドがこの作品に関するもので賑わいました。また、この作品のコメント数やリツイート数、お気に入り数を表にしたツイートもありました。(https://twitter.com/hirokawa_style/status/1240951961660190720)このツイートのデータによると、日数が経つほど全体的にアクションが増えており、99日目急激に増えています。(2020年3月20日時点)あと1日(明日死ぬ)とカウントダウンには書いてありますが、本当に死ぬのか、死んで欲しくない、など99日間見てきたからこそそれぞれ思うことがあってコメントをしたり、まだ見ていない人に見て欲しいという思いからリツイートをしたり、とここまで急激にコメント数、リツイート数、お気に入り数が増えたのではないかと思います。)このツイートのデータによると、日数が経つほど全体的にアクションが増えており、99日目は急激に増えています。あと1日(明日死ぬ)とカウントダウンには書いてありますが、本当に死ぬのか、死んで欲しくない、など99日間見てきたからこそそれぞれ思うことがあってコメントをしたり、まだ見ていない人に見て欲しいという思いからリツイートをしたり、とここまで急激にコメント数、リツイート数、お気に入り数が増えたのではないかと思います。画像1

きくちゆうきさんはこの作品の他にも「どうぶつーズ」など独特な作品を作り出しています。
きくちゆうきさんの作品:https://studio-kikuchi.com/

質問:普段漫画はどの媒体で読んでいますか?
Aさん:アプリで読むことが多いです。よく使っているのは、ピッコマ、LINEマンガ、マンガUP、マンガMeeですね。あとはTSUTAYAの定額制のレンタルコミックもよく使います。
Bさん:ジャンププラス(✳︎)以外にもジャンプスクエアを毎月買ってます。


App Ape Lab編集部の、2019年6月のGoogle Playでコミックカテゴリに分類されているAndroidアプリの月間利用者数(月間アクティブユーザー、MAU)のランキングによると下記のようになっています。画像2

↑Google Playのコミックカテゴリのランキング上位TOP10(2019年6月)
https://lab.appa.pe/2019-07/comic-mau-ranking-2019-06.html

1位のLINEマンガは23ヶ月連続でランキング首位を獲得していたそうです。また、1~5位のMAU合算値からマンガアプリ全体のMAUが増加傾向にあるようです。
マンガアプリの大半は、1話ずつ読めるものが多いので短い時間でさくっと読むことができたり、広告やCMなどで目にする機会も増えたことがMAU増加に影響したと思います。また、日本でスマホを持っている人なら、ほとんどの人が入れているであろうLINEのマンガアプリという認知度の高さや、実際の使いやすさ、読める漫画の多さからランキング首位を持続しているのだろうと考えます。
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↑コミックカテゴリのランキングTOP5のMAU合算値の推移
https://lab.appa.pe/2019-07/comic-mau-ranking-2019-06.html

リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーの発言から、アプリの利用が多い印象を受けます。紙の書籍と電子書籍の利用データを見てみると、一般的に紙の書籍の方が圧倒的ですが、コミック・漫画のジャンルにおいては、電子書籍が紙の書籍を上回っています。このことから、アプリで漫画を読む人の方が多いと推測されます。漫画は、さくっと読めるけれども紙で持つと重い、だから電子書籍にする、という人が多いと思います。満員電車で大きな漫画雑誌を開くのは、大変ですが、アプリだとそんな中でも読めるというのは、大きなメリットだと思います。また、ファッション雑誌などは、近年付録が豪華なものが話題になっているので、付録が欲しいから紙の雑誌で買うという人が多くなっているのだと考えます。特に小説・文芸書は、紙のめくる感覚を大事にしていたり、本のサイズ自体も他のものと比べて小さいので、電子書籍と大きく差をつけていると考えます。
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↑調査対象:15歳~69歳、調査期間:2018年5月1日~3日
https://cuemot.cue-monitor.jp/article/47?bitly_hash=vHQf0dOcT1

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↑本や書店に関する利用意識 対象は全国の15~69歳の男女2000人(2018年10月)
https://senken.co.jp/posts/data-181029

