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タナゴ師あらわる 1

いつもの水路でしばらく網を投げたり釣ったり
で遊んだ そこから 場所を変えて 常連のあ
つまっている比較的大きな水路で釣りを始めた
そこに 後から三人の老人が釣りを始めて う
ち一人が15分ほどの間に見事にタナゴばかり
3匹釣った ちなみに どちらの水路でも私は
クチボソばかりでタナゴはゼロだった

夕方も六時を過ぎ そろそろ帰るか と思った
頃 こっちの方が当たるよ とグループからお
声かけいただいた 悪いか と思って それじゃ
お邪魔します と移動したところ 精悍な感じの
ご老人 長年鉄道の仕事をしてました といった感じの
風貌をしたひとから きちんとタナ図っている?
と言うところから始まり そこからダメ出しを含ん
だ一時間強にわたるご指導を受けることにな
った 師匠からの指摘を列記すると

まず魚のいるタナ(水深)をキチンと図ること 消
しゴムを針につけて水深をとり 底から10センチ
25センチと釣れる位置を探ること
釣り竿と仕掛けの長さをきっちりそろえること
それにより餌付けがスピーディーになり効率が
あがる
餌を作る水 釣った魚を入れる水にはトイレの
水道水を使う事 池の水は雑菌だらけ
餌は練り餌の場合 針先にチョンと乗るくらいで
いい 何度か竿を上げても針先にねばりつくよう
硬さを研究すること マヨネーズ チーズ ニンニ
クなど配合や添加を工夫すること
浮子は限りなく小さく タナゴは餌を小さな口で
吸っては吐きだすような餌の食べ方をする その
吸ったところのあたりをとらえて いかに上げら
れるかが勝負 繊細なあたりは大きな浮子では
とれない
竿は水深により60 80 100センチくらいの
三本を用意しておけば対応できる ある程度
水流に流して上流から下流へ餌を流して釣る
のがセオリー 竿の長さで流せる範囲が変わっ
てくるので しかし 本当は短い竿で岸のふち
を狙うのが粋


魚は素手で出来るだけ触らない 人間の体温
では魚にはやけどの温度 針はずしを使うか
最低 手を水で冷やして また 出来るだけ
大きな入れ物かポンプを使って魚にやさしい
釣りを心がける
タナゴはきれいなので 持って帰って飼いたい
気持ちはよくわかる しかし 出来るだけ持ち
帰らない きちんと飼育するにはそれなりの設備
と手間が必要 釣った魚はせいぜいひと月しか
生きない きれいな婚姻色も本当にきれいなの
は釣り上げて10秒間だけ まずすぐにピンクが
消える 
こういうことは本にも書いてないし 誰も教えて
くれないからね 聞く態度のある人にはまわり
道しないようにできるだけ教えるんだ とのこと


その2へ続く

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