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映画感想2023

78
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#差別と偏見

映画感想『フェイブルマンズ』

原題「THE FABELMANS」 ◆あらすじ◆ 1952年、両親に連れられ初めて映画館を訪れたサミー・フェイブルマン少年は、そこで観た「地上最大のショウ」の列車脱線シーンに大きな衝撃を受ける。その後、列車の模型でそのシーンを再現しようとするサミーに、母親は8mmカメラを買い与える。以来、カメラで撮影することに夢中になっていくサミー。次第に彼のつくる映像作品は周囲を驚かせるまでになっていくが、まじめな科学者の父は、あまり趣味にばかり情熱を注いでほしくないと思っていた。そんな

映画感想『エンパイア・オブ・ライト』

原題「EMPIRE OF LIGHT」 ◆あらすじ◆ 1980年代初頭のイギリスの海辺の町。地元の映画館、エンパイア劇場で働くヒラリーは、過去に辛い経験をし、今も心に問題を抱えていた。そんなある日、夢を諦めた黒人青年スティーブンが映画館で働き始めることに。上司のドナルドと不倫の関係にあったヒラリーだったが、いつしか若いスティーブンとの距離が縮まっていく。しかし、不況と社会不安の中で、不寛容な世間の荒波が2人に容赦なく襲い掛かってくるのだったが…。 サム・メンデス監督の単独

映画感想『ベネデッタ』

原題「BENEDETTA」 ◆あらすじ◆ 17世紀、ペシアの町。聖母マリアと対話し奇蹟を起こすとされる少女ベネデッタは、6歳で出家してテアティノ修道院に入る。純粋無垢なまま成人した彼女は、修道院に逃げ込んできた若い女性バルトロメアを助け、秘密の関係を深めていく。そんな中、ベネデッタは聖痕を受けてイエスの花嫁になったとみなされ、新たな修道院長に就任。民衆から聖女と崇められ強大な権力を手にするが……。 ※鬼才ポール・ヴァーホーヴェン監督が、17世紀に女性同志の同性愛で告発され

映画感想『エゴイスト』

◆あらすじ◆ 14歳で母を亡くし、田舎町でゲイであることを隠して思春期を過ごしてきた浩輔。大人になり、東京で自由気ままな日々を送る彼は、女手一つで育ててくれた母を支えながらパーソナルトレーナーとして働く青年・龍太と出会う。やがて2人は惹かれ合うようになり、時には龍太の母も交えながら、親密な時間を過ごしていくのだったが…。 原作未読。 映像の造りがドキュメンタリータッチで観てるうちになんだか錯覚に陥りそうになった。 それ程役者達が入り込んで演じたとも言えるだろう。 接写多

映画感想『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』

原題「SHE SAID」 ちょっとぉ! 複雑に色んな感情がぐるぐるしちゃったよ。 これ【PLAN B】が製作なんだね。 ブラピが選択する作品は割と好みな物が多いなぁ。 いつ頃からだろうか? 「それ、セクハラですから!」と女性が肩に置かれた手を振り解ける様になったのは…。 まぁ、世代によっては「世知辛い世の中だ」と嘆く男性も少なく無いだろうが肩に触らなくてもコミュニケーションは取れるんだよ、アナタ達。 記憶に新しい【#MeToo】運動は世界中の女性にとっての革命だっ

映画感想『ドリーム・ホース』

原題「DREAM HORSE」 ウェールズの田舎の感じが堪んなかったなぁww そんでもって動物達の描写がまぁイイのなんのってね!! そしてやっぱり馬が走る姿は美しい! 超盛り上がりのレースシーンは有馬記念でボルドグフーシュが上がって来た時ばりの興奮!(笑) 椅子から動かない夫、高齢の親、介護と自分の事以外にばかり費やされ、味気無く過ぎてゆく日々…主人公に共感出来る要素は多々ある中この作品は"生きる"と言う事は何か小さくても"熱を実感"する事なんだと伝えてる。 馬主