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行政書士 45歳からの合格・開業のリアル

こんにちは、士業開業準備中のZoroと申します。今日から開業へと背中を押してくれた書籍をご紹介し行こうと思います。


「行政書士 45歳からの合格・開業のリアル」の概要

この本は、人生90年として後半戦の45歳をどう働き、どう稼ぐのか、つまり「どうやって生きるのか」について、行政書士開業の視点から、実際に行政書士として開業された方々(10人)の開業体験記をまとめたものです。

様々なバックグランドをお持ちの方々ばかりで、とても興味深く読み進めることができました。その中で特に印象に残った開業体験記について触れたいと思います。

「お金を稼ぐこと=人に価値を提供すること」

「自分(だけ)がお金を稼ぎたい」、つまり「テイク」を前面に押し出すと、お金を継続的に稼げません、稼げてもその場限りです。しかし、目先の金にとらわれず、人に価値を与える(ギブ)ことを継続すれば、それは信用という財産が積み上がり、それが仕事という形で帰ってきます。
ですので、コスパ・タイパのように上手く経営することだけにとらわれるのではなく、自分目線ではなく「お客様が何に困っているのか」を考えまずは自分から「ギブ」することから始めるのが大事だと書かれています。

「自分の力で生きていきたいのであれば「人に与える」を先行して考えるべきである。
との著者の言葉には説得力があります。

40代以上での開業で気を付けるべき4つのこと

具体的な4つについてはここでは述べませんが(ぜひ本を買って読んでください)、著者は、開業するにあたっての心構えとして、①他責思考から脱却する、自分の失敗や成功は自分の責任である、②指示待ち人間から脱却する、自分で考えて自分で行動しなければならないことを強調されています。

これはつまり「自分の力で生きていける人間になる」ということでしょう。
具体的には「ただ従うだけではなく自分の頭で考え、行動する人」になることです。

行政書士は「食えない」のか?

「足の裏の米粒」と揶揄されるように「資格を取っても食っていけない」とは、行政書士だけでなく様々な資格で取りざたされるテーマですが、これを著者は、正解探し、まじめだけど他責思考、指示待ち、行動力のなさによるもので、ある意味「義務教育の被害者」と断じ、このような義務教育的思考をアンインストールせよと主張します。
そして「食っていく」ためにはお客様の目線から需要を探し、サービスを商品化する導線を引く必要があると説きます。

最初の開業体験記のさわりをご紹介しましたが、この本は総勢10名の、実際に開業された行政書士の先生方の開業体験記が掲載されており、私自身とても勉強になりました。

総ページ数が131ページとそれほど分厚い本でもないので、一日で読了可能です。開業を考えている方、実際に準備を進めている方はぜひお手に取ってお読みいただければと思います。


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