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アンパンマン知育玩具の代わりに、「あいうえおの本」を買った

喘息悪化で、もう半月ほど登園できていない3歳長男。
外遊びも思いきりできずに散歩程度で、ストレスが溜まっています。
親もまた然り…
そんな話を聞きつけた義母が、家で楽しく過ごせるようにと、息子が愛するパウパトロール(幼児向けアニメ)のDVDを送ろうと言ってくれました。
これまでのわたしなら、二つ返事でお礼を言うところ。
しかし、今のわたしは違います。ゼロウェイストで生まれ変わっています。

息子は実家のビデオ録画でパウパトロールを繰り返し観ており、高価なDVDを買ってもらわずとも間に合っている。(我が家のテレビは、押入れの中)それに、息子を無力化するお楽しみDVDが家にあったら、わたしがラクしたいがために毎日、何時間でも観せてしまいそう…
息子よりも、自分を制する自信がない。
ただのプラスチックの円盤!これ以上プラスチックは家に持ち込まない!と自分に言い聞かせ渾身のリフューズ。

するとお義母さん、夫に直接、何が欲しいかと聞いてきました。
なかなか手強い。

最近ひらがなに興味が出てきた息子、文字のいくつかが分かるわかるようになってきました。
天才だ賢いと褒めたたえている親馬鹿な夫は、アンパンマンのあいうえお玩具をねだろうとしています。

プラスチック製品は一生使うつもりで買うのが鉄則。
すぐ使わなくなりそうなおもちゃを買わせるわけにはいかない!
…とはいえ、実はわたしも、もしこれがあったら便利だろうなと思っていました。
このひらがな何?なんて書いてあるの?ありのあはどれ?これってあ?と毎秒聞かれている状況から解放される。
平仮名のボタンを押せば人気キャラクターが音読してくれて親は手間なし。ボキャブラリーも増えそうだし、これで平仮名覚えてくれたらコスパ抜群。
ゼロウェイストを知らなければさっくり買っていたと思います。
でもよかった、わたしはもうプラスチックおもちゃは買えません。
息子のエンドレス平仮名に付き合いたくない、けれどラクして平仮名覚えさせたいという怠慢は叶わず。

で、お義母さんにはこちらをお願いしました。
安野光雄さんの、あいうえおの本。

わたしは初めて読んだのですが、一頁一頁がアートのように丁寧に描かれていて、大人も楽しい。感心していたら、背表紙にこんな文句が。


さりげなく日本文化に触れられるのもよく、あいうえお学習を超えた知識の深まる本でした。
「あ」と「お」の区別がなかなかつかない息子に、あおり校正(それぞれのページを素早くぺらぺらめくる)で違いを見せたら、字が動いてるみたい~と大喜び。左面に字、右面に絵という構成だから可能な技です。


過剰包装の権化、Amazonから届いて身構えましたが、厚紙封筒に、本が直接入っていました!
正真正銘ゼロウェイストの、すてきなプレゼントになりました。

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