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【七匹の太った牛と七匹の痩せた牛】「タルムード」金言集(2話/37話) 解説

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『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)に載っている37の説話について、1つのnoteで1話ずつ紹介していくで。

その際に、「説話の解説」と「教訓」、「現代の日本での活かし方」を書いたで。俺は、説話を聞いて、現実生活で活かしてこそ意味があると思うねんな。良ければ、参考にしてな。

それでは早速解説から行くで。

【七匹の太った牛と七匹の痩せた牛】説話の解説

 ある時、エジプトのファラオが夢を見た。ナイルのほとりから七匹の丸々と太って体格のよい屈強な牛が現れた、その牛たちはナイルに生えている葦を食んでいた。

ところがである。

ファラオが立ち去ろうとすると、その七匹のガリガリに痩せこけてあばら骨が見える、いかにも不健康そうな牛が現れて、なんとその太った屈強な牛たちを食べてしまったのである。

 ファラオは、この夢がどういうお告げなのかと国中の預言者や臣下を集めて聞いたが、誰も分からない。

たまたまその時牢屋に閉じ込められていた一人のヘブライ人が、夢をよく当てるというので、ファラオの前に召し出された。このヘブライ人こそ後にエジプト最高執政官になるジョゼフである。

ジョゼフは、時代の流れを正確に読み解いた人類史上最初の経済学者とも言われている。

ジョゼフはファラオに向かって、夢の解釈をこのように告げた。

「エジプトにこれから七年間大豊作が訪れます。その間は豊作に次ぐ方左奥で、驚くほど大量の穀物がとれ、大豊作となるでしょう。しかしその後の七年間は大飢饉が訪れます。何の作物も育たず、一粒の小麦も取れないほどの大飢饉です。人々が大豊作のことを思い出したくても思い出せないほどの、恐ろしい大飢饉が何年間も続きます。」

 ファラオはジョゼフを最高責任者に任命して七年間の大飢饉に備える対策を講じさせた。

ファラオが「どんな対策を考えているのか」と聞くと、ジョゼフは「豊作の七年間の間に毎年の収穫を食べ尽くしてしまわずに、可能なかぎり貯蔵しなさい」と進言した。ファラオはその通りにし、穀物を可能な限り倹約して貯蔵した。

 豊作の七年間が過ぎ、八年目に予言通りの大凶作が訪れた。その大飢饉はエジプト全土を覆い尽くすのみならず、全世界にまで及び、七年もの間人々を苦しめた。

そして多くの周辺諸国は大飢饉によりその富のすべてを失ったが、ジョゼフの進言を取り入れたファラオのエジプトだけは、蓄えていた穀物で長き受難を乗り越えられたのである。

『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾氏)p36〜37

教訓

美人先生

「豊かさの次には必ず大貧困が襲って来る」ーしかし貧困の次に豊かさが来るとは限らない

 良いことの次には必ず非常に悪いことが起こる。抜け出せるのは準備した人だけ。だからこそ、良いことがあってもそれを当たり前のことと思わずに、悪いことを想定し準備しておくことが大切。

 これがこの話の教訓やねん。

 ユダヤ人は辛いことを人より早く察知する方法をいろいろと教えられているし、辛いことが起こった時にそれから抜け出すためにはどうすれば良いかということを必死で考えなさいと教えられてるみたいなんや。
 
 実際この説話をしっかりと読み解いて、教訓にしていたヨーロッパのある銀行の頭取が、リーマンショックへの対応に関してしっかりと対応をしていたおかげで、その後も増収増益を続けていて、バランスシート上の資産すら増やしているんや。

 また非常に悪いことを準備していた別の例を出すと、伊能忠敬もすごいで。
 
彼は、江戸時代ある村で村長をやっとたんや。江戸時代に90万人の人が飢えによって死ぬ天明の大飢饉が起こった。

ただ伊能は、天明の大飢饉が起こる数年前から、食糧を備蓄しとったんや。それで浅間山の大噴火に端を発した、天明の大飢饉で多くの人が飢えで亡くなる中、村に食料を配って死者が一人も出なかったそうなんや。

これも、最悪の事態を見越して余裕のある時に備蓄していたことの成功例やろな。

 ”良いことの次には必ず非常に悪いことが起こる。抜け出せるのは準備した人だけ

これがユダヤ人が肝に銘じている、お金に関する原則や。

現代の日本での活かし方

現代日本のイメージ

ここからは、この話を「現代の日本で活かすとしたらどうするべきか」を話して行くで。

この「七匹の太った牛と七匹の痩せた牛」の話を現代の日本で活かすのであれば、自分の収入のいくらかを天引きで貯蓄しておくべきやと思うねん。

なぜなら、自分の収入が今のまま続くとは限らへんからや。不測の事態が発生して、急にお金がかかるかもしれん。そのために毎月少しずつ貯蓄しておくと不測の事態にもしっかり対応できるやろ。(これは貯蓄だけじゃなくて、給料から証券会社へ天引きでインデックス投資をしてもいいと思うで。)

例えば、芸人なんかが良い例やろな。
芸人として、月数万円の月収の人が1発ギャグで売れて、月収100万円になったとするやろ。そして、その後月収200万、300万と順調に収入が増えて行くとするやろ。

そうすると、この月収がこのままずっと続くと考えてしまうんや。
そして、月5万円のアパートに住んでいた人が、月50万円の家に移り住んでしまうんや。

ただこのままの収入が続くことは稀や。きっとどこかで終わりが来る。
その時のために何も貯蓄してなかったら、また月5万円のアパートに逆戻りや。しかもそこから這い上がるには、相当な苦労をするで。

俺の例を出すと、後先考えずに月20万円くらいクレジットカード決済して、色々な女性とデートに行っとった時期もあった。

ただ、どんどん貯金が食い潰されて、ほとんど貯金がなくなってしもた。

実際いざ、彼女と付き合えたとしても、その彼女に対してあまりお金を使えなかったんや。結果的に振られてしもたな。

だから、自分の欲望を抑えて、今の収入に過信せずに、少しずつ蓄えをして、最悪の事態に備えておくことが大事なんや。

まとめ

まとめ

 今回は、『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』(集英社 著者:石角完爾)に載っている37の説話の1つとして、

【七匹の太った牛と七匹の痩せた牛】

を紹介したで。

今回の教訓は、【「豊かさの次には必ず大貧困が襲ってくる」ーしかし貧困の次に豊かさが来るとは限らないー】やったな。

良いことの次には必ず非常に悪いことが起こる。抜け出せるのは準備した人だけ。だからこそ、良いことがあってもそれを当たり前のことと思わずに、悪いことを想定し準備しておくことが大切や。

 また説話を聞いて、それで終わってしまっていてはもったいないと思うで。説話を活かすためにも、是非「現代の日本での活かし方」を参考にして、行動してみてな。

もし不明な点があれば、コメント欄での質問も待ってるで。

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最後までご覧いただき本当にありがとうな。
また次の記事で会おな。

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