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"本当の声を聞かせておくれよ"けーすけさん【磐田サポインタビュー】

取材日 2024年1月16日 

補強禁止なのにJ1昇格


ーよろしくおねがいします!

よろしくおねがいします。

ーいきなりですが、昇格おめでとうございました!

ああ、ありがとうございます!(笑)

ーこれは最初に言っとかないとな!と思ってました(笑)

あの、みなさんにいろいろ祝っていただいて。ほんとにありがとうございます!

ーどうですか?率直に補強禁止という厳しいスタートだったですけども

いやー、正直ちょっと、ここで上がれるとはおもってなかったんで。

ーうんうん

もう、監督とかが言ってたとおりでプレーオフありきで考えてたんで。みなさんと一緒でほんとに驚いたっていうか。ただ、やっぱ「もしかしたら、こうなったらいけるんじゃない?」みたいなのはあるじゃないですか?

ーそうですよねえ

そしたらほんとにそういう風になったなぁっとは思ったんですけど。

ー昇格のムードが出てきたというか、「いけるかも?」みたいなの出て来るじゃないですか?それは感じられてました?

うーん。どうかなあ。順位的には上の方に上がってたんですけど、夏場に強くなってきて秋口から安定はするんですけど、相手に対策をされてそれをも超える強さがあるか?っていったら正直なかったかなって。町田と清水と東京V、あと後半から強くなった千葉。この4試合は後半戦勝ててないんですよ。そこが勝ててないんで、棚ぼた感はちょっとあったかなあ。

ー棚ぼた感ね(笑)

ハッハッハ(笑)もちろんそれはうれしかったんですけど、そこが良くないところなんですよね。僕みたいなスタンスの人の。全部「わーい!」ってなりゃいいんですけど。

ーわかります。ちょっと冷静に見ると「よかったけど、うーん」みたいな

とにかく冷静にしてるんで。そういうところはありますね。

一昨年からはじめたブログ


ーけーすけさんはサポーター活動的には去年?からブログをはじめられたんですっけ?

おとどしぐらいからですねUpしだしたのは。といっても、そんないっぱい更新してるわけじゃないんですけど。気になることがあったときとか、試合見にいったときとか。僕、あのー、タイピングとかめちゃおそいんすよ。

ーあー、なるほど

文字書くのが好きな人って思ってくれてるジュビロサポのサポーターとかいらっしゃるんですけど、実はめちゃくちゃ嫌いで(笑)

ーハッハッハ(笑)

好きだから書けてるだけであって。

ーなるほどなるほど

もっと早かったらもっと上げれるのになーって。

ーでもねえ、僕もブラインドタッチとかできないですからね

え!そうなんですか!?

ーでも、10年以上やってるとさすがに早くなるんですよ

ああ、なるほど。

ーブラインドタッチの人はもっと早いんだろうけど、自分なりに昔に比べると全然早くなっていて。慣れですねやっぱり

やっぱそうですよね。仕事でもあんまりタイピングしないし、普段はケータイで書くことが多いんですけども。僕、あのー、作文嫌いなんですけど、「ちょっとはうまくなるかな?」と思ってやってきたらどんどんうまくはなりますね。

ー事前にけーすけさんの最初の記事と岡山と対戦したときの記事を読ませていただきましたけど、全然普通に書けてるじゃないですか?

いやーでも、自分の中で校正はめっちゃしてます(笑)

ー「この話して、次はこの話して・・・」みたいな

そうそうそう(笑)あの試合はちょっとカタカナ多すぎて。もっとかみ砕いて伝えたほうがいいなあって思うんですけど。なんかやっぱそっちになっちゃって。もうちょっとやわらかく書ければいいなあって思うんですけど、パッと用語を使って済ませたくなるというか。

ー楽ですもんね用語って

そうなんですよ・・・。

ーポジショナルプレーって言えばある程度は伝わるじゃないですか?

ある程度はそうですよね。

ーでも、「ポジショナルプレーって何?」って人には「えーっとそれはね」って説明が必要になるっていう

そうなんすよ。しかもポジショナルプレーって何?ってなったらそれだけで何万字も書けちゃう(笑)

ーそうそうめちゃくちゃ説明長くなるっていう。僕はそこをなるべくはしょらずにまず用語説明してから使うみたいなことやってるから記事がアホほど長くなるんですよね

いやーでも、すごい大事だと思います。

ー結構いろんな読者層っていると思うんですけど、どういう層に届けたいみたいなのってありますか?