質問:今話題の鬼滅の刃(※)は漫画で読みましたか?
Aさん:3巻くらいまで読んだんですけど、あきちゃいました(笑)
Bさん:3巻分くらいは電子媒体で買っていたけど、(その続きは)アルバイト先の先輩にアニメを見させられました。
Cさん:全巻買って読んだけど売りました。


※鬼滅の刃とは
2016年2月から「週刊少年ジャンプ」にて連載されている、大正時代を舞台に人を喰らう鬼と鬼を狩る者たちとの戦いを描いたダークファンタジーであり、いまや社会現象的な人気漫画となりました。出版不況の最中、アニメ化以前は累計350万部だった原作コミックの累計発行部数が、放送中に1,200万部まで伸び、今年2月4日発売の最新19巻までの電子版を含む累計で4,000万部を超えました。
引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0114469

質問:普段はどんな作品を読んでいますか?
Bさん:青の祓魔師(※)を(メインで)読んでいます。
Cさん:ジャンプを何作品か読んでいます。鬼滅の刃とスパイファミリー(※2)とかですね。

(※)青の祓魔師とは
2009年4月にジャンプスクエア(集英社)で連載がスタートした「青の祓魔師」は、連載開始の翌年にアニメ化が発表され、アニメ放送のタイミングで単行本の初版発行部数が100万部を突破。そして舞台化、劇場アニメ化とさまざまなメディアミックスを果たしています。
引用:https://natalie.mu/comic/pp/aoex_anime
(※2)スパイファミリーとは
凄腕スパイが任務のためにニセの家族を作る!? スリリングなストーリーとほのぼのとした家族愛が絶妙な化学反応を見せる『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』は、連載初回からSNSなどで大きな反響を呼び、コミックスはまたたく間に売上ランキング上位にランクインしました。
引用:https://booklive.jp/bkmr/spyfamily

質問:恋愛漫画とかも読みますか?
全員:読みます!
Cさん:キュンキュンしたいもん! 最近よく読むのは(主人公が)死んで気がついたら異世界のお金持ちになって、転成されてて人生やり直すか、新たな人生をするかみたいな(異世界転生)ものが多いですね。
Bさん:昔にアニメで流行った男性向けの異世界転成ものが、少女漫画になって(流行って)ますよね。異世界の令嬢系とか。
Cさん:めちゃくちゃありますよね。ピッコマで読んでます!
Bさん:悪役系と悪役系じゃないやつがありますよね。
Dさん:ピクシブでも結構あって、悪役系が多いです。乙女ゲームの令嬢になるのが多いですね。
Bさん:乙女ゲームの実況するやつとかもありますよね。

転生の変化


異世界転生ものが流行ったきっかけは、2002年から個人サイトで連載をスタートした『ソードアートオンライン』だと言われています。この作品は書籍化、アニメ化を経て絶大な支持を獲得し、このヒット以降、アマチュア作家をメインとした小説家サイトの「小説家になろう」から数々のヒット作品が生まれました。
この「小説家になろう」は、2016年2月頃のランキングTOP10が全て異世界転生ものだったそうです。今でもランキングに異世界転生ものの作品がランクインしていたり、異世界転生/転移専用のランキングがあることから、いまだに根強い人気があることがわかります。このランキングでも恋愛、ファンタジー、文芸・SF・その他と細かくジャンル分けされているので転生ものと言っても幅広い物語が作られています。
しかし、リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーが話していた通り、「小説家になろう」の異世界転生/転移ランキングは、全て女性向けの令嬢系がほとんどを占めていることから、異世界転生ものは、女性に人気のジャンルへと変わってきています。
他の小説サイトでも同じようなことが起きているのでしょうか。女の子向け小説サイト「魔法のiらんど」や「野いちご」では、ランキングに異世界転生ものは入っておらず、王道の恋愛ものがランキングを占めていました。
男性向けも女性向けもどちらも扱う小説サイト「アルファポリス」や「カクヨム」は、ランキング上位に異世界転生ものがランクインしていますが、「カクヨム」は男性向けの異世界転生ものが多い印象を受けます。一方「アルファポリス」は、女性向けが多いように感じます。それぞれの小説サイトの色があって傾向に偏りはあるようですが、異世界転生ものはいまだに強い人気を持つジャンルであり、女性にも人気のジャンルになってきたことがわかります。
男性向けの異世界転生ものは、転生先で無双してハーレムを作り上げるものが多く、人気のジャンルです。辛い現実から抜け出して、最強の自分を作り出す爽快感が人気の理由のひとつにあると言われています。女性向けの転生ものが流行ったのもこれに似たものがあるのではと思います。私が読んでいるものの多くは、現実世界でプレイしていたゲームの世界の中に入るというものが多く、そのゲームは大体は乙女ゲームなので、現実世界で現実から離れるためにやっていたゲームの世界に転生するのです。転生先では令嬢になり、もちろん容姿は美しいというのがほとんどで、現実世界でプレイしていたゲームの知識を活かして生まれ変わった先のキャラクターに起こる悲劇を回避して、素晴らしい人生を歩むというものです。現実から離れてキラキラした世界で今度こそ幸せになってみせる、と主人公は意気込んでいて、読者も現実離れした世界ではありながら、主人公は現代に生きていた人なので感情移入しやすいところがハマるきっかけなのでは、と思いました。また、どちらにも共通して言えることは、転生先から帰ってきません。主人公が辛い現実に帰って読者にも現実を見せる、ということがないため、より読んでいて世界観に入り込めるのかな、と考えました。

