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勝利の女神:NIKKE を振り返って

サービス開始から1年半弱やってきましたが、先日引退しました。

いわゆるスマホゲーの中では比較的プレイヤースキルを求められる所も多く楽しめたのですが、色々な要因が重なり引退を決断した次第です。

この1年半を振り返って NIKKE のレビューをしたいと思います。

良かった点

1. シナリオが作り込まれている

ヨコオタロウ氏が手掛けた NieR シリーズの影響を受けている事もあり、メインストーリーは非常に作り込まれている点が良い点です。

人類が生活していた地上がラプチャーと呼ばれる機械生命体に侵略され地下に追いやられるのですが、「ニケ」を切り札として地上奪還を目指すストーリーです。

NieR シリーズに影響を受けたということもあり、一筋縄ではいかない展開が続きます。時には非情な展開も待ち受けていますが、遊び手を引き込むには十分すぎるくらい色々な伏線が敷かれており今後も楽しみの一つです。

2. シューティング特有のゲーム性

個人的にはここが一番良かった点です。
シューティングゲームなので同じキャラを操作しても如実にプレイヤースキルが現れる点がやってて楽しい部分でした。

編成を考え、操作するキャラを切り替えながら難しいステージを突破できたときの達成感はひとしお。いかに低いパーティ戦力で難所を突破できるかという楽しみもあり、プレイヤー自身の成長も実感出来るのが良い。

課金だけに依存しないランキング要素もいくつかあるので、腕自慢の方でも十分楽しめるかと思います。

3. 個性的なキャラ

ストーリー性も相まって個性豊かなキャラがたくさんいるのも良い点です。レーティング設定がないので過激な描写はありませんが、基本はバインバインです。バインバイン!

凸要素もあり、好きなキャラ一点張りでガチャを回す時などはドキドキものでしょう。凸は10凸まであるので深追いは厳禁だゾ!お財布と相談だ!

何故辞めたのか

さて、ここまで良いことばかり書きましたが当然辞めるからにはそれなりの理由もあるわけで。

1. ゲーム内イベントは基本使いまわし

ユニオンレイド、ソロレイドや協同作戦など、ボスを倒す系のコンテンツはゲーム開始当初から使いまわしです。追加要素もありません。
大型アップデート時には新ボス登場などもありますがそれだけです。

つまり「ゲーム性」を目的に始めると飽きやすいです。味のしないガムを一生噛み続けてる気分を味わえます。無味無臭。キャラの追加によって編成が変わることはあれど、本質は変わりません。

ゲーム性の真新しさや新鮮さを味わえるのは最初だけで、半年もしないうちに同じことを繰り返しているだけ、というのに気付いてしまうとモチベ維持は困難かもしれません。

2. ユニオンレイドが早い者勝ち競争

これも上記と似てるけど、ユニオンレイドと呼ばれるコンテンツのランキング争いが「金曜お昼の12時からどれだけ人が集まれるか」という早い者勝ち競争に行き着いていることがキツイ。

ユニオンレイドでランキングに載ろうと思うと平日の真昼間12時から32人集まって早押しバトルに勝たねばなりません。ゲームの本質であるシューティング要素とは全く別次元の競争です。

ユニオンレイドで得られる報酬は格差が生まれやすく、キャラの育成に直結する部分があります。この仕組みはゲーム開始時から変わっておらず、上位勢ですら疲弊するほどの状況ですが一向に変わる気配はありません。

在宅や時間の融通が利く方、まったり進行でランキングなんていいわ、って方には良いけどなかなかどうして、ユーザの声は届かないようです。

3. エンドコンテンツが極端な運任せ

NIKKEにおけるエンドコンテンツはキャラに装備させる防具のオプション厳選といっても良いでしょう。ただし、得られる試行回数が激低です。

オプション厳選にはカスタムモジュールと呼ばれる青い宝石(別称:どんぐり)が必要です。ただし以下の条件です。
・取得可能な回数は1日3回まで
・1回あたり取得できる確率はおおよそ25%
・1日に1個取得できる期待値は約60%
・オプションは必須とゴミが混在する闇鍋状態
・課金は購入上限がある上に少ない(8800円で3個までなど極小)

この条件でオプション厳選を極めようと思ったら1年かけてようやく1キャラできるかどうか、というレベルです。これがモチベを大きく下げる要因の一つ。運が良い人は数個~10数個程度である程度形になりますが、運が悪いと数ヶ月かかっても何も進んでない、という状況もありえます。そして越えられない壁レベルの格差がプレイヤー間で生まれます。

ハクスラのように試行回数が稼げるならまだしも、強いキャラを育てるのに1年かけてたらアップデートによって環境が変わります。ようやく長い時間かけて完成した頃にはもう使い物にならない、という状況になるのです。

と、まぁ大きな要因はこんなところでしょうか。

まとめ

キャラやシナリオ性のあるものが好みな方でしたらのんびり気長にやる分には良いゲームです。時間さえかければシナリオも追いつけるし、キャラ愛が湧けば長続きはします。シューティングですがオート操作もあるので、プレイヤースキルをそこまで求められないのも良い。

ただし、ゲーム性に面白さを見出した人は長続きしないかもしれません。特にゲーム内イベントのコンテンツは仕組みがアップデートされないまま使い回されるのが致命的。今後新しい試みは増えていくのかもしれませんが、1年半経った今でも大きく変わってないので変化は緩やかだと覚悟したほうが良いでしょう。


ではこれにて。

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