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志賀直哉の書斎

志賀直哉の書斎

千葉県我孫子市に志賀直哉の書斎が復元されている。ガイドによると「暗夜行路」など代表作をものした書斎だという。

志賀直哉は小説の神様と言われる。私小説の代表作家でもある。ひととき、志賀直哉の本を読みあさった時期がある。短編で読みやすかったから。読みやすいという意味では志賀直哉の短編は読みやすい。昔の文士は志賀直哉の小説を写経ならぬ写書したらしいが、私は川の土手や自宅の布団で、寝ころんで読んだ。軽い読み物を読むような心持ちで楽しんだ。どんな読まれ方でも読まれないよりはましではないか、それともそんな読み方なら読むなと言われるか。

その書斎、私はとくに志賀直哉フリークではないが、昔の文士という存在、また、その人たちがどんな家で過ごしたのかには多少興味がある。そして何より、古い建造物、とくに日本家屋が好きで、一度訪れてみたいと思っていた。

写真で見る外観は、小さな、山小屋のような趣だ。三角屋根の、百姓家のようにも見える。訪れたい。が、土日の晴れの日、しかも十時から十四時までの四時間しか公開していない。で、行こう行こうと思って何かと都合がつかず、三ヶ月経ってしまった。近くに車を止めるところもなさそうだ。

今日は日曜。薄曇り。いつ雨になってもおかしくなさそうな空模様。妻は貧血で横になっている。娘はテストの勉強で私の小机に向かっている。一人で行くほどの行動力も沸かない。真夏に行くには暑そうだ。行って何枚か写真を撮りたいだけなのに。すぐできそうなことほどいつだって後回し。


それから数年たちようやく行くことが出来ました

我孫子に用事があったついでに

平日なので雨戸が閉まっていましたが

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