いやぁ・・・特に考えてはないです。正直見てくれてる人のためにやってるって感覚はあんまりなくて。

ーうんうん

単純に自分がこういうのUpしてみたいし、まあ承認欲求もあるし。ただ、それをやるんですけど、結果として読んでくれる人がなにか感じれて「よかった」って思ってもらえるのはもちろんすごくうれしいです。ひとのためにやってるって感覚はあんまりないかもしれません。

ー実際にやってみられてどうですか?

楽しいです。楽しいですけど、もっとこう言葉を選ばないといけないなっていうのと。あれって結局1週間後とかじゃないですか試合のこと書くのって。ゼロファジがおっしゃってたように、ほんと火曜日ぐらいにUpしたいんですよね理想は。

ーそうなんすそうなんす!

それが木曜の深夜とかになっちゃうんですよ(笑)仕事してたら。

ーめちゃめちゃよくわかります。もう記事書くための休みを取らないと

そうそう!そうなんですよ。それがあったらもうちょっと早くなるかなあと思ってるんですけど。

ー賞味期限が過ぎてUpして結果あんまり読まれないってなったら悲しいですもんね

なんか、そこは戦いですね。だからオフに書くやつなんかは2週間ぐらい時間がかかってるから一番読まれてるような気がします。まあ、でもおもしろいっす。

ージュビロサポーターとしてのけーすけさんの動きとしては、たまにブログも書くし、結構サポーターのタイプってあるじゃないですか?個サポとか、箱推しとか、ゴール裏とか、それでいくとどういうタイプですか?

えーっと、どう言ったらいいかなあ。いまは、箱推しですね。

ーかつては違った感じですか?

全然違いますね。時期によって若干違うかなあ。

ー試合観るときなんかはメインスタンドとかバックスタンドで?

今はそうですね。ゴール裏にいたこともありました。

ーあ、そうなんですね?

はい。ゴール裏の中心からちょっとはずれたところぐらいに。2000年代の後半ぐらいまではいましたね。今はメインかバックの上の方って感じですかね。ヤマハスタジアムだったらゴール裏の一番上でもいいかなって思うこともあるんですけど。

ーかなり見えるんですね?

見えるんですよあそこ。

ーああ、いいなあ

本当はゴール裏の一番上でめちゃくちゃ応援しながら試合もめっちゃ観るっていうのがいんですけど、ちょっとやっぱり僕試合を見入っちゃうから(笑)ちょっとでも「この人手をあげてねーな」って思わせてしまったりするのはどうかな?って。その場で応援している人たちにも、その一体感みたいなのを損なっちゃったら・・・って思って。だったらメインかバックかなぁって感じで。

ーなるほど。けーすけさんってご出身はどちらですか?

島根県の松江市ですね。岡山に住まれてる方だったら「ああ、はいはい」ってなると思うんですけど。

ーもう全然近いですもんね

松江生まれで、18歳まではそこでした。

ーあ、そうなんですね!?

はい。なんで蒜山高原センター(岡山県北)とかわかります。

ーハッハッハ(笑)

岡山の人だったら「おお、はいはい!」ってなるっていう(笑)

ーそうですよねえ(笑)じゃあ、小中校はずっと島根県で?

そうです。

ーで、そこから大学ですか?

はい。大学で神戸っていうか明石と三宮に2年ずつ住んでました。それで就職して、今は福岡にいます。

ーあ、今は福岡にお住まいなんですね?

はい。そうなんです。だから結構変わってると思います(笑)

ー生まれたのは1988年ですかね?

そうです。

ーで、今35歳でいらっしゃると

そうですそうです。

ーということは、生まれたときにはまだJリーグはないけども物心ついたあたりではJリーグがあってみたいな

ありましたね。

サッカーとの出会い


ーサッカーとの出会いはどのくらいのタイミングでした?

小学校のときに2時間目と3時間目の間の休憩時間と、昼休みって、「なにする?」みたいな感じあるじゃないですか。

ーちょっと長めの休み時間ですもんね

そこで、一番なんかハマったっていうか楽しかったのがサッカーで。それを小学校3年生ぐらいからかな?やりだして、っていうのが一番最初の出会いですかね。

ー習いにいってとかではない感じです?

いえいえ、小学校4年から部活でやりだして。休み時間とか、友達が遊びに来たらやるみたいな感じで、全然そんな思いっきり本気でやるって感じではなかったです。

ーああ、習ったりという感じではなく?

