型紙なしでかんたん!大人服の袖から、子どもズボン
実家のゴミ袋の中から、ぼろぼろのメンズポロシャツをもらってきました。
不用品をまとめたはずのゴミ袋が、なぜかゴミの日に出されずに納戸にしまわれているのは、実家あるあるでしょうか。
10年くらい前のユニクロ、メンズLサイズ。
ぱっと見はまだ着られそうな雰囲気ですが、
襟は黄ばみ、袖は擦り切れ、ところどころ穴も開いています。
これをもらってきたのは、大人服の袖を使って、キッズパンツをリメイクしてみたかったから。もともとどこでこのアイディアを知ったのかは忘れてしまいましたが、実践にあたり改めて調べたら、このサイトが詳しかったです。
詳細な作り方とおしゃれな仕上がりはこちらでご覧いただくとして、以下は庶民の実録をお届けします。
まず袖をざっくり切ります。脇の下から肩に向かってできるだけ斜めに切り、ズボン丈を確保したくなりますが、いざズボンとなったときそれは意味がありません。袖先と平行になるようカット。でもてきとうで大丈夫。
既製品の子どものズボン(ここでは黒いズボン)を半分に畳み、それを参考にお尻のカーブをカットします。
ポイントは、ウエストになる部分の三つ折りを、甘く見ないこと。
三つ折りは意外に生地が必要です。
そして、股下(ズボンの丈)よりも、股上の長さを優先してカットすること。長ズボンが欲しいから、と股下を長くとって股上をはしょると、お尻が出そうなズボンになってしまいます。おむつの子どもには腰回りがきつくて履き心地も悪いし、せっかくリメイクしても長く着用できません。丈は短くても履けるけど、お腹出るズボンは履けないから。股上優先で作るズボンが、結果、長期間履けるズボンです(一度失敗したのでここは熱意を込めて)
これは、股上を優先して、ズボン丈は諦めハーフパンツでいいことにしました。
ちなみに、メンズLサイズの長袖で、90サイズの長ズボンもしくは100サイズのハーフパンツになりそうなサイズ感です。
肝心な写真を撮り忘れていますが、片方の袖を裏返し、表になっている袖の中に入れます。(中表になる)ここを間違えなければ、袖ズボンは簡単。逆に間違えるとそのままゴミ箱に捨てたくなるので、慎重に。
わかりづらかったら待ち針で留めてみて、表に返して、ちゃんとズボンの形になるか確認したらいいです。
そして、先程カットしたところをU字にミシンでダーッと縫います。股にあたる部分は返し縫いして丈夫に。既製品みたいに細長い端切れを縫い込んでもいいかも。
ここまででズボンの形にはなっているので、あとはウエストを三つ折りしてゴム通し部分を縫うだけ。ここでやっと写真をとる余裕が出てきました。
ウエスト部分を三つ折りして縫ったところ、こんなガタガタな縫い目で外に履いていくズボンとして成立しているのか?と心配になりましたが、
ゴム入れしたらギャザーで見事に紛れました。
ゴムは、着倒した既製品の子どもズボンから抜いておいたもの。長さもそのまま使えるし、もともとズボンのウエストゴムなので幅もぴったりです。
ウエスト三つ折りの時には、ゴム通し口を開けておくのを忘れずに。
普通はこれでリメイク終了ですが、
今回は裾にあたる部分が擦り切れているので、見えないよう細工します。
こんな感じで一回内側に折り返して縫いました。
既製品の縫い目をガイドにして、すぐ下を縫いました。馴染んでいます。
腹からお尻にかけての中心の縫い目は、ジグザグミシンもしていないので切りっぱなしです。
どちらかに縫い代を倒して、さらにミシンでたたくとか、縫い代を割って両側ミシンでたたくとか、処理の方法はいろいろありそうですが、この元ボロボロの袖にそれはやりすぎかなと、面倒だしやめました。
でもカットソー生地だからか、アイロンもかけていないのに自然と縫い代が開いて落ち着いており、履き心地は悪くなさそうです。
2歳児はおむつでお尻が大きいのと、4歳児は身長はあってもおむつなしでお尻がしゅっとしているので、兼用できそう。肌寒い春先は2歳に長ズボンとして、暑くなってきたら4歳児にハーフパンツとして着せようと思います。
2歳児はわたしがこれを作っているのを見ていたのですが、数日後に履かせようとしたら「おかしゃんがちゅくったの?」とちゃんと覚えていました。ぼろのリメイクですが、「作った」と認識してもらえてラッキー。
もし保育園で裏返しにされたら、あまりのぼろさに先生にぎょっとされそうですが、パジャマズボンなんて言わず、ガンガンこれで外出しています。
(先日なんか、名前書き忘れで、園のクラス前にこのズボンが掲示されていました)
袖ズボン、手間や所要時間をかんがえてもコスパ抜群。
保育園から、幼児クラスの夏服にはハーフパンツ(ぎりぎり膝が隠れるくらいの丈)を勧められているので、上の子にもまだ通用しそう。
服作りのノウハウがなくても簡単に作れるので、すごく楽しいです。
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