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映画感想2023

78
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#乗り越えるハードル

映画感想『ロストケア』

◆あらすじ◆ ある日、老人と訪問介護センターの所長の死体が発見され、捜査線上にセンターで働く介護士の斯波宗典が浮上する。献身的な介護で介護家族にも慕われていた斯波だったが、検事の大友秀美は、彼が勤務する事務所だけ老人の死亡率が異常に高いことに気づく。斯波への疑惑はますます深まり、真実を明らかにするべく斯波と対峙する大友だったが…。 【貧困と介護の実態】この難題への問い掛けは誰も無視出来ない事象であり【理屈と事実の乖離】と言う対峙の本質だ。 人の営みでは善悪

映画感想『シン・仮面ライダー』

◆あらすじ◆ SHOCKERによってバッタオーグに改造されてしまった本郷猛は、緑川弘博士と緑川ルリ子とともに組織を裏切って抜け出す。最初はプラーナによって得た力で人を殺してしまったことに戸惑う本郷だが、クモオーグに緑川弘が殺され、死に際にルリ子を託される。本郷は覚悟を決め、「仮面ライダー」を名乗りながらルリ子と協力してSHOCKERと戦うことに。自分と同じように深い絶望を経験し「オーグメンテーション(強化手術)」を施されたオーグ達と戦うが・・・。 ◆悪の秘密結社「ショッカー

映画感想『シャザム!~神々の怒り~』

原題「SHAZAM! FURY OF THE GODS」 ◆あらすじ◆ 古代の魔術師より6人の神のパワー(S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神速)を授かった少年ビリーは、魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーローのシャザムに変身する。しかし、見た目は大人でも中身は子ども、ヒーローとしても半人前のシャザムは、大人の事情が理解できずに神々を怒ら

映画感想『Winny』

※本作は、ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕され、著作権法違反ほう助の罪に問われた裁判で無罪を勝ち取った一連の事件を題材に、金子氏と彼の裁判を支えた弁護士・壇俊光氏の無罪を勝ち取るまでの7年の道のりを描いた社会派ドラマ。 ◆あらすじ◆ 2002年、データのやりとりが簡単にできるファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇は、その試用版をインターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」に公開する。公開後、瞬く間にシェアを伸ばすが、その裏では大量の映画やゲーム、音楽な

映画感想『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

原題「EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE」 ◆あらすじ◆ アメリカで頼りない夫とコインランドリーを営む中国移民のエヴリン。仕事ではただでさえ経営が厳しいのに、国税局から納税申告の不備を指摘され、家では頑固な父親の介護に追われる中、反抗的な一人娘ジョイが女性の恋人というやっかいな問題を持ち込もうとしていて、すっかり疲れ果てていた。そんな中、突然夫に“別の宇宙の夫”が乗り移り、強大な悪の存在によって危機に直面した全宇宙を救ってほしいと語り、いきな

映画感想『エンパイア・オブ・ライト』

原題「EMPIRE OF LIGHT」 ◆あらすじ◆ 1980年代初頭のイギリスの海辺の町。地元の映画館、エンパイア劇場で働くヒラリーは、過去に辛い経験をし、今も心に問題を抱えていた。そんなある日、夢を諦めた黒人青年スティーブンが映画館で働き始めることに。上司のドナルドと不倫の関係にあったヒラリーだったが、いつしか若いスティーブンとの距離が縮まっていく。しかし、不況と社会不安の中で、不寛容な世間の荒波が2人に容赦なく襲い掛かってくるのだったが…。 サム・メンデス監督の単独

映画感想『エゴイスト』

◆あらすじ◆ 14歳で母を亡くし、田舎町でゲイであることを隠して思春期を過ごしてきた浩輔。大人になり、東京で自由気ままな日々を送る彼は、女手一つで育ててくれた母を支えながらパーソナルトレーナーとして働く青年・龍太と出会う。やがて2人は惹かれ合うようになり、時には龍太の母も交えながら、親密な時間を過ごしていくのだったが…。 原作未読。 映像の造りがドキュメンタリータッチで観てるうちになんだか錯覚に陥りそうになった。 それ程役者達が入り込んで演じたとも言えるだろう。 接写多

映画感想『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』

原題:「韓 특송/英 SPECIAL DELIVERY」 ◆あらすじ◆ 脱北の過去を持つ孤独な女性ウナは、どんな荷物も請け負う特殊配送会社"特送"のエース・ドライバー。その天才的ドライビング・テクニックで、引き受けた仕事は確実に成功させてきた彼女が新たに請け負った依頼は、海外へ逃亡を図る賭博ブローカーとその息子ソウォンを港まで運ぶというもの。ところが待ち合わせ場所に現れたのは、父親から300億ウォンが入った貸金庫の鍵を託されたソウォンだけ。泣きすがる子どもを見捨てることもで

映画感想『イニシェリン島の精霊』

原題:「THE BANSHEES OF INISHERIN」 ◆あらすじ◆ 1923年、アイルランドの孤島"イニシェリン島"。島民全員が顔見知りののどかな島で、純朴な男パードリックと音楽家で飲み仲間のコルムは、長年友情を育んできた親友同士。ところがある日、パードリックはコルムから一方的に絶縁を宣言されてしまう。理由もわからず激しく動揺するパードリック。許してもらおうとしつこく話しかけるも、余計にコルムを怒らせてしまい、ついには衝撃の宣告をされてしまうパードリックだったが…。