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〜連絡先の新常識は初対面でインスタ交換、LINEは仲良くなってから?〜【Z総研トレンド通信INTERVIEW Vol.20 『SNS編』】

Z総研トレンド通信では、毎回テーマに沿ってアンケート&インタビュー調査から「Z世代のリアル」を発信していきます。noteではインタビューの内容を公開します。

今回のテーマは『SNS』について。現役高校生2名にインタビューをして、SNSの利用傾向や企業またはブランドの公式SNSに求めることについて聞いてみました!

Aさん
■年齢:16歳・高校2年生
■住まい:鹿児島県
■好きなもの:K-POP、海外の映像を鑑賞すること

—普段よく見るSNSで『Instagram』『YouTube』『Facebook』を選んでいただきましたが、それぞれどんなコンテンツを見ることが多いですか?
A:インスタは友達のストーリーを見たり、K-POPの投稿を見ることが多いです。最近は検索欄のおすすめにディズニーランドの豆知識など、豆知識系の投稿が出てくることが多く、今度修学旅行で行く機会があるのと単純に見るのが楽しいのでつい見ちゃいます。YouTubeではK-POPのMVや旅行動画をよく見ます。

—Facebookではどんなものを見ていますか?
A:使い方はインスタとあまり変わりませんが、友達とのやりとりは行わず推しの投稿を見るために使っています。

—友人との連絡のやりとりはLINEが多いとのことですが、他のSNSでやりとりすることはありますか?
A:インスタは、例えばストーリーで誰か自分が知らない人を紹介していて、趣味が合ってて話してみたいと思ったら、その人をフォローして自分からDMします。あまり親しくない人はインスタ、身近な友達はLINEで、クラスや部活のメンバーとはグループで話しています。Twitterはダウンロードはしているけど情報を見るだけで、発信にはあまり使わないです。

—企業またはブランドの公式SNSに求めることの中で、『新商品やサービスの最新情報』と『裏技や豆知識』の2つを選んでいただきましたが、それらを選んでいただいた理由を教えてください。
A:新商品やサービスの最新情報は、商品であれば使ってみたり、食べ物であれば食べてみたくなるので、最新の情報はできるだけアップしてほしいです。裏技や豆知識については自分が知らない情報だと得した気分になるので、全く興味がないものでなければつい見てしまいます。

—好きな公式アカウントでファッション通販アプリの『amood』を挙げていただきましたが、好きな理由は何ですか?
A:商品の紹介だけじゃなくてHow to系の投稿が多く、販売している商品の使い方まで教えてくれているのが嬉しいです。

以上、Aさんへのインタビューでした。
Z世代にはあまり利用されていない印象が強いFacebookですが、知り合いと繋がるのではなく、推しの発信している公式の情報を見るために利用しているとのことで、Z世代にとってFacebookはSNSというよりもオフィシャルサイトのような役割に変化しつつあるのかもしれません。また、 Instagramで知らない人でも気が合いそうな人をフォローしたり、自らDMを送って話そうとする繋がり方は、ソーシャルネイティブなZ世代ならではのコミュニケーションの取り方と言えるのではないでしょうか。公式SNSに関しては、最新情報だけでなく、裏技や豆知識、使い方など、自分が知らなかった情報に価値を感じている様子がうかがえました。

続いて、Kさんへのインタビューです。

Kさん
■年齢:17歳・高校3年生
■住まい:長崎県
■好きなもの:ゲーム、アニメ鑑賞

—WEBメディアやWEBサイトもよく見ると回答していただいた理由と、実際にどんなものを見ているか教えていただけますか?
K:洋服やアクセサリー系を見ることが一番多くて、SNSを見て興味を持ったり何かきっかけがあったら調べるためにWEBサイトをのぞきます。全体的に公式ホームページを見れば、どんなものがあるか大体わかるので見ることが多いです。

