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オーバーサイズすぎるシャツの袖詰め、肩周りを一周縫うだけ。

リサイクルショップでアウター代わりのシャツを買いました。
ネイビーとベージュの組み合わせがツボで、ウエストが絞れるようになっているのがドレスライク。かつ、オーバーサイズ。
わたしは身長があるためなかなか袖丈が足りるアウターに出会えず、年中手首が寒い状態なので、このサイズ感は貴重。ウエストを絞っても丈もたっぷりあるし、コットン100%でお値段500円。聞いたこともないインポート系ブランドだけど、そこは自分のセンスを信じましょう。
で、何日か着てみたのですが、やはり大きい。特に袖丈が長すぎてずるずるだらだら、じゃまくさいのです。レディースコーナーに置いてありましたが、どうもこれ、メンズLサイズの模様。
袖さえ短くなれば、あとはいまはやりのオーバーサイズということで押し切れる、と思いリメイクしてみることにしました。

調べたところ、袖のカフス部分のパーツをすべて取り外し、短く切った袖にまた元通り縫い付けるのが正しい袖詰めらしい。
しかしすべて解くことを考えただけで面倒。しかもこのシャツ、ドロップショルダーで、肩の切り替え位置がかなり下の方にあります。切り替えまでの袖幅も広いので、袖先削ると、全体的に太すぎる袖になってしまう。

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ということで、このネイビーの袖切り替え部分をぐるりと一周詰めることにしました。

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ひっくり返して縫ったところ。
ロックミシンで始末してあるのがもともとの切り替え部分です。
ここをつまんで、一周ミシン掛け。肩側の布が余るので、適宜タックを寄せながら縫います。しつけもマーカー待ち針も打たずいきなり縫いはじめました。

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表に返すと、適当に縫った割に自然な縫い目です。
いや、こうして写真で見ると違和感がありますが、着るとそこまで目立ちません。

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タックの折りたたむ向きがおかしい気もしますが良いことにして、反対側も進めます。

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これで両肩詰めてみたのですが、写真向かって左側はタックがよりつつも自然な仕上がりなのに対し、右は肩の山部分にがっつりタックがきてしまったために、もこっとして逆パフスリーブのようになってしまいました。

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写真手前、肩が飛び出しています。
最初にやった左側はビギナーズラックだったよう。飛び出した方はほどいてやり直しました。

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今度は、一度目に失敗したミシン目を解くのが甘かったようで、肩が二重に縫い込まれることに…急がば回れが一番苦手です。
しかし、しつけマーカー待ち針なしで手を抜いた時点でこうなることを予感し、ミシン目の幅は一番広く設定してありました。
縫い目が細かいとほどくのも大変ですが、目が広ければほどくのも簡単です。
これが功を奏して二回のやりなおしも、そこまで苦になりませんでした。ただ糸がもったいなかった。

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こちらなんとか左右の印象を揃えて仕上がった、水餃子のような縫い代の図。
着た時の印象が揃ったような気がするだけで、実際には縫い代の幅もタックの間隔も何一つ揃っていません。

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最初に成功した側にタックの向きを合わせましたが、ここはもう少し推敲すればよかったところ。表から見た時に自然になるタックの向き(上から下へ折りこむのかその逆なのか)を試行錯誤することにより、もうすこしマシに見えたかもしれません。
一応、肩から脇に降りてくるほど、縫い代は狭くなるようにしてみました。この方が帳尻が合わせやすい気がして。
しかしどんなに調整しながら縫っても一周の最後は帳尻が合わず、もうミシンの進むままにむりやり折り込んでいます。
詰めた余分は切り落とさずに、そのままにしておきました。可逆的にしておいた方が、ほどいて誰かに譲ることもできるし、という消極的な理由により。

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こちらが出来上がり。肩回りから袖の切り替えまでがタックによりぽわんとしましたが、もともと変則的なパターンの服なので、そういうデザインに見えなくもないかと。
折り込んだままの布も、オーバーサイズなのでごわごわしません。
ここまで詰めてもまだ袖は5センチ以上長いのですが、これ以上欲張って詰めると肩回りがもこもこになっておかしな見た目になったので諦めました。
ボタン留したカフスの隙間に親指を入れて、アームウォーマーの雰囲気で手の甲の日焼け防止も兼ねようと思います。

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