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むかごの蔓
むかごの蔓
部屋に居るようになって緑恋しく、実家に生えている蔓状の草をちぎっては水に挿している。以前書いた職場の女性が水栽培していたのは、アイビーという草だとわかった。アイビーの蔓で実家の崖は覆われていた。
むかごが実るのは何の植物だったか。実る度にむかごを地面にぽろぽろ落として数年が過ぎた。むかごは植物の名前かとおもったら違った。説明を読んでみたがよくわからない。平たく言えば種のような物らしい。
むかごの生る蔓が別のところに絡まっていた。それも水栽培できないかとちぎってみた。さらに、以前鉢植えにしていたラベンダーを直に植えて放っておいたら鉄柱が凄いことになっていたので、それも少しちぎってみた。
水に挿しておいたら、ラベンダーは少し元気がなさげだ。いつの間にか、ドライプラント?になっているかも知れない。緑のまま、枯れることもある。
むかごの蔓はどうやら山芋の類らしい。もし、根が生えてきたら小さな山芋に育つのだろうか。米粒ほどの大きさの山芋を想って少し和む。よく見たら蔓に小さなむかごが出来ている。
山芋は生命力が強いとどこかで聞きかじったが、ほんの一ミリ程度の、金魚を飼う水草についてきた巻き貝の稚貝のような、むかごがけなげに細い蔓にちょんと付いている。このような小さな発見が意外に心気をぱっと咲かせる。
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