あ、全然です。

ー小さいころはどんな感じのお子さんでした?今思えば

えーっとですねえ・・・まあ明るいっちゃ明るいんですけど。まあなんですかねえ?一番目立ってるグループの一番端っこにがんばって入ってる人っているじゃないですか?

ーわかりますその感じ(笑)

そんな感じで。だから、そこには入りたいんですよ。別にすごく運動ができるわけでも、勉強ができるわけでもないんで。まあ、そこにうまく空気を読んで入り込んでましたね。ハッハッハ(笑)

ー地域によっては熱があるスポーツがあったりするじゃないですか?松江市とかは特にサッカーが熱いとかはなかったですか?

ないと思いますねえ。むしろ、バスケですね。バスケ大国ですね。

ーあ、そうなんですか!?

あのー、Bリーグのチームもスサノオマジックっていうのがあるんですけど。

ーはいはい、一度試合見たことがあります

それも強いし、僕が中1のときに中3の代のチームが全中で優勝しましたバスケで。

ーええ、めっちゃ強い・・!

はい。親御さんとかがすごくうまいんです。文化がちょっとあるんです。

ーああ、そういう積み重ねがあるんですね。じゃあ結構スポーツ得意な子はバスケ行くみたいな?

いやー、どうなんだろうなあ。でも、もちろん野球の人気はアレですけど。やっぱ野球・サッカー・バスケで均等になる感じがするんですよねえ。

ーけーすけさんはずっとサッカーやってく感じだったんですか?

部活は小4~中3まではサッカー部でした。高校はしてないんですけど。なので、普通のサッカー部の部員でしたね。

ーサッカーはやってみてどうでしたか?

えーっと・・中学に入ったときサッカー部の部員が30人ぐらいいたんですよ。で、5人ぐらい辞めるんですよねだいたい。

ーまあ、だいたい辞めますね(笑)

ハッハッハ(笑)ベンチ入りメンバーって大会にもよるんですけど16とか18人とかなんですよ。

ーうんうん

で、僕は小学校のときそこにギリギリ入るぐらいで。下の世代が入ってきたらうまい子いるじゃないですか?

ーありますねえそういうのも

そういう子が2,3人はいってくるんで、小6のときの20人枠のギリギリ20番とかで入る、みたいな感じですかねえ。だから、別にうまくはなかったです。でも、するのはすごい好きで。今でも観るよりするほうが好きなんです。

ーおお、そうなんですね!

ただ、自分の理想と現実が全然違うんですけど(笑)サッカー部の人あるあるだと思うんですけど、学年に一人めちゃくちゃサッカーの知識が詳しい人がいるんですよ。そんなうまくないのに、みたいな。サッカーオタク博士みたいな。僕、それです。

ーあ、当時から情報とか集めたりするのはすごく好きだったんですね?

好きなんですよねえ。

ゴン中山をきっかけにジュビロサポに


ー当時とかだとどんな選手が好きだったんですか?

さっき箱推しって言ったんですけど、当時は完全にゴン中山が大好きで。

ーああ・・・!なんかきっかけがあったんですか?

いやー、やっぱ、W杯ですかねえ。フランスW杯。

ーはいはいはい。当時は10歳ぐらいですよね?

はい。フランスW杯がすごく自分の中に残ってて。まあ、ゴール決めたってのもあるんですけど。

ーうんうん

この選手が好きで、なんとかこの選手の試合を見たくて。BSでジュビロの試合があったらとにかく見てましたね。ゴンさんがいるからジュビロが好き。だから、ジュビロから入ったわけじゃなくて。

ーああ、なるほど。フランスW杯のときのゴン中山ってそんなに出場してなかった・・・ああ、でも出てたか

いや、出てましたね。えーと、3戦全部先発でしたね。

ーもう全然だめだ。古い記憶過ぎて(笑)

ハッハッハ(笑)とにかく見てて、諦めないってのが好きでした。子どもながらにも「あ、この選手は諦めないんだな」っていうのがすごい伝わってきて。すごい好きでした。

ーまあ、ジャマイカ戦のゴールなんかはまさにそれですもんね

はい。まあ、クロアチア戦のシュート決めてればよかったんですけど・・

ークロアチア戦は「ゴンちゃんあんなうまいシュート打てるんだ?」って言われたっていう

あのクロアチアのキーパーめちゃくちゃ当たってたんですよねえ。

ークロアチア強かったですねえ。結果的に3位になったし

W杯って2時間ぐらいの特集あるじゃないですか?「こんな大会でした」みたいなやつ。それを親がビデオに録画してくれてたんですけど、多分100回以上見ましたね。

ーあー、じゃあもう相当W杯のインパクトって大きかったんですね

「この試合で誰が決めた」とか全部覚えてました。開幕戦なんかも「サンパイオが決めて・・それから」みたいな。

ーはいはい、子どものころってそういうのめっちゃ覚えますもんね

ゼロファジさんはたぶんお分かりだと思うんですけど。

ーええ、もちろんセザール・サンパイオ(笑)

