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AIイラストが変な色になる時の対処法&VAE swappedモデルで簡単にクオリティを上げる【AIイラスト】

AIイラストが変な色になってしまう問題は、VAEを設定すると解決します。VAE swappedモデルを入れるとVAE設定いらずで簡単に高クオリティなイラストが生成できるっぽいです。

生成したイラストが霞んだ色になってしまう問題

PixAIというブラウザ上でAIイラストを生成できるWebサービスを最近発見しました。サイト内の専用ポイントを消費するので生成回数に上限がありますが、トップページには割とクオリティが高いAIイラストが並んでいます。

一方で、PixAIの新着順表示などを見ると、色が物凄い霞んで上手く彩色できていない画像がいくつか出てきます。
自分もAUTOMATIC1111というAIイラスト生成環境を自分のPCに導入しましたが、同じようにイラストがパッとしない霞んだ色になる現象が発生しました。

物凄い霞む例(ローカルのAutomatic1111で生成)

VAE swappedモデル入れてLoRA突っ込めばいい

こういった微妙なイラストが生成される原因として、VAEが正しく設定されていない事が挙げられます。
AIイラストを生成するモデルを変えるとアニメ調やリアル調など、生成されるイラストの作風を変化させられますが、VAEを正しく設定する事でより想定している作風に近いイラストを生成できるそうです(以下の記事参照)

基本的にはモデルと合わせて配布されているVAEを設定する事で、モデルが想定したクオリティのイラストが生成されるようになります。VAEの設定方法は環境によりますが、例えばAUTOMATIC1111では適切なフォルダにVAE設定ファイルを置くことで自動的に設定されるようです。

さらに、モデルによっては事前にVAEを入れ替え済みの「VAE swapped」モデルがあり、実際に使ってみるとVAEの設定無しでクオリティの高いイラストを出力できました。
自分の場合はAnything v4.5というモデルを調べた時に、検索結果の中にVAE swappedという文字を偶然見つけました。

モデルの名前に「vae swapped」などを付け加えて調べてみる、モデル配布場所のリポジトリを探す、などで見つけられると思います。ただしVAEのみを交換したり更新したり、高度な設定が出来ない点は逆に不便ですね。

自分は少ししか使いませんでしたが、LoRAの導入もクオリティアップに繋がります。AUTOMATIC1111上での設定自体は簡単なので、その辺で配布されているLoRAを突っ込むのもいいでしょう。

まとめ

AIイラストを知ってから軽く触っただけだが色々作れました(ページトップがAUTOMATIC1111で生成したイラストです)
AUTOMATIC1111が操作が簡単で優秀かつ、知識があれば自分でもカスタマイズ出来る汎用性を持っているので、かなり良いソフトで自分も設計周りは見習いたいです。

但し、権利関係が全く解決していない問題や、AIイラストが世の中に溢れてネット上で探したい物を見つけるのが困難になるかもしれないという懸念がどうしてもあるので、AIイラスト自体はまた動きがあったら触るぐらいにします。

とりあえずデザインを50個出す、みたいなのはAIが得意なので、ラフデザインなど頭脳労働をAIに任せて清書を人間がやる、みたいなのが一番角の立たない使い方だと思いました。

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