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ナイフとハサミ

目の前に選択肢が二つあるとしよう

Aは、相手を一番に考え、思いやりと優しさがある人
Bは、身勝手で、相手を支配し服従させたい人

多分、普通ならAを選ぶんだろうけど、世の中には、明らかに不幸になるのがわかるのに、Bを選ぶ人間がいる

そういう人は大概、生い立ちに何かしら問題があって、支配されること=愛されてる、と勘違いしてるのかもしれない

本人がそれに気づかないと、どんどんどんどん追い詰められて、最後はボロボロになってしまう

いつだって選択肢を間違えてる人間は、世の中に少なくないんだろう

支配は愛情でなく、執着なんだと思う

愛情とはなんだろう?
愛情とはセックスすることなんだろうか?

相手を思いやるからこそ、ちゃんと向き合いたかっただけだ
前彼が忘れられないと言うから、何もしないで真っ直ぐ向き合ってただけだった

『セックスしない人よりセックスする人の方が近くなるし優先順位も上になる』、そうだ

ああ…

なるほど…

じっくり相手を知ってから体に入るんじゃなくて、いきなりそうなる人間の方が自分を愛してくれている、と、そう言うことか…

俗物的で即物的

良いところと捉えていた部分が、一瞬で悪いところに覆った瞬間

だいぶ馬鹿にされてんな…

その一瞬で、この一年間はなかったことになった

ナイフとハサミ

最近、心の中でこの二つが活躍してる
何かを断ち切ることは得意だ
今更躊躇うことはない

我ながらあっさりしてると思う
ちゃんと傷ついてはいるけど
一瞬で何かを断ち切る事が得意で、ついそれができてしまうから、俺は冷たいとよく言われる訳だ

会ってその日のうちにセックスした相手のほうが、自分を愛してくれていると思うなら、それもいいんじゃないかな

性欲に忠実過ぎたら、それは動物と一緒なんじゃないかと思うけどさ
一番にそれが必要なら、そうすればいいと思う

末永くお幸せに









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