ボランチが決めて、最後フランスの決勝戦の3点目もボランチで。髪の長いプティって選手が決めるんですけど。いやぁ、見てましたねえ。

ーけーすけさんがW杯って存在を知るきっかけって何だったんですか?

いやー、もう、完全に母の影響で。

ーああ、そうなんですか!?

母が何でも見にいったりとかするタイプで。だから、スポーツ見るのがすごい好きな母だったんですよね。”ドーハの悲劇”で泣いてるタイプなんですよ。もうなんでも見るんです。ドラフトがああだったから、西武の清原見ますみたいな。

ーああ、競技を問わずなんでもみるような感じで

はい。で、サッカーも見てるので、たぶんそこに影響されてると思います。「大事な試合は見ないと!」みたいなところがあって、W杯とかも。でも、たぶん部活で小3ぐらいからサッカーに興味があって。サッカーってどんなのがあるんだろう?ってなったときに、4年に一回こういう大会があるから見てみようみたいな感じだったと思います。

ー当時けーすけさんはまだ小さかったと思うのでピンとこなかったかもしれないですけど、社会現象化というかほっといても情報がメディアに出てくるすごい空気だったですもんね

はい。そうだったと思います。

ーそうか。フランスW杯がけーすけさんとゴン中山そしてジュビロの接点だったんですね

そうですそうです。そこからはだいたい記憶に残ってますね。チャンピオンシップでどうだった?とか全部なんとなく残ってます。1年全部見れたわけじゃないんですけど、あのころってファーストステージとかセカンドステージみたいなのがあって。

ーそうですね

だいたい優勝争いしてるとステージの終盤は競り合いになるじゃないですか?

ーうんうん

だから、ジュビロの放送が多かったんですよね当時。

ーいや、多かったですよ。

だから、自分の家で試合が見れるっていうのも大きかったかもしれないです。

ーあああ、そっか!お金払ってどこかに加入しないとサッカー見れないですもんね

そうなんですよ。

ー僕も同じだったですねえ

速報Jリーグみたいな番組はずっと見てましたけど、「あ、今日ジュビロじゃないんかぁ・・」って。「うーん・・・」みたいな(笑)

ーありましたよね。ジュビロはそれこそフランスW杯あたりからもうメキメキと強くなって黄金時代を迎えるじゃないですか。だから、まさにけーすけさんが言われたように中継でジュビロが主役を張る試合が多いんですよね

そうなんですよ!あと、まあ、松江に住んでるからJリーグチームがないんで。部活でも部員30人いたら、なんとなく好きなチームとかできていくんですけど。みんなバラバラなんですよ。

ーハハハ(笑)なるほど、そうなりますね

「僕はマリノスが好き」「僕はアントラーズが好き」「僕はどこどこが好き」みたいにみんな分かれてて、それで対抗してわいわいやるみたいなところもあって。空白の地だからこそ好きなチームが分散されていて。おもしろいのが意外とサンフレッチェはあんまりいないっていう(笑)

ーえ、一番近いのに?

これ島根県あるあるなんですけど、あんまり広島と繋がろうとしないっていうのがあって。文化的にも、電車も繋がっていないっていうのもあってたぶんそうなんだろうと思うんですけど。どっちかっていうと岡山の方が。

ー広島と近い感じはないんですね?

ないんすよ。まあ、あのサンフレッチェのチームとかはあるんですけど。僕もはじめてのサッカー観戦は当時のビッグアーチいまのエディオンスタジアムに、たぶん小2かな?行ってはいるんですけど、それもあんまり覚えてなくて。ポテトチップス食ってる間になんか高木琢也がゴール決めたのだけは覚えてるんですけど(笑)

ーなるほど(笑)

そんときは全然衝撃の出会いじゃなかったですね(笑)電車通ってないのが大きいんですかねえ。岡山の方が昔から文化的には近いかなあって感じですね。

ーそうなんですねえ。で、中学校になると日韓W杯とかありますよね

見てましたねえ。

ーゴン中山も10番で

そうなんですよ!よくぞ聞いてくれました。ゴン中山がメンバー入りしたのって、あれサプライズだったじゃないですか?