—普段よく見る SNSで『Twitter』『Instagram』『YouTube』の3つを選んでいただきましたが、それぞれどんなコンテンツを見ることが多いですか?
K:ゲームが好きで、お知らせなどは全部Twitterの公式アカウントから告知されるのでチェックしています。それ以外だとTwitterとインスタは人と話すのが一番の目的です。YouTubeは暇つぶしで動画を見ることが多いですね。

—友人との連絡のやりとりでよく使うもので、『TwitterのDM』を選んでいただきましたが、LINEよりもTwitterのDMの方が多いですか?
K:最近はLINEよりもインスタが多いです。みんな連絡先を交換する時もLINEじゃなくてインスタ交換をしてますね。あと、リアルな友達はインスタなんですが、ゲーム繋がりのネットの人たちとはインスタは本名でやっているので繋がっていなくて、そういう人たちとやりとりするのはTwitterですね。

—LINEではどういった人たちとやりとりしますか?
K:LINEで一番連絡を取るのは家族です。あとはインスタをやってない子とやりとりをしています。前までは、LINEをメインで使ってたんですけど、みんながインスタで連絡をとるようになってからLINEはほぼ使わなくなりました。LINEにもタイムラインはあったけど使ってる人はほとんどいなかったし、インスタみたいな投稿やストーリーがあった方が楽しいです。

—企業またはブランドの公式SNSに求めることで、『ブランドのイメージや世界観が分かるコンテンツ』を選んでいただきましたが、具体的な理由を教えてください。
K:公式SNSにもブランドの世界観がある方が印象に残っていいと思ったからです。例えば洋服なら、このブランドは最近流行っている地雷系や量産型などピンク系のビジュアルの投稿が多いとか、このマークを絶対入れてるとかがあるとわかりやすくて可愛いなと思います。

以上、Kさんへのインタビューでした。
SNSを見て、興味を持った洋服やアクセサリーがあった時は、公式ホームページからブランドの雰囲気や他にどのような商品があるかチェックしているようです。SNSでのやりとりは、リアルな友達は Instagram、家族や Instagramをやっていない人とはLINEを使うものの、LINEはほとんど利用していないとのことでした。また、ゲームやネットで繋がった人とは、TwitterのDMでやりとりをしているということなど、Z世代のネットリテラシーの高さや複数のSNSを横断して使い分ける器用さがうかがえました。

今回のインタビューからZ世代が、相手との関係性によって器用にやりとりするSNSを使い分けており、初対面ではInstagramを交換、親しい関係になるとLINEでやりとりをしていることがわかりました。また、Kさんの場合は家族とのやりとり以外にLINEはほぼ利用しないなど、Z世代においてLINEはさまざまな連絡ツールの中でも特別感を持っている人が多いようです。 Instagramは連絡手段としてだけではなく、フィードやストーリーズの投稿を見ることができるので、LINEの代わりに交換することで趣味嗜好やプライベートな部分がわかり、相手との距離をぐっと縮めやすいとして最近では挨拶代わりに交換をするZ世代が増えています。

公式SNSでは、「裏技や豆知識」「使い方」「コーディネート」といった受け手にとってメリットだと感じやすい情報を発信することで商品を自分ごと化しやすくなり、興味関心を高めることができるかもしれません。さらに、Z世代はSNSで気になった商品は、より詳細な公式などの情報を調べる傾向があります。企業やブランドの世界観や商品についての詳細な情報を明確に表示することで、興味を持って調べたZ世代が知りたい情報まで簡単に辿り着けられる環境を整え、ブランドへの愛着を感じられるようなブランド体験を提供することが大切になってくるように感じます。

最後に…
Z総研は、国内初となる「Z世代」を研究対象としたシンクタンク組織です。シンクタンクとして機能すべく、調査結果や専門知識をレポートなどで企業やメディアに提供するのはもちろんのこと、従来のシンクタンクでは行われづらかった、その先のクリエイティブプランの提案まで行える組織を目指しています。

お問合せやその他の調査リリースなどはこちら▶︎https://www.zet.tokyo/


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