質問:マンガはスマホで見る方が多いですか?
Aさん:紙は基本買わないです。アプリで見るかレンタルコミックで見てます。(レンタルは)TSUTAYAのレンタルコミックに通ってます。近くのTSUTAYAのCD,DVDコーナーは縮小されて、コミックコーナーに入れ替わりました。漫画の方が多いくらいかも。
Bさん、Cさん:家の近くにあったTSUTAYA潰れてしまいました・・・


リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーが話していたように下記の図を見ると店舗数は減少傾向にあるようです。画像6

↑2019年度調査 全国886店(全店1,882店:2019年6月末現在)の訪店調査
https://www.riaj.or.jp/f/report/rental/2019.html

また、リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーはCD、DVDレンタルコーナーが縮小していると言っていましたが、下記の図のデータからはその傾向は読み取れませんでした。しかし、その他の数値が2012年以降増加傾向にあり、この中にはレンタルコミックが含まれていると予想できます。実際に私の家の近くの店舗も数年前にレンタルコミックコーナーが新設されました。その店舗は販売のコーナーを縮小してレンタルコミックのコーナーを作っていたので、CD、DVDレンタルの面積があまり変わっていないことからこのような方法で新設している店舗が多いのではないかなと考えます。
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↑2019年度調査 全国886店(全店1,882店:2019年6月末現在)の訪店調査
https://www.riaj.or.jp/f/report/rental/2019.html

質問:SNSで読んでいる漫画の口コミ検索などはしますか?
全員:しないです。
Bさん:でもtwitterで回ってきて、ツイートに漫画が1話だけ載せてあって、みたいなのが流行ってます。実際に知り合いがそれでバズって売れました。あまり伸びてない作品でやばいからお試しで1話だけ載せていいよ、ってなってそれがバズったそうです。

リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーが話していた作品とは異なりますが、森もり子さんの「さよなら、ハイスクール」という作品がそのような方法で売り上げが上がったそうです。Twitterに内容の要約のようなタイトルをつけて数話投稿してリプライに本の宣伝を入れるという方法を取ったところ、ツイート前はAmazonのKindleマンガランキングで1巻が201位、2巻が346位、3巻が390位でしたが、ツイート後1巻、2巻、3巻がそれぞれ2位、3位、4位にランクインしたそうです。
森もり子さんは「今回のツイートによって漫画を認知してもらえた、それによって売上が拡大した」と言っていることから、まずは認知してもらうということが大事であると考えられます。(https://note.com/mori_moriko_/n/n7559ac090b3dインスタ女子イラスト

Aさん:twitterで連載してるやつとかありますよね!
Bさん:(100日後に死ぬ)ワニとかですよね!
Aさん:(100日後に死ぬ)ワニの少女漫画バージョンもあるある!
質問:「100日後に死ぬワニ」は作者のTwitterをフォローして読んでいましたか?
Bさん:してないです。でも誰かがRTしてますよね!(何日目かで)誰かのRTが回ってきました!フォローしてなくても絶対回ってきますから!w
Aさん:あとはワニの少女漫画バージョンとか!
Bさん:結婚するやつですよね!!毎日ちょっとずつ、あと結婚するまで何年後ってやつ!フォローはしてないけど流れてくるんですよね


