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【所得で日本1位も記録】相場師 「是川銀蔵」 カメ三原則とは?

今日も記事をご覧いただきありがとうございます!

この記事を読んで分かること

  • 株で金持ちになろうという目的で行動したら、必ず失敗する理由

  • 伝説の相場師は、投資の哲学で一体何を大切にしていたのか

  • 株に限らない成功の法則

株は難しいと言われます。相場師と呼ばれるプロでも、相場の世界では、途中で何度か勝っても、最後はすっからかんになって寂しく人生を終えるというのがお決まりになってます。

しかし、その中でも株で長いこと活躍した人がいます。それが、戦前から戦後の昭和50年代にかけて、活躍した「是川銀蔵」氏です。

 是川銀蔵氏は、株の投資で成功し、1983年に発表された高額納税者番付では申告額28億9090万円で全国1位となりました。そんな男が大事にしていた、投資哲学に「カメ三原則」があります。

 それは一体どういうものだったのか、詳しく解説していきます。

カメ三原則

ウサギとカメ

 ウサギは自分の力を過信して途中で脱落していく。しかし、カメは歩みは遅いですが、最終的には確実にゴールに到達します。以下でカメ3原則の3つを詳細に解説します。

1.銘柄は水面家にある優良なものをじっくり待つこと

 是川氏のカメ3原則の1つ目は、「水面家にある優良なものをじっくり待つこと」です。

なぜなら、水面家にある優良なものをじっくり待つことで、誰も注目していない時に安値で仕込むことができ、価格が上がってくるのを待ってから、高値で売ることができるからです。

例えば、是川氏のエピソードで有名なものに「住友鉱山株買い占め」があります。

1981年9月に金属鉱業事業団が鹿児島県の鉱山で金鉱脈を発見したと発表がありました。
そして是川氏は朝鮮で鉱業を営んでいた時の経験に基づき、いち早くこれに注目し現地視察を行ったうえで、住友金属鉱山株の買い占めを行いました。

買い占め前の8月の安値203円から、金鉱開発に着手すると発表した1982年4月の高値1230円まで株は高騰しました。

是川氏は、約1500万株を買い占め200億円もの巨額の利益を得たとされています。

これも早くにその株の価値に気付き、じっくりと上がる時を待ったからこその成功だと思います!

そのため、「水面家にある優良なものをじっくり待つこと」が投資においても何より大事なわけです。

2.経済、相場の動きから常に目を離さず自分で勉強すること

 是川氏のカメ3原則の2つ目は、「経済、相場の動きから常に目を離さず自分で勉強すること」です。

なぜなら、経済、相場の動きの変化のスピードは早いですし、人の意見に付き従うだけでは、大きな利益を上げることができないからです。

是川氏の過去を話すと、株を始めるにあたっては猛烈に勉強したとのことです。その期間、なんと驚愕の3年間。彼は、1927年の金融恐慌の影響を受けて、事業家として3度目の倒産を経験し、その後生活のほとんどを犠牲にし、図書館に3年間独学で勉強したそうです。

株で金持ちになろうという思惑だけでは、3年間も猛勉強は続きません。やはり、株や投資のことが好きなことがあったのだと思います。

それこそ、日本をはじめとする世界の恐慌や経済の問題を自分なりに徹底的に研究し、大学の教壇に立ち、学生を指導できるぐらいになったそうです。

そんな彼の元には、毎朝8時に各証券会社から電話があり、ニューヨーク、ロンドン、フランクフルト市場のダウ平均や銘柄の相場、金、銀、銅などの相場と在庫、為替相場、各国の金利など様々な情報がもたらされました。

これらを彼は、何十年にわたって毎日欠かさずノートに記録しました。まだPCもなければ携帯電話などもない時代でしたから、もちろん手書きです。

ただ電話でもらった情報が全て本当のこととは限りません。中には嘘の情報もありました。

そこで是川氏は、独特の方法で情報を整理しました。例えば、まずじっと情報を眺めます。そして、情報の出所をたぐっていき、自分の過去の記録や経験と照らし合わせて、正しいか謝っているかを自分で判断してから行動に移していました。

相手の言うことを100%信じるわけではなく、疑ってかかることを大事にしていました。

ちなみにわたしは、投資詐欺で数千万円損をしています。だからこそ、この哲学の大事さが身に染みて分かります。知識を仕入れることは、素晴らしいことです。ただ最後は自分で勉強し、自分で決断することが何より大事です。

これは、何も投資だけではなくて、仕事のやり方など全てにおいて、そのように感じます。

 カメ3原則の2つ目は、「経済、相場の動きから常に目を離さず自分で勉強すること」です。

3.過大な思惑は持たず、手持ち資金の中で行動すること

 カメ3原則の3つ目は、「過大な思惑を持たず、手持ち資金の中で行動すること」です。

なぜなら自分の手持ち資金以上のお金で取引をすると、大きなリスクを抱えることになり、最終的には大きな損失になってしまう可能性が高いからです。

例えば、是川氏は、商品先物を扱う大阪三品取引所では、1935年に綿の世界的凶作を見越して綿を書い、売りに回った昭和綿花株式会社の駒村資実と仕手戦を数ヶ月続けました。先物取引では、レバレッジをかけられるので、自分の自己資金以上のお金を取引に回すことができます。

上の仕手戦の結末として、最終的には、1万数千円の損失を被ることになったのです。ちなみに1935年の1万円を2022年の価値に換算すると約2,000万円になります。

是川氏は、ここでかなりの金額の損失を計上してしまうことになります。そして同時に「過大な思惑を持たず、手持ち資金の中で行動すること」の大切さを学んだのです。

まとめ

 今回の記事では、「是川銀蔵」氏の投資哲学「カメ三原則」を紹介しました。

 是川銀蔵氏は、株の投資で成功し、1983年に発表された高額納税者番付では申告額28億9090万円で全国1位となりました。

自分で投資をする場合には、これらの投資哲学を是非活用してみてください。また投資に限らず、今自分が本気で取り組んでいることなどにも活かせると思います。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

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