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映画感想『ドミノ』

原題「HYPNOTIC」

◆あらすじ◆
最愛の娘ミニーを誘拐され悲しみに暮れる刑事ダニー・ローク。カウンセリングを受けながら復職した彼は、銀行強盗を予告する匿名の通報を受け、向かった現場で娘の失踪に関係していると思われる謎の男と遭遇する。不可解な現象に見舞われ、男を取り逃したロークは、匿名の通報者の居場所を探り当て、ダイアナという占い師の女性に辿り着くが…。


『催眠』と言う原題の意味知ってたら設定や内容はおのずと想像出来るけどそこはR・ロドリゲス、狙ってんのかヴィジュアル的に【クリストファー・ノーランのB級版】てな感じを醸す。

だから既視感はかなりある。
てかパクった?くらいの意識にはなるww

かと言って面白く無いか?と言うとそうでもなくてずっと飽きずには観られるし俳優達のチカラが牽引して描き出される“催眠のシステム”に没頭は出来る。

途中から相棒となる占い師のダイアナだが彼女の設定になかなか旨味を感じる。
ワタシ結構このアリシー・ブラガって女優好みかもね~。 

尺も短いし観易い作りなのは良い。
展開も早いし前半で種明かししてその検証を主人公と確認しながら観るスタイルだがその検証自体にも二転三転ありで騙される。

何が現実で虚構なのか?

この手の作品は過去幾つも存在するが良くも悪くもロドリゲス監督らしい作りの軽さ(チープ感)をどう捉えるかも好き嫌いが分かれる所かもしれない。

しかしウィリアム・フィクナーと言う俳優はその存在自体が画を締めるね!最高だわ。
様々な作品に出演するがやっぱり『ダークナイト』の爆弾咥えさせれる銀行支配人は印象深い人も多いだろう。

まぁ色々まともに書いてはみたが取り立てて俳優以外褒める場所はなかったってのが正直な感想。
同じようなバジェットだったら『ザ・クリエイター/創造者』の方が俄然映像的にはスケールが大きい。

でもそこがロドリゲスなのですぅ。
あの色んな意味での偽物感が嫌いじゃないわけっす。

・・・それにしてもこの邦題でいいのか?


自分がどれくらい催眠にかかる体質なのか?一度試してみたいがかからなかったら「やっぱりね」ってなるから是非かけて欲しい。



注〉ここからネタバレ

しかし催眠と言う技術がここまで進化して人の心を支配出来たら恐ろしい事この上ないわな。
ラストだって子供にその能力を使わせて事を終了させてるからね。

ただ、その第一次ラストシーンは結構呆気なかった気がして「えっ?」ってなったけどミドルクレジットって技を使って来たね~。
でも絶対この作品に続編とか無いからこのミッドクレジットはどうなのかな?
ただ入れたかっただけじゃない?
まぁフィクナー氏なら生き返って欲しかったってのはあるからそれはそれで不気味さ醸し出されてた気はするけどね。

なんかもう結局、組織が子供の能力を手中にしようとする設定は『ザ・クリエイター/創造者』と同じだなぁと思えなくもない。
それを悪用するもしないも人類の脳みそ次第って事だけどね。

とにかくあのロバート・ロドリゲス監督が真面目な映画つくってみたけど此処彼処にRロドリゲス風味が出ちゃってA級にはなれなかったのでした・・・チャンチャン!てな感じ。
それだったら『マチェーテ』みたいなとことんB級なのまた作って欲しいけど「普通の監督になりますっ!」って言われちゃうのかね?ww
寂しいじゃないのよ~(● ˃ ロ˂ )੭ु⁾⁾

まっ、個人的にはジャッキー・アール・ヘイリーが観られたのが収穫だが・・・なにせ存在時間が短っ!!もっと映してくれたってイイじゃないかよ~~(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡

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