加藤マユミさんの「ある幼なじみが結婚するまでの話」(https://twitter.com/katomayumi)やしゃしゃき😈さんの「100日後にオタクくんと付き合うギャル」(https://twitter.com/sasakisaki9646)などのあと何日とカウントダウンされていくものだけでなく、大竹利朋さんの「1いいね1円で晩ごはんを食べる腹ペコ女子」(https://twitter.com/ootaketoshitomo)などのいいね数で物語が変わっていくものなども流行っています。
また、漫画だけでなくTikTokでもこの形式が流行っており、「100日後にポルシェ買う俺。」(https://vt.tiktok.com/6tLXbD/)、「100日後に顔出しする有名人」(https://vt.tiktok.com/6Gvm5k/)や「100日後にプロポーズするオレ」(https://vt.tiktok.com/6t8h99/)などがありました。Twitterは日数などが様々ですが、TikTokは画面の中心に文字が入っていて名前が100日後に〇〇とある程度やり方が決まっているようです。

質問:マンガアプリに課金しますか?
Dさん:私は滅多にしないですね。
Cさん:私は次(の話が)気になるってなったら課金しちゃいます!


マンガアプリ への課金は約2割と低い傾向にあります。また、課金したとしても半数以上が1000円以下と低額の課金です。
漫画1冊の値段が約500円と仮定すると1冊か2冊分の課金をする人が大半であると考えられます。
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↑マンガアプリ認知者の5,305名のマンガアプリ を現在利用している人にマンガアプリへの課金経験の有無を調査 調査期間:2019年12月4日(水)~2019年12月9日(月)
https://lab.testee.co/comic-app2019

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↑マンガアプリへの課金経験があると回答した人を対象に課金額を調査
TesTee(テスティー)調べ:https://www.testee.co
https://lab.testee.co/comic-app2019

また、アプリ全体の課金はどうでしょうか。20代女性は約4割、20代男性は約半数が課金をしています。課金平均額は20代女性が約4000円、20代男性が約5000円と決して低いわけではありません。このことからマンガアプリ への課金は少額に抑えて他のアプリに課金するという人が多いと考えられます。月平均利用金額の表から見ても、マッチングアプリとゲームアプリに3000円以上の課金をしている一方で、電子書籍は3番目に高い金額でありながら、1番高いマッチングアプリと比較すると2000円も少ない課金です。私の周りの人も課金するときは、プレイしているゲームで欲しいキャラクターがいるのでそのキャラクターを出すためにガチャに課金する、という人が多く、特に若い人は課金するとしたらゲームが多いのではないかと思います。
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↑年代別のアプリ有料ユーザー率 有料ユーザー率、課金額は、2018年5月16日~5月23日実施のアンケート回答データ(有効回答数9,023)をもとに集計
https://manamina.valuesccg.com/articles/29

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↑月平均支払い額を性・年代別に調査(https://manamina.valuesccg.com/articles/29

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↑実際に支払っている月平均利用金額
https://manamina.valuesccg.com/articles/29

質問:LINEマンガは使いますか?
Eさん:LINE漫画しか見ないです!笑
Aさん:(LINE漫画を)毎日開いてます!LINE漫画は女神降臨のイメージが強くなりました。
Cさん:最近韓国漫画多いですよね。
Aさん:縦スクロールの漫画をめっちゃ読みます。

(※)女神降臨とは
世界7か国で同時連載中という人気ぶりであり、世界各国でランキングトップを獲得し、日本でも「次にくるマンガ大賞2019」Web部門で4位を獲得した、大人気の韓国のメイク恋愛漫画『女神降臨』。
LINEマンガで無料で連載され、かっこよすぎるキャラクターたちだけでなく、作家のyaongyi先生までもは美しすぎると話題沸騰の作品となっています。
引用:https://mangasanso.com/megamikorin/

