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子供服のフードを取って、保育園仕様にリメイク

妹が行った衣替えにより、我が家にサイズアウトした子ども服がいくらか下がってきました。大変ありがたく、タグに何人もの名前が書いてあるのを見るとちょっと涙ぐみそうになります。母もしくは父が、どんな気持ちでこの小さなスペースに名前を書いたりハンコを押したりしたかと思うと。
甥姪は幼稚園生のため、0歳児から保育園に行っていた我が家と違って、洋服にも幅があります。
保育園や幼稚園に着ていけないような、ニットやセーター然りフード付き然り。フード付きの洋服は、フードさえついていなければ保育園にも活用でき、即戦力になります。

これまでフード付きの洋服で状態がいいものは、さらに誰かに譲ったりしてきましたが、今回のお下がりはフードさえなければ活用のし甲斐がありそうでだったので、リメイクを決行することに。
フードを外して、保育園仕様にする作戦です。

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フードさえなければ、の3着。

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まずこのアウター。中に取り外し可能なフリースがついていて、今年の冬活躍してくれそう。カットして素人が手を加えるのは勿体ない気もしますが、長男次男と二人がしっかり活用することを誓って、いざ入刀。

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どうなるか想像がつかなかったので、長めに残して、下書きなしでいきなりカットしました。首にかかる部分にもボタン留めの仕様があったので(写真右のループ部分)、ハイネックにして首が暖かくなるように、残しました。

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フードは二重になっているので、それを中表に入れ込み、表からミシンで叩く(コバステッチをかける)作戦でしたが…いくつか縦に入っているステッチが邪魔で、中表にたためない。ほどくのはめんどうだし、薄い生地だったので、二枚合わせて三つ折りすることにしました。

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三つ折りして待ち針で留めます。襟に合わせて折り返しの幅を決めると、微妙にカーブしているのが恐ろしいですが、成り行き任せでミシンで縫いました。

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縫い上りがこちら。ミシンにかかっていた糸が黒だったので、ちょっと浮いています。リメイクする時は糸選びが肝心と毎回思いながらも、面倒でその時かかっている糸をそのまま転用してしまいます。

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ちゃんと糸の色合わせすれば縫い目の難も多少隠れたはずですが、ガタガタがそのまま表に出ています。意外にも襟は目につくのだなと反省しました。

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ボタンで留める襟部分を残してカットした結果。襟の直角が不自然ですが、これをどうすればいいのか何のアイディアも浮かばなかったので、とりあえず首もあたたかくフードは外れたということで、良しとします。


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次はトレーナー。こちらはけっこう着込んであり、くったりとしています。が、コットン素材のトレーナーは貴重。保育園では綿素材が推奨されていますが、意外にコットンのトレーナーは少なく、フリースだったりポリエステルの裏起毛が主流です。

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保育園でがっつり着込めるよう、フードをカット。首回りが開きすぎない方が暖かいかと、ハイネックを狙って長めに残します。

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この厚さで三つ折りは無理なので、大人しくこの縦に入ったステッチは途中まで解きました。

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先のアウターで予定していたやり方で、二枚の生地を中表に折りこみ、表からミシンがけします。これは針を落とさないように注意が必要。
フードの紐が出る丸環部分は、邪魔なので内側に折りこみました。

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一周縫い上り。やはり黒い糸のまま塗ったので縫い目が目立ちます。
が、なによりも、ハイネックがべろんと広がり思っていたのと違う。

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むしろ、このように広げればブラウスの丸襟のような雰囲気。これはもしや襟にするつもりでカットした方が良かったのか…
しかし今更襟に変更するには無理があります。

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手縫いで、前のVを重ねて縫い留めました。着用していくうちにすぐにちぎられそうな気はしますが、べろんと襟が垂れるよりは見た目ましかと。

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ミシン針落とさないように気を付けていたつもりでしたが、やはり一か所落ちていました。ここも後から手縫いでまつりました。

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できあがりはこちら。なんとかなっているのかいないのか。一応ハイネック風に襟は留まっているのでよし。洗濯で多少馴染めばいいな。


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お次はパーカー。甥が気に入ってしょっちゅう着ていました。我が家では、保育園での外遊び用の、置き上着として活躍してもらいます。

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先ほどのハイネックべろんの失敗を受けて、やや短めにカット。

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これも縦ステッチを解きます。

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先ほどのトレーナーでも使いましたが、このリッパーが便利。
とにかく雑な性格にも関わらず見切り発車が好きなので、よく糸切りバサミで代用して生地まで切る、取り返しのつかない失敗をしています。

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ふだん待ち針は使いませんが、これはもうなければ縫えないので仕方がない。最近ではクリップを使う人の方が多いんでしょうか。

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縫いながら待ち針をすっすっと抜いていくのが好きです。

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こちらも糸は黒のままですが、なんとなく馴染んでいます。
これが一番うまくできました。

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よく見ると縫い目は曲がっていますが、子ども服の襟の縫い目など、じっくり見る人はいません。
これにてフードを取るリメイクは終了。

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ついでに、ジッパーがとれかけたお下がりアウターも修理します。

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この部分、子どもが乱暴にひっぱるので力がかかって弱くなりがち。大人の服でも、縫製が甘いとこの部分がぐらぐらしてきます。

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これはもう表からミシンでがっつり往復しました。

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明かな補修跡ですが、これで子どもが引っ張ってもちゃんとジッパーが閉まるはず。

お下がりは、ちょっと難があったり生活スタイルに合わない物が下ってきたりと手入れが必要なこともありますが、このひと手間で我が家で活躍してくれるのなら、お安い御用。
新しい服も買わずに済み、ゴミも出さない、たのしいゼロウェイスト活動です。

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