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ストーリーのあるお下がりロンT、袖詰めで2サイズオーバーを長く着る

長男の背が伸びてきて、ロンTが軒並み小さくなってきました。
この冬は、90㎝ちょっとの身長に、しつこく80サイズのトレーナーを着せており、さすがにかわいそうな感じに。
そしてそのトレーナーの季節も終わり、そろそろロンTの出番。着れる服が(リアルに)ない!と嘆いていたら、妹がお下がりを見繕ってくれました。

サイズは2~3サイズオーバーで、気にせずまくって着せていましたが、保育園で、袖を邪魔そうに何度も何度も引っ張り上げながら遊んでいるのを目撃。朝二回くらいめくって折っていっても、当然そのうちずりおちて、おそらく一日中そのままだったかと。さすがにひどすぎると思い、袖詰めを決行しました。

いきなり出来上がり写真。
2サイズオーバーのロンT6枚を10~15㎝程詰めました。大きいので首周りの開きはちょっと気になりますが、こんな時のために、インナーは白以外の、黒やグレーと決めています。
開いた首周りから白い下着が見えているといかにも下着、ちょっとだらしない感じになりますが、黒ならロンTに紛れて重ね着風でなんとなくごまかせます。

ちょうどよい長さでまくって、まつり縫いで手縫いしました。
6枚、腕12本分で1時間弱。かなり適当な縫い目です。待ち針もしつけもなしでいきなり縫っても、不出来はそんなに目立ちません。

木綿糸なので伸縮性はなくなりますが、まつり縫いで糸が斜めに走っているので、切れることはないかと。
しかし縫い目が粗すぎて、表裏ひっくり返す時にわたしの指が縫い目に引っかかりました。手を通す時に、子どもの細い指ならぐっとはいって糸が切れそう。近いうちに糸が切れ、もっと細かくまつればよかったと後悔する羽目になりそうです。

お下がりの洋服は、たいてい甥っ子のものではない、見慣れた名前が記名されています。その名前の子は、妹の友人のお子さん。
その子も0歳児から保育園通いだったそうで、その分洋服もたくさん必要だった様子。その大量の服を妹が譲られ、その後わたしも譲ってもらって助けられています。
わたしが子ども服をほとんど買わずに済んでいるのは、妹と、その子のおかげ。
会ったこともない子ですが、お下がりに知った名前が書いてあると、なんだかうれしくなります。

今回の服も、甥っ子、姪っ子、うちの長男で、少なくとも4人着ていますが、シミやほころびが目立つ袖口を折り返すことで、まだマシになります。
そのうち大きくなったらこの詰めた縫い目もほどいて、汚れた袖口が出てくるわけですが…
このまま二年とか使い続けるよりは、すこし寿命が伸ばせます。

表からはよく見なければわからない程度の縫い目しかありませんが、子どもがひっくり返して脱いだりすれば袖詰めは一目瞭然。
新品が安く買えるのにこんなリメイクして貧乏くさいと思われそうですが、今ある服を大事に着ることが最優先。
それにこれまで子ども3人を守ってくれたこの洋服たちが、うちの子も守ってくれるといいなあと。
ストーリーのあるモノづくりやマーケティングは昨今のはやりですが、中古品リメイクで、その付加価値は十分すぎるほど堪能しています。

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