質問:YouTubeで漫画読みますか?
Eさん:youtube自体が漫画になってるやつありますよね。
Dさん:フェルミ研究所https://www.youtube.com/channel/UC3-1iYGHfR43q_b974vUNYg)とか
Bさん:動画だと通信料が気になっちゃいます。漫画だとめくるだけだからあまり気にならないんですけど・・・。なので家帰ってみようと思って後で見るリストに入れます。
Cさん:本屋行くの好きだったなー
Bさん:いつからいかなくなったんだろう・・・

リアルZ世代コミュニティ所属のメンバーがこのように言うのは日本の書店の数が年々少なくなっているのもひとつの要因であると考えます。書店の市場規模も年々右肩下がりになる一方で電子出版物は右肩上がりの傾向があります。今や書店に行かなくても紙派の人でもネットショッピングで本を買う事もできます。電車の中など移動中に本を読みたい人には電子書籍の方が便利でしょう。行かなくても買える、行かなくてもサブスクリプションで見たいものも見れるといったことから書店に足を運ばなくなり、書店数もどんどん減っているのではないでしょうか。
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↑新刊書籍・雑誌の売場を持っている店舗数(https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/statistics/

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↑読者が”本”と出合う接点をタッチポイントとした市場規模のまとめ(億円)
https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/statistics/

このnoteを書いていて、確かに考えてみればここ数年紙で漫画を買った記憶がないな、と思いました。普段漫画を読むのは移動中に座れなくて長い間立っているだけだと暇で、SNSも一通り見たので漫画でも読むか、というような流れでマンガアプリを開いて見る、ということが多くなりました。書籍化されていないwebマンガが読めるというのもマンガアプリのメリットだと思います。ランキングや注目作品をまとめてくれているので、簡単に面白そうな漫画を見つけることができ、その漫画の無料掲載を読み終わってもたくさんの漫画があるため他の漫画を読む、を繰り返していたら気付いたら降りる駅に到着していていた、なんてことがよくあります。私と同じようなことをしている人は結構多いのではないかと思います。
SNSを何気なく見ていたら漫画がシェアされていて、読んでみて面白いから自分もシェアしたり、よく見るのでおすすめに表示されたり、と以前より多くの漫画に触れる機会が多くなってきています。
Z世代には、初めて持った携帯がスマホという人が多くいると思います。今や大体のことはスマホでできて、スマホがあれば困らないという時代だからこそ、今回のような結果が出てきたのだろうと思いました。

参考文献
AppApeLab.「【2019年6月版】コミックカテゴリアプリMAUランキング!LINEマンガが首位独走」
https://lab.appa.pe/2019-07/comic-mau-ranking-2019-06.html
エンタメ情報局「100日後に死ぬワニの最後の最終回結末を考察!100日目どうなったのかネタバレ」
https://beginner-husband.com/wani100#100100-5
繊研新聞電子版「【データ】本や書店の利用意識 電子書籍利用率は36%」
https://senken.co.jp/posts/data-181029
キューモットの部屋「読書は紙派?それとも電子書籍派?イマドキの読書事情をリサーチしたニャ!」
https://cuemot.cue-monitor.jp/article/47?bitly_hash=vHQf0dOcT1
Real Sound映画部「“異世界転生”アニメはなぜ増えた? 『ソードアート・オンライン』以降のWeb小説ブーム」
https://realsound.jp/movie/2017/02/post-4134.html
一般社団法人日本レコード協会「CDレンタル店調査 2019年度」
https://www.riaj.or.jp/f/report/rental/2019.html
note 森もり子「漫画家が第一話を全部ツイートして宣伝したら売上が上がった話」
https://note.com/mori_moriko_/n/n7559ac090b3d
TesTee Lab.「マンガアプリに関する調査【高校生・大学生対象】」
https://lab.testee.co/comic-app2019
出版流通学院「出版市場統計/書店の経営統計」
https://www.nippan.co.jp/ryutsu-gakuin/statistics/
マナミナ「アプリ内課金実態調査」
https://manamina.valuesccg.com/articles/29
小説家になろう
https://syosetu.com/
カクヨム
https://kakuyomu.jp/
noichigo
https://www.no-ichigo.jp/
魔法のiらんど
https://maho.jp/
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/


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