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絵葉書音楽論

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エキゾティックな要素を取り入れたポピュラーミュージックを「絵葉書音楽」として考えてみています。
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記事一覧

絵葉書音楽序論

1928年と言いますか、昭和3年に日本初となるヒットしたポピュラーソング、流行歌のレコードと…

絵葉書音楽序論 その2

前回、絵葉書音楽という言葉をいきなり出してしまったので、わたしが言う「絵葉書音楽」とは何…

絵葉書音楽序論その3

さて、ここで第一回目に書いた「アラビヤの唄」の自己言及性こそが絵葉書音楽の構造なのではな…

絵葉書音楽 大陸への憧憬 その1

以前の回(絵葉書音楽序論 その2)でちょっと触れた「蘇州夜曲」がフィーチャーされた「支那…

絵葉書音楽 大陸への憧憬 その2

これは推論でしかないのですが、1973年のこの大ヒット映画が何かしらの歌謡曲界(というよりも…

絵葉書音楽 ~箸休めの回「ロカビリー剣法」

ひとまずここらで箸休め、という感じでお茶を濁す回です。 今回はこの傑作曲を聴きましょう。 …

Sayonara,The Japanese Farewell Songの謎~絵葉書音楽の寄り道

大抵の方ならとっくに見抜かれているとは思いますが、わたしの「絵葉書音楽」という考え方の原点というか、旅の始まりは細野晴臣氏(と言うよりも「Mr.ハリー細野」)の一連の「トロピカル」シリーズと、大瀧詠一氏(こちらも「Mr.イーチ大滝」)の「分母分子論」へと至る、一連の日本のポピュラーミュージック考察からでした。 これまでのわたしの人生で幸運だった事はあまり無いのですが、「若い時にこの盤に出会えて良かった、ラッキーだった」と思える一枚が細野さんの名作「泰安洋行」です。異色に思えた