『木山ファジの補強(OUT組)』について語り合うファジサポのAとB
B「あのさあ」
A「お、どした?」
B「W杯も終わって、新年も迎えたことだし」
A「うん」
B「2023年のファジの話をしたいなと思ってさ」
A「おお、いいね」
B「オフシーズンだから、試合はないけど選手の移籍があるじゃない?」
A「そうだね」
B「今回は移籍についてAとしゃべっていきたいと思うんだ」
A「OK」
B「ちょっとね、いろいろ調べてきたんだよ」
A「ほお、これはなかなか手の込んだ」
B「ざっとこれまでの動きをまとめてみた。いろいろ、話すことありそうだけどどっからいく?」
A「そうだなぁ、それぞれの選手になるべく一言ずつ添えたいってのもあるし、まずはOUT組かな。チームを離れることになった選手をチェックしていこうか」
OUT組ー契約満了→去就未明
B「契約満了が発表されて、関戸・廣木の2選手はまだ去就が明らかにされていない状態」
A「そうだね、J2で十分やれると思うから引退しないならどっか行く先はあるはずだと思う。この2人は」
OUT組ー完全移籍
B「完全移籍で岡山を離れるのが、GK馬渡、徳元、白井、喜山、宮崎智、齊藤、デュークカルロス、ミッチェル・デュークという」
A「まあ、まずはミッチェル・デュークだよねこのグループは」
B「うん・・・W杯もデュークのおかげで岡山民としては盛り上がったからこのまま次のシーズンも!って思ってたんだけどねえ」
A「確かに、そういう気持ちはあるね。しかし、W杯スコアラーは伊達じゃないからなぁ。世界中が”あの点とった奴は誰だ?いいじゃないか!”ってなるから」
B「けど、町田に決まっちゃったし・・・」
A「AbemaでW杯を成功させたサイバーエージェントとしては、そこで活躍したデュークを連れてきて熱をそのままに!という戦略なのかもしれない。よそのクラブだけどそれはそれでロジカルだし理解できなくはない」
B「でもなあ・・・同じJ2じゃない?対戦あるチームに行かなくても・・」
A「Bにははっきり言っておくけれど、選手の契約にはサポーターの預かりしらない事情がたくさんあるもんだよ。だから、サポーターがああじゃないか?こうじゃないか?と言ってみても、ほとんど憶測の域を出ない。裏でなにが起こってるのか?選手はどう思ってるのか?は、わかりっこないよ。そういうもんだと思っておかないと。思い込みや決めつけは無駄に不幸を生むだけだよ」
B「うん・・・」
A「デュークだってどうしたかったのか?全部しゃべってるわけじゃないんでしょう?”岡山残りたい!”とか、”海外が良かった!”とかさ。でも町田に決まったらそりゃ”町田でハッピーだ!”って言うよ。プロだもん」
B「まあ、それもそうか」
A「むしろ、あれだけW杯を楽しませてくれて、ファジアーノ岡山の名前を世界に発信してくれて、そのうえ出場給?3000万くらいになるらしいじゃない?ファジがもらえるお金。拝んで送り出すレベルだと思うよ」
B「そうなのかな?」
A「少なくとも、自分はそのくらいの気持ちでいるよ。他所のクラブは収入が減るからって来季に備えて1000万円のクラファンをはじめてるようなご時世だよ。そこに3000万て。デューク、ほんまありがとうって話だよ」
B「ただなぁ、対戦したくないんだよなあ」
A「でも、デュークが町田に移籍したことでCスタに戻れるチャンスはできた。これでデュークにありがとうな!って言えるじゃん。海外移籍だったらそれも無理だったしさ。それに、今度はデュークvs柳とか、デュークvsバイスの怪獣大戦争が見られると思えば、それはそれで楽しみだ笑」
B「・・・・わかった。ちょっと楽しむ方向で気持ち切り替えてみるよ!デュークの他に大きな話題としてはやっぱり徳元選手のFC東京移籍が大きな話題だったね?」
A「そうだなあ。徳元選手は主力中の主力だったから、ここも大きな戦力流出になっちゃうね」
B「なんかついにJ1に呼ばれちゃったか!みたいな声もチラホラあったけど」
A「琉球にいたころからJ1行くんじゃない?って言われていたからね彼は。FC東京でも出番がもらえる可能性は高そうなので、ポジションを取って活躍してほしいね」
