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オーバーヒート 私のnote遍歴6

妄想というのは楽しくもあれば恐ろしくもある。もう働かないと生活が出来なくなる。軽く10年分の生活費を蓄えながら縮み上がっていた。

といって今更サラリーマンに戻れない という諦めはあった。まず フルタイムでの勤務は無理に思えた。様々な転職エージェントに登録した。職務経歴書を書くとき 自分のサラリーマンとしての潰しの効かなさをしみじみ感じた。おそらくここから紹介された企業に応募していくという行為に耐えられる精神状態ではないと思えた。

思考はこのような状態ではどんどん狭まる。正社員 アルバイト パート さまざまなサイトを覗きながら焦り続けた。憚りながら大企業に分類される企業に勤めて給料も分不相応にいただいていた身としては やはりプライドのような物があったが それはただ単に運に恵まれた実力に見合わないものだったのかと改めて自己認識し何も残らないという苦痛。

思考がオーバーヒートしているのがわかっているがどうにもならない。じりじり痩せていく。どうにもならない強い焦りと最悪感。飢えへの恐怖を感じつつも食べ物がうまく喉を通らない。記憶している限りの貧困由来のバッドニュースがありありと浮かんでは消えてゆく。

デパスを飲むとわずかな心の平穏が訪れる。一日一錠をかたくなに守りつつも限界が来ていると思った。わずかな安堵から入眠し 早朝に不安で目覚める。起きているとネットでいくつもの職サイトを血まなこで見る。そうしていないと気が変になる。いっそ楽になりたい。楽になるとはどういうことか。

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