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舞台バクステ!感想

ロクスパの感想が書きたい8月初旬(笑)

でも先日観劇した

舞台『バクステ!3rd stage.〜舞台裏にも「スタッフ」という、演劇人がいる。〜』

があまりにも良かったので今すぐみんな赤坂レッドシアターに向かってくれという気持ちで先に感想を書かせてください。
(このご時世だし全員が観劇するのが無理なのはわかってるけど)まだ間に合うんで!行ける方はぜひ観劇してほしい。
演劇が好きな人にこそ見てほしい。そんな作品です。

私は観る専門の人間です。
専門といってもその分野に卓越した何かを持っているわけではなく、それしかやっていないという意味で専門です。
舞台を観る際、表に出てこないようなスタッフさんにもいつも感謝はしていますが、実際に何をしているのか、裏でどんなことが起こっているかは全く知りません。
だから興味が出て観劇したのですが、大正解でした。
笑って笑って、そしてぼろっぼろに泣きながら帰りました。
「やっぱり舞台っていいな」「舞台が好きだな」という感情で、です。

そう思ったポイントなどを中心に感想を書きたいと思います。
ネタバレは多少あるかもしれません。

あらすじ(HPより)

時は現代。劇場のバックステージ。舞台の初日を3日後に控え、今日から劇場入りをしたスタッフたち。1日目、搬入・仕込日。2日目、役者も入っての場当たり舞台稽古。3日目、ゲネプロを経て本番初日。
『バクステ!3rd stage.』という作品はこの3日間のスタッフルームでの出来事を描いています。普段見ることのできない生々しいスタッフたちの言動。大ゲンカや大笑いの中に起きる演劇人ならではのアルアル。さほどヒットしているとは思えない舞台作品に携わるスタッフたちの生きざまが徐々に見え始め、ある出来事をきっかけにこのスタッフたちは一丸となるのか?人間の心の中にあるプライドやくだらなさがぶつかり合う姿にどうしても笑ってしまい、心が締め付けられたりもします。文字通り明日が明るい日になりますように。


人間ですから裏方の人たちだってすべての人とうまく付き合えるわけではないし、本気だからこそぶつかり合うこともあります。
でも一つのものを作り上げようと、お客さんにいいものを届けようとする情熱はみんな同じで、最終的に宇宙のために一致団結する盛り上がりが(これがまたすごい盛り上がり方なんですが)とても熱くてこちらもアドレナリンがドバドバでました。
後から考えるとアホだなーと思うけど、だがそれがいい。
きっとそんなところが私もそしてスタッフさんも演劇が好きな理由のひとつのような気がします。

感想を検索しているとやはり舞台裏の「あるある」が詰められているようで、多くはないと願いたいけど普段からこうやってハプニングは起こりつつも舞台って作られているんだろうなと感じられました。
観る専門としては、観劇する際に裏で起こっていることはわからないし、それを感じさせないのがきっと正解なんですが、表から見えない部分でもたくさんの人が舞台のために愛を持って心を一つにしているだろうことが、より舞台が好きだなぁと思えました。


そう。とてもよかったと思う点が、みんな演劇が好きで、そうでなかった人も作品の中でどんどん演劇にはまっていってるのがわかるところでした。
作中の舞監さんのセリフで個人的にとても響いたものがあるのですが、(観に行ってほしいのであえてきちんとは書きませんが)
俳優さんだけでなく、スタッフさんもそして観る専門の私たちもきっと、同じように演劇というものに転がり落ち続けているんだと思います。
このご時世だけど「舞台は配信で十分」だなんてとても言えないですもん。
これからも転がり落ち続けてとんでもないゴミになりたいものです。


なやたけるという役者を分析できるほど観てきたわけではないのですが、たけるくんは空気が出すのがうまいというか、少しの所作で感情を出すのがうまいというか、
今回もしてやられたなという感じで、泣かされましたね。
そんなバクも演劇が好きなのはもちろんとても伝わってきていて、まだまだ気持ちの整理もつけられないだろうけど、今後そんな彼を救うのもきっとどこかのなにかの演劇なのだろうと感じました。
変な話ですが、バクに、バクステ!を観てほしいですね。


そして実は一番ぼろ泣きしてしまったのが、本編が終わり出演者の皆様が挨拶をした後にやってくれた「エアハイタッチ」でした。
このハイタッチの仕方にもそれぞれ個性が出ていて面白いのですが、
ハイタッチって…いいですよね。元気出ますよね。
きっと開演前だったり終演後だったり、いろんな場面でハイタッチすることはあると思うのですが、それは気合入れだったり、喜びの分かち合いだったり、賞賛だったりするわけです。
どんな場面であれ、その瞬間のその手には、たくさんの想いが詰まっているものだと私は思います。

それが客席に向けて行われたことで、決して表には出てこれないスタッフさんの舞台にかける想いが放たれたような、言葉にできないんですけどそれでまず1ブワっと(´;ω;`)

そしてそもそもハイタッチって仲間や同志でするものだと思うんですよね。
客席に向けてハイタッチが向けて行われたということは、つまり私たちも、そうだったわけです。
よく、お客さんがいてやっと舞台が完成すると言ってくださるんですが、個人的にあまり意識していないこととはいえ、
客席の自分もこの舞台を作り上げた一員になれたような気がしてまた1ブワっと(´;ω;`)

現在の状況で観劇に否定的な人も周りにはいたりします。来たくても来れない人たちだっています。
今回は客席で間隔がとられて空いた席にはTシャツがかぶせられていて、そこには来れない人たちの想いが座っているんだとおっしゃっていました。
そんな人たちにも、実際に客席にいる私たちにも、全員に対して「そこ」にいていいんだと肯定されたような気がしてまた1ブワっと(´;ω;`)

これは妄想だと思うのですが、観劇した公演だけではなく、そのあとも続く公演への、そしてやっと動き始めた演劇界全体への、さらに今後もいろんな舞台を観劇していくであろう人たちへのエールや後押しだったような気もして、もう涙が止まりませんでした。


改めて舞台が好きだと思ったし、これからももちろん状況を鑑みながらですが、たくさん観劇に行きたいなと思えました。
今の時期にこの舞台を観劇できて本当に良かったです。
今後も何が起こるか誰にもわかりませんが、これからもみんなで転がり落ちましょう。


最後に、、、、、、、、、、、
みるきー推しです!!!!!
好きです!!!!!!!!!

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