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映画感想2023

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観た映画の羅列場
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#戦争

映画感想『ナポレオン』

原題「NAPOLEON」 ただの軍人がフランス皇帝にまで上り詰めたと謳われるナポレオンの英雄譚を想像していくとちょっと「??」ってなるかも。 一方で戦略的カリスマ性を描きながらも妻ジョセフィーヌへの溺愛ぶりに焦点を当て、不甲斐ない彼の二面性を浮き彫りにするネガティヴキャンペーン開催中だったww そういう側面を知れる機会として観に行って良かったとは思うが・・・ 淡々と描かれるナポレオンと言う人物像に個人的にはちょいキモで好きになれない部分もあったがそこはリドリー・スコッ

映画感想『ゴジラ-1.0』

英題「GODZILLA MINUS ONE」 【THE山崎貴版ゴジラ】だった。 ドラマ性重視の王道ストーリー。 ド直球で捻りなどは一切皆無だ。 ゴジラ70周年だから戦後と言うシチュエイションも納得。 直球王道過ぎて特別書きたいと思う事もほぼ無い。 ゴジラの咆哮と放射能と人間のネバーギブアップが余す事無く描かれてる。 恐らく涙する場面も用意されてた(と思う)。 ある程度の年齢だとグッとくる演出は割と含まれてるんじゃないかな? 深読みすれば唯一の被爆国で在りながら方向を

映画感想『SISU/シス 不死身の男』

原題「SISU」 大好きだよ~~~ヾ(≧▽≦)ノ 『ドミノ』を観た後にちょっとパンチが足りなくて(何の?ww)『マチェーテ』を見返したいななんて思ってたから丁度良かった・・・アドレナリン炸裂な超過激アクションが!ww。 影響を受けた映画はあれだなって明確に解る。 え~っと誰もが影響を受けとる『Django (続・荒野の用心棒)』ね。 タランティーノが登場した時も思ったものだよ。 生きる事を諦めない老兵vs残虐非道ナチスと言う構図が物語の展開に準じてナチスの怯えに変化す

映画感想『パリタクシー』

原題「仏 UNE BELLE COURSE/英 DRIVING MADELEINE」 タクシーの車窓から重厚且つ美しいパリの街並みを映しながら1人の老女と彼女を介護施設へ送り届ける使命を担ったタクシー運転手シャルルとの運命的な出逢い。 92歳のマドレーヌの波乱な人生と彼女の正体が回想と共に明かされていくのだがややサスペンス性を帯びた演出に心掴まれる。 シャルルを巻き込みつつ行先を次々と変えながら彼女は自分史を描く様にパリの街を巡る。 戦争、アメリカ兵との恋愛から始まり

映画感想『イニシェリン島の精霊』

原題:「THE BANSHEES OF INISHERIN」 ◆あらすじ◆ 1923年、アイルランドの孤島"イニシェリン島"。島民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリックと音楽家で飲み仲間のコルムは、長年友情を育んできた親友同士。ところがある日、パードリックはコルムから一方的に絶縁を宣言されてしまう。理由もわからず激しく動揺するパードリック。許してもらおうとしつこく話しかけるも、余計にコルムを怒らせてしまい、ついには衝撃の宣告をされてしまうパードリックだったが…。

映画感想『ノースマン 導かれし復讐者』

原題「THE NORTHMAN」 アイスランドを舞台にヴァイキングの伝説を「ハムレット」になぞらえて描いた復讐劇。 予想以上に殺戮描写がグロい。 まぁそれはイイとして、ちょっと尺長いなぁ…物語の決着が着く手前でやや食傷感出た。 が、独特なアート世界に拘った美術や衣装、テーマ性を活かすダーク且つペイルトーンの色調、その中で描かれるバイオレンス・アクション。 そして何よりホラーとも思える不穏な妖しさには魅せられた。 自分が信じていたものの背景が露見した時の喪失感と新たな