J2第9節 琉球vs岡山 90分観戦メモ
どうも、ゼロファジ(@Zerofagi)です。
今回はレビューを書く時間が取れませんでしたので、かわりに観戦メモを残したいと思います。観戦メモではそれぞれのシーンで見つけた発見や、考えたことを中心に90分ずらっと書き出しています。レビューのような細かい説明はできませんが、試合を見直すときの参考資料にでもなれば幸いです。
前半
0:01
琉球はKOされた直後ボールを下げて回し始めた。ポゼッション志向の強いチームなのかな?と感じさせる振る舞い
0:08
河井がおさめるとわかった瞬間白井はダッシュ開始。切れのあるスピードを感じる
0:19
GKに戻してどうなるか?やはり琉球はつないでくるチームなんだなと確認できるシーン
0:26
岡山の守備時の配置を見る。デュークをトップにその斜め後ろに河井を張り出すので、2トップっぽい感じになっている
0:28
ムークの位置を見る。本山と並行しておりダブルボランチっぽい立ち位置。
0:33
河井はGK→左CBへのパスを意識していたので、守備面での仕事は相手のボランチへのパスコースを消すことと、CBにプレッシャーをかけることの2つを担当してるかも?
0:36
ロングボールをヘッドで返すシーン。センターサークルあたりの高さに岡山の選手はいない。このあたりにボールが落ちるとハイプレスに出た意味を無効化されてしまう。
1:05
琉球のSHは中にポジションをとってくることわかる
1:20
岡山の4バックに対して琉球は442で守るので枚数が合う岡山はGKが空く。アンカーにはボランチ上里がマンマーク。さて、どうやってはがす?
1:25
ショートパスでははがせずに柳のロングフィードになった
1:28
さっきの琉球のロングボールのシーンと同じように、今度は岡山の選手が前向きにセカンドボールを拾いやすい状況。しかも、デュークが競り勝つ
1:33
背後でボールをおさめた河井を見て、裏抜けをはじめる白井
1:37
サイドの奥へ抜け出してクロス→CK獲得とスムーズな白井の右サイドアタック。順足の効果を感じるシーン
2:37
完全にフリーな状態からの本山のキックなのに大きく外れてしまった。こういうシーンは気になる
2:47
さきほどと出方が違う琉球。ボランチが低い位置まで下りてくる
2:53
岡山の守備の考え方としては、CBは放置。ボランチへのパスコースを遮断して、行けるときにはCBまでいく。こんな感じをにおわせる。
3:11
おそらくバイス→白井へのロングフィードで一発で裏へという狙いだろうと思われる。白井はそういうプレーもするんだな
3:22
ここの本山のキックがマイナスに入ってしまうのも気になる。些細なパスのずれが時間を奪い、相手の守備力を回復させてしまうので
3:28
このシーンはチアゴとデュークのビジョンが一致したシーン
3:30
クロスで巻いて琉球の選手をひと山超えて合わせようという狙い。キックは合わなかったけど、ビジョンは合ってた
3:35
このシーンの前から琉球の選手でムークを気にしている選手が誰もいない。”浮きやすい”状態かも?とわかる
3:39
再び本山のキックがミスる。
4:13
スローインの跳ね返しを押し込んで詰め。ボールを回収したシーン。高い位置で回収できとてもよい
4:15
やはりここでもムークは誰も気にしていない
4:24
混戦からクロスをデュークへ、一連のプレービックチャンスだった
5:13
左CBに対し外側から寄せる白井。これがいわゆる「外切り」左CB→左SBへのコースを切る
5:20
まんまと外切りプレスでボールを刈り取り、デュークの1対1を作れたけど・・・嘘でしょ・・・
6:17
このシーンもチアゴとのワンツーでサイド奥を取り、クロスをあげる白井
6:21
クロスにデュークが触れた決定機
7:14
気になるのはGKからのロングボールがこれまでずっと岡山の右サイド狙いだってこと。
7:23
チアゴがプレスのスイッチを入れたけど、これはチームの示し合わせがあってのことか?それともチアゴ独自のタイミングなのか?
7:25
GKにデュークが行くけど、これは連動と呼べるのか?
7:28
河井があきらかにワンテンポ遅れてるのは、チームとしてのプレッシングのスタートするタイミングに共通理解がないからじゃないか?
