遺伝子検査の話2

遺伝子検査が遅くなった理由2です

親権がなかった

文字通りの話で。
医療行為って本人のためになることだから普通にできそうに見えて、人権がない人間が勝手にやることができないんです。
なんでやねんって思うけど、これはマジな話。
娘が家に来て最初の1年くらいは養子縁組手続の途中で親権がまだなかったので、予防接種を打つにも風邪をひいて病院に行くにも生母側の同意書が必要でした。
最初にどかっと同意書をまとめ書きしたものを受け取ってはいたのですが、足りなくなったらどうしようってちょっとドキドキしてました。
最初は医者から勧められなかったの、このせいもあるんじゃないかなあ

それどころじゃなかった

娘は生後数ヶ月でてんかんを発症したので、それのコントロールに必死でした。
とにかく合う薬を探してあれこれ試したり、いつ起こるかわからない発作を監視し続けたりで、他のことを考える余裕が全くなかったです。

親の遺伝子問題

遺伝子検査は本人の遺伝子を調べるのは当然のこととして、詳しく調べようと思うと生物学上の父母との遺伝子検査も必要となります。
人の遺伝子というものは、健常な人でも何かしらのエラーがあるものです。その遺伝子のエラーが何に影響しているのか、はっきりわかっているものもあれば遺伝子に問題があることは確実だけれどそれがなんの問題を引き起こすのかわからないものもあります。それを判別するため、親の遺伝子検査結果との突き合わせをするんですね。
同じエラーがあっても親に問題がなければ、そこは無視しても構わない箇所だということになるわけです(ざっくり説明ですが)

通常であれば、父母の採血もして全員の検査をすればいいだけなのですが、何せうちの子は養子。
多分こちらから頼めば検査を受けてはもらえるのでしょうが、住んでいる地域もだいぶ違うのでどう頼むのかという問題もあり。
あとこれは単純に私の気分の問題なのですが、色々トラブルがあってやっと子供を養子に出し、大事に可愛がってもらえていると安心している向こうの方々に医療問題が起きてますと伝えてまた苦しめたくないと思ってしまうのです。
もちろんどうしても必要ならばお願いするしかないのですが、最終手段にしたい。既に十分苦しんでいる人たちをそっとしておいてあげたい、そう思ってしまうんですよね…

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