ー最後に入ってくるメンバーでしたよね

そう、秋田さんと発表でメンバー入りがいきなりわかるみたいな。

ーうんうん

あれ確か10番で代表に入るってなってですね、今でも覚えてるんですけど部活で練習してて。ゴンが入ったっていうのをうちの母が駆けつけてきて、グラウンドの金網越しに「ゴン、10番で入ったよ!!」みたいな(笑)

ーお母さんめちゃめちゃチャーミングじゃないっすか(笑)

そのとき覚えてるのがいろんなチームが「中山ニッポン」コールみたいなのをしてくれて。最初ベガルタのサポーターがやってくれたんじゃないかなって思うんですけど。いろんなチームがこう中山待望論みたいになって。声かけてくれてたっていうのをすごい覚えてますね。

ーけーすけさんとしてもすでにフランスW杯の洗礼を浴びているし、自国開催でもあるのでけっこう気合入ったんじゃないですか?

入りましたねえ。あとゴールデンエイジ。ナイジェリアのワールドユースの準優勝を見てるので、ちょうどこう代表が強くなっていくところに完全に乗っかれてるんで。それはほんとに最近サッカーに触れはじめた方と比べると、贅沢なタイミングに乗っからせてもらえたなって今でも思うんですけど。やっぱりあのベルギー戦はすごい記憶に残ってますね。

心を揺さぶられた試合


ーけーすけさんの心を揺さぶった試合ですね?

はい。そうなんです。小学4年生のフランスW杯から中学2年生の4年ってすごく濃いじゃないですか?

ーたしかに濃いですね(笑)

大人になったいまの4年と全然違うんで。あのときにやっぱ4年が長かったんで、「やっと4年来た!」っていう(笑)しかも自国開催でみたいな。どこまで通用するんだろう?みたいなワクワクがあった中で、逆に先制ゴール食らったじゃないですか?

ーありましたねえ

「やっぱこりゃダメかな?」と思ったんですよね正直。

ーうんうん

あんま通用しないのかも?って思ってガクっとなってからの同点ゴールだったんで。むちゃくちゃ嬉しかったですねあれは。ジュビロの選手が決めたわけじゃないんですけど(笑)鈴木隆行のゴールは。銀色のナイキのスパイクで。マーキュリアルヴェイパーだったのを今でも覚えてます。

ー小野伸二からのロングフィードをギリギリ触って

・・・あれはめちゃくちゃ嬉しかったです。あれしかも鈴木隆行、ゴンさんとこに走っていくじゃないですか。それも覚えてますね。あの人もゴンさん大好きな人だったから、最初にゴンさんとこに来てくれたのが嬉しかったですね。

ーこの試合はご自宅で見られていて?

あ、そうですそうです。

ー興奮しますよねえ・・・あれはねえ。フランスW杯で「こんなに差があるんだ」ってなってベルギー戦迎えて苦しい展開で、という

あれはちょっと・・・。いまは結構冷静なサッカーファンなんですけど、当時は若いからそうじゃなかったですし。なんか勝手に小さいながらも「ずっと見てきた」みたいな気持ちもあって。たった4年ですけど。

ーいやー、わかりますわかります

なんかあれはすごく・・・心揺さぶられましたねえ。代表で一番「ワー!!」ってなったのって、あの瞬間でしたから。

ー自分の中の喜びのMAXまで

そうそうそう!(笑)子どもだったからっていうのもあるんですけど、でも、すごい嬉しかったですね。

ー終わってみれば余裕をもってグループリーグを突破したなって感じでしたが、ベスト8行ってほしかったですねえ

ねぇ・・!もう、あの、雨のですね。あれ平日で学校があったんですよ。

ーうんうん

学校があって「見よう!」ってなったんですよね。先生が「いいよ」って言ってくれて。たしか、全部見てないんですよ。ヘディングシュート食らって「あ、これ負けるぞ?」みたいになって。学年主任か誰かが「もうやめよう」って、途中で急に「見ちゃダメ!」になって。それもすごい覚えてますね。その後、やっぱり負けたって知って。「ああ、そうだよなぁ」って。いやー・・・あれ、行けましたよね?

ーですねえ

あの先発のチョイスだけでもうだいぶ飲めますね(笑)

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