8:31
このようにSBがフリーで前を向くシーンはチャンスなので何ができるか?を楽しみにしたいところ
9:06
平面での組み立てが見られるシーン。徳元が相手の右SHをひっぱり、ボランチと右SHの間のパスコースにタテパスを刺す。チアゴが落ちてきてフリックという流れ
10:09
右CBがボールを持ったとき、チアゴはバックステップで少しさがる。これにより右CB→右SBのコースを警戒していることがわかる。山形戦では外切りにいこうとして頭を越されるSBにボールを届けられるシーンが多発していた
10:12
このように最初のターゲットから続けざまに次のターゲットにプレッシャーを与えることを「2度追い」と呼ぶ
10:18
ロングボールを蹴らせ、回収。素晴らしい守備。
10:25
ここの柳の対応は見事だったなあ。
10:48
左サイドに2枚がかりでボールを奪われたので背後は無人。ムークが寄せて遅らせてるのは地味にいいプレー
10:59
やはり左SHが中に入ってくる琉球。
11:37
ここでも右SBが幅を取り、その中に右SHが入ってくる琉球チアゴは右SBを見る係なので、きになって下がっている
11:40
ここで徳元が「右SHどうするんだ?」みたいなアピール。右SHが普通に右にいれば徳元が見れるけど、下りていくとそこまではついていけない
11:44
チアゴが右SHに寄せた分、右SBを見れる人がいなくなり・・
11:47
がら空きの右サイドへパスが出てしまう。幸いミスパスになったけど
11:49
ここで徳元とチアゴの主張がぶつかってるよね
12:42
ここの金山の判断は素晴らしい。CBの足が遅いので背後のスペースのケアをGKがやれると全然違う。
13:00
ここの徳元のパスはよく通したなあ。やりたいサッカーをやるためにはプレッシャーを受けた中で相手をどうはがすか?が大事なので、こういうプレーはすごく大きい。リスクはその分増えるけど。
13:06
密集から外に展開してスピードアップ理想的な流れ
13:10
河井が右SBと右CBの間に落ちるのはこの試合初めて
13:13
本山・・・フリーで結果パスがミスるのはまじで勘弁
13:29
右SHがボランチの位置まで落ちてきてる琉球。
13:38
左SBから裏のスペースへクロスというシーン。CBとのスピード勝負に持ち込もうという狙い
15:32
この時点でボランチの富所含め誰が誰を見るのかあやふやな対応に
15:37
ちょうど先ほどチアゴ→デュークでやりたかったようなクロスから琉球の決定機
17:43
右サイド白井クロスから柳のヘッド。柳についていたのは右SB田中だけど、体格差で吹き飛ばしてドフリーになっている。しかし、ここは決めたかった・・
20:02
琉球の前線は清武一列落ちてトップ下っぽい位置その近くには中にポジションを移した左SHの金井ここの本山の守備はすこしバクチに過ぎるのではないか?
20:03
本山の背中を取られたのでしかたなくマークを捨ててボールにアタックする柳。その柳と入れ替わるようにスルーパスが出る
20:07
結果的にスルーパスがズレたので決定機にはならなかったけど、もし通っていたらバイスや河野はカバーにはいれただろうか?
22:00
上里がお見事すぎた
26:59
バックパスがすこし選手に当たってデュークが追いかけてきたので、CBはクリアする。バックパスの間にラインを押し上げるので、岡山の選手は前進している
27:02
風の影響かは不明だがあろうことか河野がロングボールをヘディングできずに後逸してしまう。ボールが蹴られた時点では徳元がオフサイドラインなので、清武はオンサイド
27:06
ここは柳の読みが負けたシーンかな。おそらくそのまま持ち込んで左足でシュートを予測していて、中への折り返しはかんがえていなかっただろう。ゴールを決めた中野とのかけっこにも敗れ河野のカバーは間に合わずちょっとプロではあまり見ない失点シーン。
29:48
デュークはこの試合すでに3回ヘッドで触っていて得点の雰囲気はしていた
31:03
ここの上里のフィードが素晴らしい。
31:06
FW草野は身長169㎝なのでハイボールをぶつけられないしたがって、スペースに流してスピードでボールをキープさせる狙い。お見事だ。なかなかこれできない。
31:10
ここでもどってきて素晴らしいチャージでボールを奪い返した徳元も素晴らしい。いいプレーの応酬だなあ
32:22
ここの河野の攻撃参加のタイミング素晴らしい。そして白井とのコンビでサイド奥を狙うと
35:29
ムークのスルーパスにデュークが抜け出すシーンデュークがサイドで受けるシーンは2つめだけど正直、中の怖さが減るので痛しかゆし・・
35:34
このように折り返しを受けるべくボックスに入ってくる。このあたりにムークの良さがありそう。
36:27
たぶんチアゴを最も活かせる展開はこういう単騎で仕掛けていいカウンターだろうなあ
38:07
こういうシーンが起こりやすい原因としては近場にパスコースが見つけにくいってことがある。本山が探さないといけない状態がそもそもキツイ。
38:59
山形戦でもみせていた左から右へのサイドチェンジこのくらい相手を寄せていれば、逆が空く。SBがクロスをあげられると3トップおよびムークあたりまでボックスに入れるので可能性UP
