椎堂かおる作品集

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記事

novel: 誰か私を買って

店の戸を開くと、いつもの客が来ていた。  着古した安いスーツのサラリーマン。  いつもの…

novel: 黄金でできている

来客があり、戸を開けてみると古い友人のゴーレムだった。  ゴールデンゴーレムだ。身体が黄…

novel: 七度来る

インターフォンが鳴った。  扉を開けると、ワンピース姿の清楚な女の子が、石鹸の箱を持って…

novel: 森の人魚

森の中にある湖上のコテージには、床下に続く四角い蓋がついている。  釣りでもするためだろ…

novel: 狐のタバコ屋

戸を叩く音がする。  開けてみると、狐の面をつけた男がタバコの箱を詰めた革トランクを開い…

novel: 魔法の薬売り

「飲めばたちまち若く美しくなれる魔法の薬じゃよ」  気泡ガラスの小瓶を見せて、訪問販売の…

novel: 狂気の缶詰

十年ぶりで、親友が訪ねてきた。  月の明るい晩だった。  僕がひとり、月を肴に晩酌を楽しん…