B「GK馬渡選手は、なんだか堀田選手との交換みたいになったね?」
A「そうだね、あんまり岡山では見なかったパターンだけど、こちらは堀田選手がメインGKとしてどうしても欲しいところだったから、双方にとって良い移籍だったんじゃないかな」
B「白井陽斗選手はどう?」
A「琉球はなんか彼に合いそうな気がしてブレイクするんじゃないか?と思ってる」
B「ほお」
A「岡山では次第にWGが活きるポジションがなくなって出番が減っちゃったからね。まだ若いし、プレーの幅も広げつつ武器を磨く。それに琉球はあってそうなイメージ。頑張ってほしいね」
B「喜山選手は古巣の松本へ移籍と」
A「まあ、岡山で彼とJ1に行きたかった思いは残ったな・・・。しかし、次のチームが松本ってのは不思議な納得感があったよ」
B「たしか、ボランチのパウリーニョ選手も岡山→松本だよね?」
A「そうそう、だから実現したら喜山ーパウロが並ぶところを見られるかもね。松本の試合は近場で1試合観たいな。今治ー松本あたりねらい目かも。新スタジアムも見に行けるし」
B「宮崎智選手、齊藤選手のベテラン勢も無事に次のチームが決まってよかった」
A「そうだね、ミヤさんには困ったときに助けてもらった印象が強くて。特に去年の伊藤翔とのマッチアップとか感動したな。齊藤さんに関しては、ほんとケガさえなければもっと活躍できただろうという思いがある」
B「Aは齊藤さん結構すきだよね?」
A「かなり好きな選手になったね。守備も上手いし、競れるし、ドリブルで運べて、おまけに抜けるし、あとクロスも上手いしね。ほんといると助かる選手の典型だったと思う。仲間選手との熊本コンビもよかった」
B「若手のデュークカルロス選手も、完全移籍で相模原に行くことに」
A「カルはレンタル先でアタッカーとしてかなり評判を上げていたから、戻ってくる可能性もあるかな?と思っていたんだけどね。戸田監督の元でどんなふうに成長するのか?そこが楽しみだね」
OUT組ー期限付き移籍
B「レンタルで移籍した選手としては疋田選手が愛媛へ。これはどう思う?」
A「補強の流れを見ると相当中盤の質と量がランクアップしているので、昨年出番を勝ち取れなかった疋田選手が岡山に残って果たしてどうか?というのはあっただろうね」
B「愛媛といえば疋田選手がえげつないゴールを決めたとこなんでしょ?」
A「そうそう。すんごいゴールだった。愛媛の監督は石丸さんだっけ?」
B「ええと・・・石丸清隆さんだね」
A「いい監督さんだと思うので、たぶん鍛えてもらえると思うよ。ただ、しっかりゲームに出ないとね。J2とJ3との違いはやはりあるから」
B「阿部海大選手は秋田へとレンタル移籍。これはなんかびっくりした」
A「いい移籍なんじゃないかな?と思うよ。秋田もCBが抜かれちゃって補強しなきゃというところで海大に声がかかったんだろうね」
B「秋田っていうと守備強いイメージだもんね」
A「そうそう、CBは守備の要だからしっかり跳ね返してやらせない。そういう仕事をきっちり任せられるといいな。ただ、ポジション争いは激しいと思うからそうそう簡単にはいかないだろうと思うよ」
B「みんな必死にポジションとりにいくもんね」
A「海大は佐野航大よりもさらに前評判の高い選手だったんだよ。だけど、岡山にきて明らかに伸び悩んでる。チームの責任を背負って戦う経験を積んでほしいと思っていたので・・・ラストチャンスと思って頑張ってほしいな」
B「宮崎幾選手はいわきに、そして下口選手はレンタル延長で今治」
A「幾笑のいわきはびっくりしたね笑」
B「どういうこと?」
A「いわきは、アンダーアーマーの代理店であるドームって会社が親会社なんだけど、フィジカルの強さが大きな売りのクラブなんだよ。幾笑はテクニックが売りの選手だから、カラーが全然違うところにいくなぁと笑」
B「そういうことね笑」
A「しかし、幾笑もキャリア的には崖っぷちに近いと思うな。もう若くはないし、厳しいようだけど岡山では期待されたほどの活躍は出来てない」
B「うん」