41:00
このGKからチアゴと白井のポジションチェンジ
41:44
先ほどに続いて河井が降りてくる。3バック化してSBを押し上げる。そして柳が比較的自由に前を向くのでフィードと。
44:12
ここはもう明確に河井・本山のダブルボランチですね
44:18
ここからのワンタッチプレーの連続はクオリティの高いプレーでした
44:21
少しトラップが流れたけど、白井速い!すごく貢献していたので報われてよかった
後半
45:00
チアゴが右、左に白井は継続
45:56
やはりSHがインサイドでプレーする琉球
47:25
河井・本山のダブルボランチ、河井はCBーSB間
47:27
ここの本山のキックはよかった
47:32
やはりSBからのクロスだと、ボックスに3トップ+ムークが入れて厚みが出る
48:04
ミスにはなったけどここの狙いはいい。デュークが下りて縦パスを落とし、その背後に白井が裏に抜ける。
48:42
ここのトラップ際の重心移動で相手を交わすのが徳元の得意技なんだけど、ここは致命的なミス
48:49
ここでバイスのバックパスを金山がキャッチしてたら空前絶後の問題作が完成することになってた・・
49:05
ここでも琉球の右SHを誰が見るのか?問題は影響する
49:07
ここの田中恵太は見事だな。
49:12
清武のヘッドで決定機を迎える
51:29
ここの一連のパスワークは実にいい。距離感かなぁ
51:35
白井が左、右にデュークと3択になっていていいね
52:17
岡山は守備時にムークとデュークの2トップの442
52:32
この試合の河野は2点目のシーン以外はそこまで悪くなかった。しかし、失点に絡みすぎている印象は強い
52:38
チアゴは使いどころが難しいな。左に置くとシュートに行きにくくクロスあげさせるのももったいない。さあ、成瀬のプレーを見よう
53:51
ここもデュークにあてて落としてという展開だけど、こういうプレーの方がスムーズだな。成瀬のスルーパス上手いね
53:56
太哉のこの一発目の蹴りだしが絶妙だった
53:58
彼の場合はこういうシーンで体の強さでプレーを守るというか、やりたいプレーをするために態勢を維持できる強さが欲しいな。決定機
54:14
ややオープンな展開になってきたな
55:03
すこし疲れの見える琉球。明らかに間延びし始め、ここで河井がドフリーで余裕で前を向くのはおかしい
55:07
なるほど、白井はこんなプレーもできるのか。ライン間に立って後ろからのボールを呼べる
55:09
ここの白井→デュークのプレーはクオリティが高いとくに白井の判断の速さとデュークの連動
55:13
デュークは逆サイドの太哉を選択よく見えている
55:15
太哉は結果だけだな
56:06
サイドチェンジでSBが大外フリーという形は再三繰り返されてる岡山の形だな
57:52
ちょうど横浜戦で太哉がつききれなかったような位置からのクロス。切り替えして右足に持ち替えたときの中の選手の動きだしね
57:54
ムークの同点ゴール。よく合わせたし、クロスがよかった
59:41
これは意味不明な判定。デュークは頭を蹴られているのに、なぜかデュークのファウルに。このようにデュークに当てて落として裏へという攻撃が繰り返されていることがわかる
61:43
スローインを白井が受けてクロスというシーン。琉球はマークが1人もついておらずドフリーでやらせてしまっている。こういうシーンはあまり見ないすこし琉球のルーズさを感じさせる場面
62:35
白井が前に出たので持ち場の左サイドが空く。そこにすっとムークがポジションチェンジして穴を埋めると。
62:39
相手をバックパスさせて、ふたたびFWのポジションに戻っていくムーク。守備の献身性を確認できる。
63:52
やはりSHが中に入り、大外をSBが走る琉球。ここの李栄直のスルーパスは見事だなあ
64:16
こういったシーンでは斜めに抜け出して裏を取る姿勢を見せていた白井が歩いてる。たぶん疲れてきたんだと思う。こういうの見かけたら交代あるかな?と予想する
64:28
成瀬の縦への仕掛けスピードあってとてもよい。そしてクロスのコースもニアで合えば!という。デュークはずっと触れているんだけど・・・
65:17
ロングボールの跳ね返しという流れだったもののこのようにデュークの落としを近い位置でサポートしてサイドに展開できるとスムーズにスピードアップできていいなあ。あと、白井は判断が早いな。
65:24
ちょっとバレバレのワンツーだったのでコースに先に入られてしまった。成瀬も上がってきていたのでそちらでもよさげなシーン。そのあたりはおいおい上がってくるんじゃないかな
69:42
ここはデュークとマークする李栄直に注目。デュークにボールは合わなかったけど、李栄直はつききれてないことがわかる
70:41
ここもデュークと李栄直を見る
70:47
やはりデュークにつききれてないのでヘッドを許してしまった。いやーーデュークの初ゴール長かったな
72:10
こんな風にロングボールを蹴ってしまうと、マイボールじゃなくなって相手ボールになる確率を上げてしまう。リードしたらどうすべきか?
