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【書評】書くのがしんどい

本日は書評。
この本について。↓

文章系の本はたくさん読んだけど、この本は実用度が高くてよかった。
「わかるぅ!」と共感できるポイントや、斬新なものもあったのでシェアしていきたい。

文章を書くことはサービス業

文章力とはでも書いた通り、今の世の中に文章力は必須の技術である。
私は関係ないって人も、メールやライン、Twitterくらいは使うはず。

文章は何のために存在するかと言うとそれは明確であり
「相手に伝えるため」
この1点に他ならない。

だから小難しい言葉を覚えるなどして語彙力を高めるのではなく、とにかく伝わりやすい文章を書きましょうというのがこの本の趣旨。

「伝わりやすさ」の重要度はこの10年で加速してきた。
世の中が情報に溢れすぎているのだ。
情報が増える一方の現代だが、人の時間は一定のまま。
必然的に情報は供給過多になり、読みづらい文章や伝わりにくい文章は淘汰されていく。

noteを例にしよう。noteで必死になって記事を書いたとしても、クリックするかどうかは、タイトルを見てコンマ何秒という単位で取捨選択される。
読者を惹きつけるタイトルをつけなくては、クリックすらされないのだ。

だから最近タイトルにも凝っている。
キンマウェブのの観戦記↓

・なぁにが「大好き」よ! 私が大好きなのは三度の飯と打点だわ!信念を貫いた黒沢咲の麻雀とは
・情熱と冷静の間 湖面に佇む白鳥が大空を舞った夜
・1秒以上考えたら長考? ランキングを独走する佐々木寿人の麻雀流儀

お?なんだこりゃ?面白そうだな見てやるか…と思わせるタイトルを意識している。
ゼロマガでも同じ。

たとえはNAGAの検討記事。
NAGAの牌譜検討
でも十分伝わるんだけど
「手が悪いからこそ前に出る?!」牌譜から分かった麻雀AI「NAGA」の強さ
と、具体的かつ気になる味付けを施した。

ちなみにタイトルの付け方は

この記事で学んだ。
700円とそこそこ高額な有料記事だけど、とても勉強になった。

タイトルで記事に誘導できたとしても、その記事を読み切るかどうかもシビアに判断される。ちょっとでも理解できなかったり、つまんないと思われたり、飽きられたりしたら即座にバックボタンを押されてしまう。

タイトルで誘導したあとは、読みやすく面白く、飽きさせないようにしながら完読まで導く必要がある。
人を誘導し一度入ったらあの手この手を使って最後まで読ませる。

文章を書くことはまさしくサービス業である。

では本の紹介に入ろう。

=================

著者は多くの本を手掛けた竹村俊介さんという方。
(その中でも「メモの魔力」が有名)
決して書くことが専門ではない人の原稿を、いかにわかりやすく読者に伝えるか…を生業にしてきた方なので信頼度が高い。

この本は6つのチャプターに分かれている。

1・書くことがなくてしんどい
2・伝わらなくてしんどい
3・読まれなくてしんどい
4・つまらなくてしんどい
5・続かなくてしんどい
6・書けば人生が変わる

何を書けばいいのか、どう書けば伝わるのか、そして面白くなるのか。
と、ネタを考えてから書くまでの時系列の順番に書かれている。

自分の専門分野に鉄板テーマをかけ合わせる

まずネタに関して参考になったのは、自分のスキル+鉄板テーマを題材にするとオリジナルの文章になるという部分。

鉄板テーマというのは
・お金(仕事)
・食欲
・恋愛結婚家族
・健康
・教育

の5つのこと。
ゼロマガを例にすると、最近「麻雀+恋愛」で

◯◯はNG?喜ばれる女流プロへのプレゼントとは

を書いた。過去にも「麻雀+健康」で

【無料】麻雀で勝つための本気の睡眠講座
【無料】本気で麻雀勝つための運動講座【現役トレーナー監修】

こんな記事も書いたね。
雀士たちには全く響かなかったけどw
私には麻雀の事しか書けない。
だからこの本を読んでから、麻雀と鉄板テーマをかけ合わせて面白くなるものはないかを考えるようになった。

文章をデザインする

次に読みやすさの点で参考になったのは、文章も「ビジュアルとして捉えよ」という部分。

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