明るい変化
かたちをわすれた
きみの顔形を忘れたから
どのようにでも美化できる
性格もわすれたから
どのようにでもよかった
と思える
一年たてば
どんどん忘れて何か
とても素晴らしいことが
あったことだけが思い出せる
裏面なんてなんにもなくて
明るく照らされた
陽だまりに開かれたノート
歳をとるにつれて
何もがそういう明るい変化を
遂げてゆくだろう
そうなる気しか
新年にはしない
自分ががしてきたこととは関係なく
心からそう思える
傷つけた誰をも
いっさい
覚えていない
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