73:42
ここからの一連の442の守備全然悪くない。433より全然マシだなあ
75:00
難しいボレーをよく枠に収めた白井。
76:58
選手交代で入った大本は右SH。これまでインサイドにポジションをとっていたけど、ここでは大外に張っていた。徳元は完全に裏を取られてしまった。あと、富所に何本パス通されてるんだ?という問題も
77:04
うまくヒットしなかったので助かったけど決定機だった
81:52
こういうところも攻め急ぐ必要があるのかなあ
82:14
田中恵太のクロスはほんとにいいな・・
87:22
ここの太哉のアイデアおもしろい。
89:33
失点シーンのはじまりはデュークの競ったボールが運悪く守りにくいところにおちたところから
89:36
ここでバイスが草野に寄せていく。中を確認すると柳の後ろに186㎝の上原がいて、その後ろに池田がいる
89:38
ここの成瀬の対応は間違いじゃない。しかし、不運だ・・・このヘッド狙ったものじゃないと思う。当たり所が良かったのであんな隅に飛んだんだろう
感想
2-0から2-3と逆転して、3-3でドロー決着と。派手な試合展開になりました。凡ミスや不運で失点している部分もあるので2失点はまあ仕方ないにしても、1失点目のFKを与えるまでの流れは非常によくない。アンカーはどうやって守るか?CBの次ぐらいに重たいポジションなんだなという認識を強めました。
攻撃面では大きくサイドチェンジして大外のWGやSBに届ける形。後半に入ってはデュークにあててからレイオフなんかも頻繁にみられ多少平面でも攻撃を組み立てるシーンが見られたのはよかったです。とはいえ、だいぶ琉球がへばっていたのでそこは差し引いて考えなきゃいけないかもしれない。監督は「まだまだ赤ちゃんみたいなチーム」という認識でいるので、いまはとにかく育つまで我慢しかありませんね。まあでも、思ったよりは悪くなかった。なんとか1桁順位ギリギリくらいのところには居させてもらえる資格は取れそうな感じがします。
この試合で特にいいなと思ったのは白井陽斗。右WGにおいてタテに仕掛けてクロスに持ち込むプレー、それに関連してCKが奪取できている点は好材料。また、裏を取るプレーにもバリエーションがあって、SB裏CB裏にも走れる。いいパスさえ出てくれば、というところでしょう。また左サイドに置いても問題なくプレーできており、太哉の決定機に繋がった一連のプレー(55:07)はライン間でボールを呼び込みスルーパスでチャンスメイクと、普通に中盤としてのプレーもこなしていて驚きました。何本か上がったクロスの精度もまずまずで、楽しみな選手が出てきたんじゃないでしょうか。
また新戦力の成瀬くんについてはプレータイムが短かったのでまだまだ見たいところ。太哉に出したスルーパスを含め、パスの精度トラップの精度、判断の速さなどは「やはりJ1のひと」。最後の失点シーンでもちゃんとCBのカバーにはいって上原についていったように守備でもぼーっとしていない。おそらく今後スタメンに名を連ねていくでしょうから、ピッチで個性を発揮してくれることでしょう。
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