3月を終えた木山ファジとこれからの話

どうも、ゼロファジ(@Zerofagi)です。

J2リーグは第7節まで終了し、われらが木山ファジは2勝3分2敗で10位と順位を下げ3月を終えました。

ここまでの対戦相手は甲府・徳島・栃木・町田・横浜FC・大宮・岩手となかなつわものぞろいで大変な序盤戦でした。町田に負けてからは勝ちが遠く、今日はJ3から昇格してきた岩手に0-1で敗れると。内容的にもフラストレーションのたまる試合で、腑に落ちない思いをした人もすくなくなかったのではないでしょうか。

連戦でレビューをお休みしていますので、そこかわりにここまで戦ってきた7節の感想と、今後どう木山ファジと向き合っていこうと考えているかについて簡単にまとめてみたいと思います。

進まぬチームの熟成


結論から言うと、ここ7節の試合を観るに木山ファジのとりくんでいる433で思うようなサッカーができているか?というとあまりできていないと言わざるを得ないのが現状だと考えています。

今年のチームには「相手のコートでサッカーをする」というキャッチフレーズがあります。自分たちでボールを動かして相手を押し込んでチャンスを作っていく。ボールを失っても相手コートで取り返してまた押し込む。そういうサッカーを理想とし、そこに近づくためにキャンプから取り組んできました。

しかし、現状は相手の厳しいプレッシングを受けるとボールが運べず(たとえば町田戦・大宮戦)。相手のボール運びを阻止すべく前からプレッシングに出ればはがされ(徳島戦・横浜FC戦)、と両面においてJ2上位とは相当な差があります。また、引いた相手を崩す力にも乏しく(栃木戦、岩手戦)、セットプレーとデュークがいないとなかなか得点に結びつけるのが難しい。そのセットプレーとて、キッカーのキックの質は低く、期待感はさほど高くない。と、なかなかに難しい状況にあります。

昇格レースから遅れる焦り


この岩手戦の敗戦で、順位が5位から10位へと後退しました。今シーズンの当初から「岡山は本気の勝負に出た!」と大きな期待をもってチームを見つめてきた人が多いと思います。もちろん、自分もそうです。

順位表では上位が勝ち点を伸ばしはじめ、岡山が少しづつ離されることに焦りを感じて「こんなことでほんとに昇格できるの??」と疑問に思うのも無理からぬ話です。

優勝、自動昇格、PO圏内。昇格へのルートはこの3つしかありません。上を目指せば目指すほど求められる勝点は増えます。序盤でつまづきすぎては開いてしまったリードを挽回するのが難しくなる。

「今年勝負の年じゃなかったのかよ!」

って言いたくなる気持ち、痛いほどわかります。今年に抱いていた期待感もまた本気ですもん。

強いチームだけが”安定して”勝てる


安定して勝ち点を伸ばすには、強いチームにならなければなりません。そのためには自分たちの武器や防具を磨いて、実戦で相手に通用するレベルにまで磨き上げる必要があります。

昨年までの積み上げがあるチームはすでに仕上がった武器と防具を装備してゲームに入ってきます。ところが、今年の木山ファジは新監督、新フォーメーション、新加入多数でスタートしています。チームに継承される”ファジアーノらしさ”という軸があるとはいえ、別のチームであることに変わりはありません。新しい武器と防具を磨き、戦えるレベルに仕上げる過程をくぐりぬけないといけないわけです。

これは凄く難しいことです。

とくに昇格を狙える勝点を稼ぎながらとなると、めちゃめちゃすばしっこい二兎をおいかけなければならない。たとえば町田や横浜FCみたいにすでにかなり仕上がってるチームに対して仕上がっていない木山ファジが勝ち点をもぎとらないといけないわけですから。今年木山ファジがやっているトライはそういう筋の話です。

残念ながら開幕して1位とか2位とか自動昇格圏内をキープできるようなシナリオは用意されていませんでした。現状はひいき目に見ても順位通り10位前後の実力だと考えるのが妥当だと思っています。

木山ファジがどう強くなるか?を楽しみにしたい


すこし過去のことを思い出してみると、2019年や2021年の有馬ファジなんかも出だしからあまり勝点が伸ばせず、途中からチームが固まって勝ち点を伸ばし始めたと記憶しています。

チームが固まってある程度攻守にやりたいことが表現できるようになれば、あきらかに有馬ファジよりも個の力を持った選手が多いので、さらに大きな成長曲線を描くことは十分可能だと思います。

昇格を考えると目先の勝点はとても気になります。しかし、その元手となるチーム力の向上がなければどのみちいい未来はやってきません。そういう意味でも、木山ファジが毎試合ごとにどう向上しているか?そこに焦点をあてて向き合っていくことが大事かなと個人的には思っています。木山ファジがのびのびとサッカーをしてサクサク勝つ。そうなるためにはまだまだ時間はかかると覚悟しました。


今年と来年と勝負の時間は限られてますが、まだまだ木山ファジはいいチームになれると信じてその成長の足跡を次の試合から見つけたいなと思います。









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