Love Letter

拝啓　
こちらはだいぶ冷え込むようになりました。

ゆっくり休んでいますか？
暖かくて平和でしょうか？

また、冬が巡ってきますね。
貴女と別れた冬が、また巡ってきます。
一体あれから何年経ったでしょう？
数年前まではカウントしていたんですが、もうカウントするのをやめました。

そんなものカウントしても、結局あなたの存在は俺の中から消えないからです。

あなたは今幸せな夢を見ていますか？
それとも、俺の知らない誰かになって、この世界に戻ってきているのでしょうか？

最近忙しすぎて、カタルシスをしに海を見にも行けません。
貴女から大切な人を奪った海。
だけど俺と一緒に見るなら、もしかしたら怖くないかもしれないと、あの時、貴女はそう言っていましたね。

一緒にクリスマスパーティーをしたいと言ってくれてましたね。
まるで昨日のことのように思い出せます。

たとえ夢の中でも、貴女に会いたいと思うのです。
青いドレスを着て、貴女が迎えに来てくれるのを待っています。

なんて…こんなこと思っているから、なかなか恋愛がうまくいかないのでしょうか(笑)

今日は珍しい天体ショーがあるそうですよ。
月の舟で、貴女も見ることができるでしょうか？
月の船と、太陽の欠片のピアスの話、貴女は覚えてるでしょうか？

今夜の月食、あなたと一緒に見たかった。

もしもこの世界に戻ってきたら、俺はちゃんと貴女を見つけ出しますから。
その時は約束通り、ぎゅって抱きしめますから、貴女もぎゅってしてください。

また手紙書きます

敬具