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#47.おねしょシーツを、ウール毛布で代用

先日妹からお下がりでもらった、5年ものの防水シーツには、表は綿、裏はポリウレタンフィルムと表記がありました。
脱プラスチックを目指しているのだから全然欲しくない代物です。
しかし3歳長男の連日にわたるおねしょ。替えを持ち合わせていないシーツとベッドパットの洗濯ももう限界、というわけで、不本意ながら有り難く迎えたおねしょシーツ。
敷いた翌日ずっと家族の服に白い粉が付いており、払っても払ってもどこからかくっついて、1日疑問に思いながら過ごしました。

その粉の正体は夜に判明。
おねしょシーツのポリウレタンフィルムが剥がれて、寝室が粉だらけになっていたのです。
これぞ正しくマイクロプラスチック。ゴロンゴロン転がって粉を広げる子どもを叱りつけ、外でバサバサ。マイクロプラスチックが風に乗って飛んでいく…洗濯しても下水から海へ流れ出てしまう。
寝具をベランダで振りさばきながら、このマイクロ化したプラスチックはわたしが死んでもこの子が死んでもまだこの地球にあり続けるのだ、などと考え打ちひしがれます。

保育園指定のおねしょシーツは仕方ないとして、我が家では新調しないことにしました。代替策として、先日のよだれカバーと同じくここでもウールの防水性を試すことに。

ウールとアルパカ混合のクイーンサイズの毛布を、二つ折りして敷いてみました。しかしそれ以来ぴたりとおねしょが止み、防水性が試せません。
どうしても確認したくなって、水をこぼして撥水性を実験してみました。

防水性がなかったらと心配で、水は少しだけにしましたが、心配は杞憂でした。見事な撥水性。

指で押しても水を弾いたまま、水滴がまんまるとしています。

30分経過。一部水が馴染んできたかなと思いましたが、

よく見ると表面の糸がやや湿っている程度。触っても指が濡れる感じはありません。

毛布をめくってみました。裏面も変化なし。

さらに半日経過。もう外は夕方です。さすがに中央部に染みが見えます。

近づいてみるとこんな感じ。水滴はまんまるではなくなってきました。

しかし、水をのけてみるとそれほどでもない。染みているというより水が少し馴染んでいるというかんじ。色が濃くなった感はありますが、実験開始30分の状態とあまり変わらない印象です。

さすがに寝る時間が来てしまい、実験はここまで。
タオルで水滴を拭いてみました。すると、色も手触りもすっかり元通り。さらっとしており湿っていません。裏面も水濡れなし。

ちなみに毛布の薄さはこの程度。家庭の洗濯機で何度も洗濯しているため購入した当初より縮んでいます。洗濯によりウールの防水性が落ちているかと思いましたが十分使用に耐えました。

今回の実験で、防水性はかなり高いことがわかりました。
実際にはおねしょの量はもっと多いわけで、その上を子どもがゴロンゴロン転がったら体重でもっと染みると思われます。
しかし少なくとも、洗濯できないマットレスが汚れることは避けられそう。毛布におねしょが染みたとしても、マットレスよりはまし。ウールなので防臭効果も多少あり、今までだって洗濯機でがんがん洗濯しているので、今後もそうすればよいだけです。

思わぬメリットはこの大きさ。市販の防水シーツは赤ちゃんベッドくらいの大きさで、トイトレする子どもの歳はおおよそ2~3歳。就寝時も部屋中転がるため、おねしょする場所を予測して小さいシーツを敷くことになり、たいてい失敗。
今回クイーンサイズの毛布を二重にしましたが、この撥水性なら1枚で広げてもかなり効果がありそうです。

そして今、この記事を書きながらさらに思いつきました。
我が家はシーツの下に安い化繊のベッドパットを敷いており、最近その中綿が破れてきたのです。新しいものを買いたくなくて並縫いで補強しながら使っていましたが、もしかして、このウール毛布で代用できるのでは。
夏はベッドパット兼おねしょシーツとして、シーツの下にウール毛布を敷く。冬はシーツの上に敷けば暖かい。世紀の大発見という気がしてきました。これでずっと気になっていた化繊のボロボロベッドパットも処分できるかもしれません。また試したら別途記事にしようと思います。

今回の実験により、新しい化繊の防水シーツを買わずに済んでゼロウェイスト。さらに防水シーツはすぐに使い道がなくなりますが、ウールだったら今後ずっと本来の用途、毛布として使えます。
おねしょシーツ購入を検討している人は、ウール毛布を買った方がコスパが良いと思われます。(ひざ掛けくらいの大きさでよければ、リサイクルショップで状態のよいものが500円以下で売られています)

尿は無菌とのこと。子どもにマイクロプラスチックを吸わせるくらいなら、おねしょされたマットレスを洗えない方が余程まし。
プラスチックフリーには、衛生観念までも揺るがす力があります。

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