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「勝手に生きろ」という言葉

(町之トリオ)
大学にいたころ、「勝手に生きろ」とよく口にしていた人がいた。いやまあ口にしてたのか書いてたのか分からんが、文脈とか主張とかなんにも覚えてないのに、なんでか分からんがこの言葉がずーーーっと記憶に残っていた。

唐突だけどきょう、いかすみ子と久々に話した。時間がぜんぜん足らず話したりなくて、日記でも書くかと思って、またこの言葉が急に思い出された。元ネタは何だったんだっけと、帰ってきてからその(大学にいたころの)人の10年前のFB投稿を見に行ったりしてちまちまと調べた。
ネットって不思議で、こういうとき断片的に記憶に残されたワードを検索してると情報がひょいひょいと集まってきて気付くと元ネタに行き当たってるんだよな……で、行き当たったところによるとそれは、フランス軍が負けたときに司令官がいう言葉で、「一人になっても生きろ、生き延びろ」という意味らしかった(以下は高橋源一郎氏のツイート)。https://twitter.com/takagengen/status/784761901322416128

逃げろ、生き延びろ、命のことだけ考えろ、ということか。
まあ軍隊の合いことばとして聞くと命を守れという語感が強いんだけど、「勝手に生きろ」って言葉自体はもっとこう、生きたいように生きろという、投げやりでありながらその人の生き方を守るような言葉なんだよな。ちょっとトゲがあるし必ずしも優しくはないんだけど。

そういえば、語り足りないいかすみ子とLINEしてて『君たちはどう生きるか』の話題がでた。この映画観た後に「宮崎駿は『自分はこう生きる、君は』と問うているのだ」という感想をいくつかみて、それはまっとうだと思うんだけど、なんかな、わたくしはちょっと違って、あれはやっぱり宮崎駿の「勝手」なんだよなと思う。「自分は勝手に生きる、君たちも勝手に生きろ」だ。ほぼ同じメッセージだけど、でもちょっと違う。まあメッセージがどうとかいう映画ではないというのがそもそものワシの感想なんだけど。映画は傑作だった。

ちょっと「書いた」感がでてきたので今日はこれでおわり。超久しぶりの投稿でした。いかすみ子のおかげで書きました。ありがとう。

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