「地雷と未来と掃除ロボット~デスゲームを添えて」第8話


そうして、未来人は未来へと帰っていき、これでこの世界での事件は一応の解決を見せた。結果としては大きなトラブルが起きなくて息災であった、いや何事もトラブルがなかったというのはさすがにアレだが、ともかく万事OK!。
各々の未来へと帰ってきた後、白鳥先生はシスのことを取り調べている。
「―――それで?結局のところ雇い主とやらの正体はよくわからなかったのよね、未来警察のデータベースを探っても全然わからなかったし。何か隠していない?シスさん?」
「いやーホントにわかんないんですよ、依頼があれば何でも受ける!ってのが私のポリシーですからね、あんまり依頼主のこと調査したりしてないんですよ…そんな余裕なかったし…」
「あなたも大変なのね…まあその事はひとまず置いておいて、どうかしら?シスあなたの罪を免じる代わりに私たちの所で働くという話は?あなたはこう言ってはアレだけどまともな教育、講習を受けていなかったからそんな感じなのよね?この未来警察で教育を受けることで優秀な刑事になれると思うわ、あなたは戦闘能力は優秀だし」
「うーん、まあ悪くない話ですしね、正直前のエージェント業はそんなに良くなかったし…いやまあでもここにいる皆優秀で頭よさそうだし…もう少し考えさせてもらっていいですか?」
いい答えを期待しているわ、そういって、白鳥&シスサイドの話はここで閉じる。
さてミネ&ピーナッツサイドの話になるのだが…特に危なげなく、元の未来へ帰れた。
「ありがとうございます、ピーナッツさん、あなたが身を挺してあの時シス先生に攻撃してなかったら、ピンチでした」
「…ああ、いいんだよ別に、あの掃除機ロボットだって義体だし、なんのリスクもなかったよ、それより無事に帰れて何より何より、安心したよ」
ピーナッツは掃除機ロボットの姿をやめて人間の姿に戻っている、この姿が彼の本来の姿なのだ。
「それじゃあ俺は元の未来帰るから、ちゃんとお姫様なんだから、危ないことに巻き込まれないよう注意するんだぜ?」
...はい!と溌剌な返事を返す藤宮ミネ、やっぱりこの未来は言われているような悪い未来ではないな…彼女の笑顔を見ればそうわかる…。
その後藤宮ミネのいる未来では彼女の持ってきた地雷系、ゴスロリなどの文化が大流行したらしい。やはり魔法や呪術が好きな人はそういうファッションが好きなのかな?何はともあれよかったよかった…ある一人はこの結果を残念に思っているけど…。
第9話に続くリンクは下記にあります




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?