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明け方 一人でゴミ拾い

去年の秋から、保育園の送迎時に、子どもとゴミ拾いをしていました。
しかしここ数日は極寒・強風で、赤ちゃんを連れてブラブラ歩いていると風邪をひかせそうでこわい。
子どもが洟をたらしているので仕方なく自粛し、自転車で送迎していました。

しかし自転車に乗りながら、落ちているゴミが気になって気になって仕方ありません。
ゴミ拾いを始める前から長年歩いている散歩道ですが、
ひとたびゴミ拾いマインドを身につけると、見つけたゴミを拾えないことが機会損失と感じ、今ゴミ袋を持っていればこのゴミぜんぶ一掃できるのに!と悔しくなります。

そして耐えられなくなり、今は一人で、明け方にゴミ拾いをしています。
気分転換と軽い運動を兼ねられるのがメリット。

わたしの装備は、ひばさみ、軍手、ゴミ袋。
ひばさみはセリアで買いましたが、1000円くらいするちゃんとしたのを買えばよかったと後悔。
安いのは強度が弱くて重いものが持ち上げられず、すぐに先が合わなくなります。

45Lゴミ袋は、使うのが(資源的に)もったいなくて、家にあるレジ袋やパンの袋をリユースしていたこともありますが、ゴミが多すぎてたいてい間に合わないので、諦めて新品ゴミ袋を使っています。
たまに大きなレジ袋が落ちているとそれも回収してリユースしています。

ポイントはゴミ収集日当日に、回収品目のゴミだけを拾うこと。
分別の手間が省けて、回収したゴミを自宅保管せず、すぐ収集場所に出せます。
地域によっても異なるでしょうが、資源ごみの日は、瓶缶ペットボトル。
可燃ごみの日は可燃ゴミ。
以前はプラゴミの日に食品プラスチックだけを集めていたのですが、たいてい汚れていてリサイクルは難しそうなものばかりだったので、それをきれいに洗うことは諦め、可燃ゴミの日にまとめています。
きれいに洗って分別出来たらベストだけれど、あまりにも汚れているし、そこまでやると続かない…
他種のゴミを見つけて拾いたいのをぐっと堪えるのはけっこう辛いのですが、分別のためゴミ袋をいくつも持ち歩くと、家に着くころはかさばって大変です。


今朝もゴミ拾い散歩に行ってきました。
明け方に行くのは、一人でゴミ拾いをするところを、だれかに見られるのが気恥ずかしいから。わたしのは意識高い系のすてきゴミ拾いではなく、側溝まで覗き込み、藪にひばさみを突っ込む感じの、泥臭いゴミ拾いです。
5時台だと暗すぎて、ゴミを探すために目を凝らしながら歩きます。人も少なくゴミも見える、ベストな時間は6時半くらいでしょうか。

ルートはいつも同じ。基本は往復30分。時間があるときは追加で途中の公園いくつかに寄って、40分くらい。
ゴミがどんどん増えて、重くかさばってくるので、比較的ゴミの少ない道から歩きます。行き帰りどちらも通る場所は、帰り路に。

ゴミはたいてい隠してあります。もしくは堂々と広げてあります。
隠してあるのは、側溝、藪や植え込みの中。広げてあるのはベンチの周りや川沿いの段々。
ゴミを拾いながら、ここでポテトチップス食べて缶チューハイか~なんて想像します。夏は炭酸飲料、冬は甘酒やココア。のど飴のゴミが増えてくると、寒くなってきたもんね~と思います。
こんなごみ落ちてる、あんな場所にも、とは思っても、不思議と怒りはわかず、ゴミ拾い中は、ゴミとそれを拾う自分だけに終始しています。

ゴミを拾いながらいろいろなことを考えます。
この川沿いの散歩道、初めと終わりの家の軒先に、ひばさみとゴミ袋の貸出ポイントを作って、誰でもゴミ拾いできるようにしたらどうかな、とか
川沿いにあるスーパーやコンビニで、拾ったゴミを捨てさせてもらうよう交渉できないかな、とか(お店での購入品がゴミになっているから)
川沿いの歩道だけでなく、川を流れたり引っかかったりしているゴミを拾うのにはどうしたらいいかな、とか
市区町村に助成してもらえたら、もっと賛同者が増えるかもしれない、チームを作ったらいいかもしれない
などなど。

先日、子どもとゴミを拾っているところを、帰宅中の保育園の先生にみつかってしまいました。その翌日、先生は我が子がゴミ拾いをしていることを、みんなの前で褒めてくれたそうです。本人は嬉しそうにしていましたが、他の子たちはゴミ拾いがどういうことかわからず、ポカンとしていたとのこと。
先生は、保育園にもひばさみがあるから、クラスみんなでやってみようかな、と言っていました。
その後実行したという話は聞きませんが、誰を啓蒙しなくとも、自分が思うことをやっているだけで他人を巻き込めるかも、という可能性を感じた一件でした。
よく考えたらわたしだって、いろいろな人の影響を受けていきなりゴミ拾いなんかしているわけです。

もし保育園の子どもたちが、ゴミ拾いを始めたら、
その話をお父さんやお母さんにして、親の意識が変わったら、
3歳児のゴミ拾いを見た人が、何か感じたら、
歩道からゴミが減り、川への流出が減り、海のゴミが減って…と妄想が膨らみます。

帰宅時には、瓶缶ペットボトルが、45Lゴミ袋の7割ほど。
袋の空きを有効活用するため、自分の家のゴミと合わせて収集所に出しました。

カラスの巣にビニール袋が引っかかって早一ヶ月。
プラスチック汚染はこんな身近なところにあります。



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