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リフューズ成功・失敗談

ゼロ・ウェイスト・ホームを読むと、ベア・ジョンソンさんの揺るがない信念に勇気をもらえます。
が、現実にお店や受付の人を目の前にすると、不要な使い捨て品を受け取るため、自動的に手が動いてしまうのは何なんでしょうか…

ゼロウェイストにマインドセットされたわたしが初めて行ったカフェにて、カフェラテの下に敷かれたコースター代わりの紙ナプキンを断れず、それにはオレンジ色のストローが刺さっていて、おしぼりとガムシロミルクを辛うじて断ったものの、トイレでは手が勝手にペーパータオルを引き出している始末。

これまで意識していなかった使い捨て品があふれているのにも驚いたけれど、何よりわたし自身が心身とも使い捨て消費仕様になっていて、行動を変えるにはかなり気を張らなければいけない。
物心ついてからずっと身につけてきた消費癖というのは、こんなにも根深いのだと知りました。

さらにわたしは人目が気になるタイプ。
ゼロウェイストの要、リフューズは困難を極めていますが、逆にこれを制すれば、精神力も養われるはずです。成功すれば、ゼロウェイストにマインドフルネスも兼ねられ一石二鳥。

そんな気弱なわたしの、最近のリフューズ状況です。

成功
①薬局の無料ビニール袋、スポイト、テープの説明書
②区役所の書類袋
③レストランのおしぼり(机に置かれる前にリフューズ)
④無料ガチャガチャの食玩消しゴム(子どもの歯医者にて。興味がなさそうだったので、消しゴム使わないよね?プラスチックモンスターだよと子どもを誘導)
⑤スーパーのお菓子(子どもにねだられ、普段から持ち歩いているキシリトールラムネを食べさせて回避)
⑥パン屋のパン個包装
⑥お下がりおもちゃ(もらえるものは何でももらう主義から一転、基本的にいらないと妹に宣言)
⑦商品の購入証明のテープ(先にお金やカードをレジに出し、タイミングを見計らって商品を次々エコバッグに入れる)
失敗
①レシート(お釣りを乗せて手渡されるとそれだけ返しづらいため、受け取る前のリフューズが肝)
②病院で子どもにくれるご褒美シール(子どもに直接渡され、断れず)
③受取拒否DM(ビニール包装の上の油性ペン文字が薄かったのか?何事もなかったかのように再投函されてきた)
④友人からのウェットティッシュ(出先で次男が葉固めを落とし、それを拾ってわざわざ拭いてくれた。ゼロウェイスト以前なら感涙ものの気遣い)
⑤販促ミニカー(店先で長男用にプレゼントされたミニカー。喜んで受け取ってから我に返り自己嫌悪)
⑥ハッピーセットのおもちゃ(プラ電車+DVDセット。DVDは商品の広告ばかりで一度で飽き、電車も同様)
⑦お下がりのレゴデュプロ(手持ちのブロックがそろそろ足りなくなってきたところにお下がり。迷った末いただくことに。せめて次男のクリスマスプレゼントとして転用しようと画策中)

毎晩、今日できなかったリフューズが胸中を駆け巡ります。
改めて書き出すと、失敗する場面は急いでいる時が多い。もう断っている暇もない、急がなければ子どもが先に走って行ってしまって、見失いそう。
現実には「いらないです」と一言言えば済むことだけれど、それを言う勇気と相手の反応がおっくうで、断られた相手のケアをする時間もなさそうというとき。
リフューズする=好意を無下にするという構図もあり得るので、できればゴミになるのがもったいなくて、とか、使わないので、などと、ご親切にありがとうでもお断りさせていただきますね決してあなたの好意を軽んじているわけではないんですよという申し訳なさを出したいと思っています。これはひとえに自分が店員だったらおそらく落胆するという気弱さゆえ。

このリフューズ力のなさ…資源が枯渇したあとの子どもたちの未来を、まだまだ真剣に捉えられていない証拠です。
ゼロウェイスト以後は、我が家のゴミ全般が目に見えて減っているので、わたしだけがこんなことをしてても何も変わらない、という諦観はなくなってきました。

リフューズを繰り返していると、こんなゴミを渡される、あんな無駄な販促してる、とだんだん店員さんが攻略しなければならない敵のように見えてくることもままありますが、
「心を鬼にして断る」のは何か違うので、やさしいリフューズを目指しゼロウェイスト力とマインドフルネスを鍛えていこうと思います。

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