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【正直な仕立て屋】「タルムード」金言集(7話/37話) 解説

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『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速解説から行くで。

【正直な仕立て屋】説話の解説

 ある国で大干ばつが起こった。何日経っても雨は一向に降る気配がない。作物はすべて枯れ、飲む水がないために家畜は次々と死んでいった。

 そんな時に、ある村のラバイが夢を見た。夢の中で、神がそのラバイに「この次の安息日に服の仕立て屋の主人に、ビマー(祈り台)で祈りを捧げさせない。そうすれば大地に雨を降らせよう」と話した。

 翌朝、ラバイはこの夢のことを思い出したが、すぐにこう考え直した。

「あの仕立て屋の主人は、ヘブライ語もよく読めず、聖書の内容もろくに覚えていない。あんな人間に皆を代表させてビマーで祈らせるなど、どうしてできるだろうか。こんな夢は当てにはならない」

 神への祈りはヘブライ語でするものと決まっており、当時、ヘブライ語はきちんと勉強しなければ読めない言葉だった。そこで、村ではヘブライ語を使える人間を集めて祈らせ続けたが、雨はまったく降らなかった。

1週間が過ぎて、またラバイは同じ夢を見た。それも無視すると、また次の週にも同じ夢を見た。

ラバイは三度も同じ夢を見たので、これは神の意思に違いないとして、仕立て屋に祈らせることにした。

 仕立て屋は、いつも使っている巻尺を持って祈り台に向かうと、気負うことなく自分の言葉で、次のように祈り出した。

「神様、私は仕立て屋の仕事を始めてもう40年にもなりますが、ただの一度も人を騙したり、ずる賢い商売をしたことはありません。

この巻尺をご覧になってもおわかりのとおり、一分の狂いもない正確な巻尺を使っています。他の仕立て屋は、わざと目盛りを狭くした巻尺で生地を多く使ったように見せて、高い値段で服の代金を請求しています。

粉屋もわざと秤を狂わせて、粉を見かけよりも少なく売っています。油屋もそんなことをしています。

私はそういうことをしていません。どうぞ、この私の正直で適正な商売を評価していただけるならば、なにとぞ雨を降らせてくださいませ」

 すると、天空に雷鳴が轟いたかと思うと、一天にわかにかき曇り、大粒の雨が降り出した。大地を潤す恵みの雨であった。人々は歓喜の声を上げ、その雨で国中が救われた。

仕立て屋の起こした奇蹟を見たシナゴーグの会衆たちは、自分の店に飛んで帰り、秤や巻尺を正しいものに取り替えたり、修正したりした。

 そして、これにならって国中の人が同じことをして、ごまかしたり、不正な商売をする者は誰もいなくなった。

この様子を見た神は大変満足されて、その国に毎年決まった時期に雨が降るようになり、人々が干ばつに悩まされることはなくなった。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p60〜62

教訓

美人先生

偽善商法は幸せを遠ざけるー正直な生き方にお金は宿る

 相手の知識や経験のなさに漬け込んで、ズルして多くお金を儲けようとしても長くは続かへん。だから、正直なお金の使い方をしましょう。

これがこの話の教訓やねん。

今回の説話においても、正直な仕立て屋は40年も誠実に商売をしておった。
他にズルをしてお金を多く稼いでいる人がいるにも関わらずや。普通の人間やったら自分もついついズルしたくなってしまうもんやと思う。

ただこの正直な仕立て屋は、そんな周りに流されず、顧客のことを考え誠実に商売に励んだ。

その祈りが通じたのか、待望の雨が降り出した。正直な人だったから、神様の目に留まり願望が叶ったんちゃうやろかな。

結果的に、偽善商法は幸せを遠ざけてしまう。正直な生き方をしている人にお金は運ばれてくるもんなんやで。

これがユダヤ人が肝に銘じている、お金に関する原則や。

現代の日本での活かし方

現代の日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「正直な仕立て屋」の話を現代の日本で活かすのであれば「嘘をつかずに正直な商売で、顧客への価値提供を最優先にしなさい」ということや。

なぜなら、最終的に嘘はバレてしまって、信頼を失ったり、損害賠償にお金と時間が使われたり、人から恨まれたりして、長期的にお金を稼ぎ続けることはできひんからや。

例えば、今だと高額商材をインターネットで売りに出している人がおるやろ。「この高額商材のノウハウを使えば、スマホに触るのは1日10分で1日5万円以上稼げる」とか言われているやつや。

それが真実やったらいいけど、実際は買った後に、思ったより稼げなくて、売った相手を恨むことも増えてる事件も消費者センターに数多く寄せられとるみたいや。

実際俺も、100万円のFXの自動売買トレードシステムを購入したことがある。最初の告知やと月利20%ほどで稼げるシステムという紹介やった。

仮に元金が20万円なら4万円の利益が出る。ただ実際使用してみたら、最初の数ヶ月で40万円の損失が出た。

今から考えると、当たり前やけどそんなシステムがあるんやったら、誰にも言わずに自分で密かに使う方が賢いはずや。

結局その人からシステムを買った人で今でも、利益を出し続けてる人は誰も知らない。

そして、売っていた人も今では多くの人から「詐欺師呼ばわり」されて、集団訴訟の話も上がっとる。そうなると、事業には集中できないし、お金も信頼も失ってしまう。

だからこそ結論として、「偽善商法は幸せを遠ざけるー正直な生き方にお金は宿る」んや。

正直な商売をしていった方が、顧客への価値提供になるし、結局成功も長続きすることになるんや。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【正直な仕立て屋】

を紹介したで。

今回の教訓は、【偽善商法は幸せを遠ざけるー正直な生き方にお金は宿る】やったな。

嘘をつかずに正直な商売で、顧客への価値提供を最優先にしなさい。というのが、現代でのこの説話の活かし方やったな。

正直な商売をしていった方が、顧客への価値提供になるし、結局成功も長続きすることになるんや。

また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

今後も偉人の名言や行動を通して、あなたの人間関係やお金、生き方、健康などの悩みを解決する手助けをするから、良ければフォローお願いするわ。サポートもお待ちしてるで。

最後まで見てもろて本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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