A「いわきの水があって、成長して帰ってきてほしいけどね」
B「下口選手のレンタル延長についてはどう思う?」
A「これはちょっと意外だったな」
B「というと?」
A「このメンバーで右のSB・右WBがこなせる選手ってかなり少ないから、バックアップに一枚置いておきたいんじゃないかなあ?と思ってたんだよね」
B「ほう」
A「稚葉はJ2での出場歴もあるし、右CB・右SB・右WBがこなせるから重宝するかもな?と思ってたんだよ」
B「なるほど。ちょうどそのサイドの選手の絡みで名古屋からレンタルで来てた成瀬選手が再レンタルで山形へ」
A「来季は手ごわい相手になるね。途中で河野の急成長があって出番が減ったけれど、左右で起用できるし、普通に技術高いしね」
B「そして去年もレンタル移籍していた松木・杉山両選手が、2人そろってJFLのヴェルスパ大分へ」
A「2人とも相当に思うところはあると思うし、ぜひ頑張って結果残して岡山でポジション争いに参加してほしいと思う。なるべく大卒の選手をレンタルで外に出さなきゃいけないのは避けたいね。まあ、難しいんだけど・・」
B「ふむ」
A「昔に比べると、大卒選手は即戦力でしょ?って感じは薄れてきたと思うけど、やっぱりゆっくり育ててというゆとりがあるかというとないわけで。特に今は大勝負の年だからさ。2年続けて大卒ルーキーが活躍してファジサポも盛り上がったと思うけど、なるべくああいう形が理想だよね。クラブにとってもそうだけど、もちろん選手にとってもね」
B「プロはほんとに厳しい世界なんだなぁ・・・」
A「そうだよなあ。だからそこに飛び込んでくる人は讃えられるべきだし、尊敬されるべきだし、報われてほしいよね」
B「ざっと、OUT組についてはこれで全員チェックした感じだけど、AからみてこのOUT組の印象ってのはどんな感じ?」
A「うん、よく残せている。まずはこれだね印象としては」
B「去年の主力をあまり抜かれなかったということ?」
A「そういうこと。主力中の主力はデュークと徳元選手くらいだから、ほぼほぼ戦力を残すことに成功したなという感じだね」
B「熊本とかはかなり抜けちゃってるもんね・・・」
A「POに出るとね、ああいう影響はどうしても出るんだよ・・・」
B「POは翌年も怖いんだね・・・」
A「ウチの場合は上から好まれそうなサッカーのスタイルじゃなかったっていうのもあっただろうし、熊本より資金的な強みもある。3位と順位は高かったけど、ここまで流出を防げたのは理由としてそのあたりも絡んできそうだなぁと思うね」
B「あのさあ、レンタル移籍に関連して一つ聞きたいんだけどいい?」
A「おお、もちろん」
B「Aはとにかく試合に出ろ!ってよく言うじゃん?試合に出れるならレンタルでもいいって」
A「うん、場合によるけど基本そうだね」
B「それはなんでなん?ファジにいて練習がんばりつつチャンスを狙うってのじゃダメなのかな?」
A「そういうルートで頭角を現す人もいるとは思うんだけど、”選手が一番成長するのはゲームにでること”ってよく言われるんだよ」
B「・・・ふむ、考えてみれば野球でもそう言うな」
A「でしょう?たとえば自動車教習所で一生懸命車の運転を練習しても、車の運転がうまくなるか?っていうと微妙じゃない?路上出てナンボでしょ?」
B「あー・・・たしかに」
A「実際のガチの場でやんないと起こらないエラーとか、相手の強さとかさ、そういう脅威を体験しつつ克服して伸びていくんだと思うんだよ」
B「リスクもあるしね本番は」
A「そうそう、真剣勝負の場所でチームを勝たせるって責任を背負って積む経験と、そういう負荷のかかりにくい練習だとたぶん差が出てくるんだろうと思うよ」
B「だから、試合にでろってわけか」
A「そういうこと。岡山はまだレンタルに出してその後順調に主力になっていくパターンが少ないから、いまレンタルで出ている選手にはそうなってほしいなと思うよ」
B「岡山で活躍してるところ見たいもんね」
A「それが最高だからね」
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