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Dr. Sugar-P Sugar-P#2

まず 糖尿 という言葉が聞こえが悪い 全国1000万
の患者諸氏ならびにその予備軍の方々には
新参者が生意気言うな と言われそうだが イ
メージ的にサナトリウムという訳でもなく なんと
なく甘い香り ふわっと暑い みたいな感じで
私も病状とみられる頭部異常発汗でここのとこ
外食後にいつもシャワーの後みたいに頭をび
しょびしょにして タオルハンカチのほかにフェイス
タオルをいつも持ち歩いていた 単に代謝が
いいのだろうなどと暢気に構えていたところ 異常
に発汗は糖尿病の症状の一つ 自律神経の
異常 乱れからどうも来ているという事らしいと
知った そうなると眠気 空腹 過眠 不眠 抑うつ
頭痛 倦怠と疲労感 のどの渇き 息切れ 頻尿
すべてあの病のせいだったのか などと妙に
合点がいく次第で

60の声を間近に 何とか誤魔化せていたものが
破綻を見せ始めている 誰もが言って聞き飽き
に飽きている加齢と病の関係について 決定的
な不調がガツンと来なかったために他人事と
決め込んで怠惰な生活を続け あまつさえこの
まま怠惰に逃げ切れると楽観しきっていたのが
そもそもの間違いだった 金銭的なことの計算
試算は都度行っているもののそれはあくまで
健康でいるという前提の話 健康を害してはと
たんに歯車がはじけ飛ぶ 怠惰に暮らすにも 
健康が第一 そんな簡単な理屈が異常数値
の直前まで全く気付いていなかった

ところで 糖尿病は英語でDiabetes という こ
の年で初めて知った ディアベテスと読むのか
膵臓から出るインスリンの代謝異常によって
つまりインスリンが出なくなり 摂取した糖が
インスリンで分解されず血液中に溢れることで
血液がどろどろになり血管を傷つける それに
よって様々な障害 神経 心臓 腎臓 脳 もち
ろん膵臓 それに動脈硬化 これらの病気が
引き起こされる 静かに進行し 突然悪くなった
りする 大きな障害を忘れていた 目 静かに
進行して急に眼が悪化する 最悪失明する
神経障害で足に感覚がなくなり ひどいと足が
腐っていく そこまで行くと切断となる 糖尿から
悪くなるものは命直結の病ばかりで 漠然と
長生きするものだと思っていたから明確に死が
期限をもって明示されたような気持ちに囚われ
すっかり悲観的になってしまった ぼんやり余命
20年程度か などと遠く思っていた死というもの
が急に貼りついてきたようだった それで三日
程度 しっかりと落ちた それでも 食欲がなく
なると言えばそんなことなく それもまた腹立た
しい ものが自由に食べられなくなる という
制約 いつ起こるかわからない合併症 何より
も大嫌いなジョギング系の運動をしなければな
らない それらの恐怖と急に身近に感じられた
死とが心の中で渦巻き暴れてそこにしか思考が
行かず息が浅くなってくる パニック寸前のところ
何とか持ちこたえていられるのは抗うつ剤の
おかげだろうか そもそもうつ状態と糖尿は親和
性が高いようでうつから糖尿 またはその逆と
両方の病気に罹患する率が決して低くはない
ということらしい

そんな中 やれ文学だとか ものを書くことは
どういうことか などと平凡な頭でこねくり回して
怠惰に過ごしていた日常は一息に恐怖に跳ね
とんでしまった 生命に影が及ぶと私のような
中途者が考える芸術も文学も 所詮は人生の
余白にある想念なので余白が黒くなればかき
消されてしまう それでもかき消されない根源的
な 普遍的なものが本物の芸術なり文学なのか
とも思ったが その表出の仕方が真の文芸か
もしれないとも思う いずれ私は怖気づいた と
にかく今 私は怖気づいている

とうにょう って 音がまず それで
90年代サブカルチャーを通過してきた者として
何かポップな名称を と考えた
Sugar Piss 砂糖おしっこ 変じて
Sugar-P
そうDr. Sugar-Pになる 何がドクターだかは
さておき





糖尿病についてネガティブに書いていたが
思えば病気が悪いのではなく その
病を招いた自らの生活態度が悪だったの
だと気が付いた 糖尿病自体は国民病といって
いいくらいのメジャーな病気で原因はどうであ
れ罹患した人はその事実を念頭において治療
されたり様々な制約と戦っていらっしゃるので
病気についてのこのような記載は本当に失礼な
事だと気が付いた この書き物を読んで気を悪く
された方がおられれば謝ります                      すみませんでした お詫び申し上げます
しかしながらこれは個人の感想の書き物なのでその
時感じたところは感じたこととして そのまま表記
しておきますことご容赦ください

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