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自作ゼロ円段ボールコンポストの、その後

またまたご無沙汰してしまいました。
ゼロウェストを志してからというもの、生活や心持ちが色々と変わりましたが、その流れで10年近く続けた職場を退社し、いろいろでバタバタしていました。
ゼロウェイストに禅・マインドフルネス効果が?と思うほどに生き方(最近は働き方までも)がどんどん変化しています。

もっと自由にやりたい!やりたくないことはやりたくない!と前から思ってはいましたが、いよいよ我慢ならなくなり、思い切って転向できたのはゼロウェイストと加齢のおかげ。
ゼロウェイスト活動していると、周りに合わせることとか、他人の目が、必要以上に気にならなくなる気がします。
なんせそれよりも優先すべきもの(ゼロウェイスト活動)があるから。
私はそれがゼロウェイストだったけど、きっと自分の道を邁進している人は皆そうなんでしょうね。
できるだけ目立たないよう埋没を目指してきた私にはこのことひとつとっても大発見。

前置きが長くなりましたが、前回投稿したコンポストから早3ヵ月。
真冬はほとんど土の中の動きがなく、投入したものも分解されて消えた!という感動はあまりないまま。
しかし週に数回出る生ごみを入れ続けても、驚いたことに段ボールから土やゴミが溢れる事はありませんでした。
消える感動こそないものの溢れていないと言う事は分解されているんだろうな…と言う所感。
それがだんだん暖かくなってきてコンポストを混ぜるごとに土の匂いを感じられるようになってきました。育てているのは土だけですが、ガーデニング感が。

冬はかなり乾燥している状態

こちらは試用2ヶ月、今年3月はじめのコンポストの状態です。
生ごみが溢れています。
でもこの状態に慣れてしまってりんごの皮や卵の殻が飛び出していても全然気にならなくなってしまいました。

よく残っているのは、観葉植物の葉、玉ねぎの皮、卵の殻、果物の皮、種子、お茶パックの袋(紙製と書いてありましたがおそらく純粋な紙製ではないために、残っていると思われます。しばらくたまったらつまんで回収予定)、しめじの石づきなどを入れるとあっという間に灰色モコモコにカビが生えて、菌類の息吹を感じます。

段ボールのコンポストなんて耐久1ヶ月持てば良い方くらいに思っていましたが崩壊することなく未だ現役。ビニールに包まれているからか段ボール表面はきれいなまま。
そのビニールも底に水が溜まったり汚くなったりするかと思いきやこぼれた地が少し溜まっているだけで水ほとんどたまっていません。
水分は乾いて土埃が舞いそうな時に足していました。もちろん水道水ではなく、米のとぎ汁や牛乳パックを洗った後の水を再利用。
投入する生ごみの水切りもしていません。

コンポストにラーメンの汁を投入する衝撃画像

地味に嬉しいのがカップラーメンの汁や煮物の煮汁などが投入できること。
排水溝も汚れるしシンク内もベタベタになるので皿から直接今コンポストに投入できて、楽ちんです。

ちなみにビニールのカバー(布団袋)は春の大嵐で雨が吹き込んだ時に一度閉めましたが、それ以降は常に開けっぱなしです。
軒が一番深い場所に置いておけば、普通の雨なら入りません。
開けっぱなしだとコーヒーかすがすぐ捨てられて便利!(コーヒーかすは琺瑯の生ごみ入れに入れておくと、色がついて落とすのが面倒なのですぐ捨てたい)
雨が吹き込みそうな時だけ、ビニールとか適当な雨よけを被せられれば、むしろ段ボールのみでキエーロ式コンポストが運用できます。

さて虫事情。
冬の終わり、すこし暖かくなってきて初めてコンポストに虫を見つけました。ハエの小さいのが1匹。
そして4月下旬現在いよいよ本格的に小蝿&ふつうの蠅が発生!
ぱっと見よくわかりませんが、ちょっと混ぜると一斉に飛び立ちます。
これはキエーロ式コンポストの鉄則である、生ごみ必ず土を被せるのを私が怠っていることが原因であり、コンポストやキエーロが悪いわけではありません。
なにせ生ゴミに対して土が少なくて、混ぜれば混ぜるほど生ごみが表に…
(我が家は実家でおかずをもらうことが多く、生ごみの量はおそらく家族4人平均の3分の2程度と思われます)
しかし虫が好きそうな、魚肉系のごみや果物の皮などをちゃんと土中に埋めると、数日でマシになります。(全滅はしない)

ゼロウェイスト始めてから、本当に汚いものってなんだろうとよく考えます。
今では一般的な汚物よりも、非可逆的なマイクロプラスチック流出などの、プラスチック汚染にぞわっとします。
それに比べれば土や生ごみにわく虫なんてかわいいもの。
という感じで今のところ、虫が飛び立つコンポストをそんなに気に病んでおらず、ちゃんと対策をとっていません…

コンポストの素晴らしさは十分実感できたので大型の木製コンポストが切望されるところですが、ある商品で耐用数年と記載してあるのを見て衝撃。
大量の土が入ったコンポストをエレベーターなし4階の賃貸ベランダに置くだけでも結構勇気が入りますが、それが数年で崩れたらもう収集がつきません。
耐久性を上げるにはプラ由来の塗装は必須。
このジレンマでまだ購入に至っていません。

段ボールコンポストをもう一箱増やすか、サイズを上げるのが手軽な解決策のような気がしています。

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