サッカーには”価値ある負けや引き分け”があることをこどもにどうやって理解してもらったらいいの?


【初心者向け】サッカーの見方系お悩み相談ルーム
に寄せていただいた質問から、今回は


Q.こどもに価値ある負けや引き分けががあることをどうやって理解してもらったらいいの?


についてご紹介したいと思います。


A.これ難しいですよね。


大人でもこのことを理解していない人はかなり多いと思いますが、子供となるとなおさらでしょう。


自分が思うに、サッカーのことについてなんかしら評価するときに〇か✖、いいかわるいか、100点か0点か、みたいな極端な2択で判断しないように勧めてみることが一番いいと思います。そして、そのかわりに5段階評価で考えるくせをつけてもらうとベストです。




学校のテストだって、100点なら「すごい!」と誰でもわかります。80点でも「結構がんばったんだな」ってわかります。60点だと「悪くはないけど、調子いまいちだったかな?」というところでしょうか。40点なら「あれ?どうした?難しかった?」とやや心配な出来。20点、0点なら「・・・・」。と、このように0から100まで100通りの評価の段階があるので、「どのくらい理解しているのか?」がチェックできるわけです。


これを0点か100点かで判断するなら、100点以外は全部0点てことになりますよね。それじゃ60点や80点の中身があっても0点扱いを受けてしまいます。それははたして適切な評価の仕方なのか、非常に疑問です。80点だってだいぶがんばってますよね。でもバッサリ切り捨てられて0点扱いされたらたまったもんじゃないでしょう。自分だったらふてくされます笑


サッカーでもおなじことで、勝利にも、引き分けにも、負けにも、それぞれ内容の良し悪しがあります。勝てばすべて100点!負ければすべて0点!と切り捨ててしまえば、「負けたけど80点の負け」「勝ったけど20点程度の出来」みたいに結果やスコアにはあらわれない中身が一切切り捨てられてしまいます。それじゃ懸命にがんばった選手たちが浮かばれませんし、ちゃんと選手たちのプレーを見届けた結果の評価としてふさわしいとはいいがたいのではないかと思います。


ですから、サッカーについてなんかしら評価するときは5段階くらいの評価段階を設定するといいと思います。


たとえば、勝利なら、

1.最高の勝利。文句のつけようがない
2.完ぺきとは言えないが問題ない勝利
3.可もなく不可もない勝利
4.勝つには勝ったが内容には問題がある勝利
5.あくまで勝っただけで内容に見るべきところはない勝利

と、こんな感じでしょうか。



0点か100点か、〇か✖か、そういった極端な評価の仕方は非常にラクチンです。結果だけ見てバッサリと切り捨ててしまえばいいので自分で考える必要がまるでありませんからね。そんなことは誰だってできます。サッカーは難しいスポーツですが、負けじとしっかりみて、しっかり考える人をとても愛してくれるスポーツでもあります。考えれば考えるほど、観察すればするほど、味わい深く楽しませてくれます。これは実感してきたことなので断言できます。



楽しみ方は自由ですから強制はできませんが、ぜひとも子供さんにもしっかり見て、考えて、5段階の感想を考えてみることをおススメしてみていただきたいなと思います。


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